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第3話「俺の我慢が限界を凌駕した」

サボらず更新です!

いつもよりちょっぴりだけ長いような?

「さっきの続きから話すけど、一般人のまま終われれば良かったんだけど、私のミスで簡易式を貸しちゃって、その上契約に成功までして、しまいには魔獣まで倒しちゃった」

「その言い方だと失敗すると思ってた、って聞こえるんだが・・・?」

「簡易式だって才能とか資質は必要なのよ」

せめて否定しろよ・・・!

「緊急事態とはいえ、見ず知らずの一般人に『契魔鍵』を渡しちゃったのは問題は問題なんだけど・・・」

「その点は、全部そっちのミスだろ」

「でも、今回に関してはそんなの些細な問題なのよ」

「さりげなく全ての元凶を棚上げすんじゃねぇーよ」

元はと言えば、巻き込んだのが悪い。

「なにが、問題っていうと」

「お前、全く聞くきないだろ?俺も聞かないよ?あーあー」



「あんたが歴史上3人目の『契約召喚』を使える術者になっちゃった事よ。しかも、量産品で」



「・・・それはすごいのか?」

「凄いどころかありえないわよ!!人類初の『契魔者』でありながら、『契約召喚』までしたアレイスターだって彼が自分でつくった専用契魔鍵で行った事を、ただの量産品でやっちゃうなんて・・・」

「ようは、そのアレイスターとやらよりえげつないと?」

「・・・認めたくないけど、単純な素養なら歴史上誰よりも(・・・・)高いという事になるわね・・・」

「・・・」

「そんな奴がいきなり現れて、しかもただの一般人。そんな事が起きたら普通どうする?」

「・・・捕まえる?」

少なくとも自由に野放しはしないと思う。

「あー、あんた達(・・・)の普通ではそうなるわねー。でも、そこまで遠くはないわ」

「遠くない?」

「簡単よ」



「この世界から、消す」



「・・・?なんだって?」

「だから、そんな奴、元々、居なかった(・・・・・・)事にすればいいのよ」

「俺は、殺される・・・てか?」

「だから、そんな甘くないわよ」



「出生、経歴、関わった人物、公的、私的関わらずに全部よ」



「あ!?俺が何したっていうんだよ!?巻き込まれて、邪魔だから消す?何様だよ!?」


「それほどまでに、あんたの存在は異常なのよ。昨日渡した鍵、出してみなさい?」

「こんなもんがどうしたって・・・?」

俺が取り出した鍵は粉々に砕けていた。

「その鍵はね、魔力耐久度だけでいうなら、そうね。単純な硬さで例えるなら、ダイヤモンド並み、普通の『契魔者』なら1万回は契約しても壊れないような代物なの。分かる?あんたは少なくとも、B級研究員1万人分以上の魔力を使って、その上倒れるどころか、息切れすらせず活動してる。魔力の使用度でいえば計算上10%も使ってないという事」

「な!?」

そんなもんバケモンじゃねぇか・・・!

「自覚した?あんたの存在は本気になれば『学会』どころか、世界を壊す事すら可能ってことよ」

「そんな・・・!なんだってそんな・・・!」

俺が何をしたってんだよ!?







「という素養を持っているってだけで、別に今の所そこまでではないのだけれどね」






「は?」

「いやね?確かに、『契約召喚』をしたのはすごいし、素質があるのはホントよ?ただ、現在はA級より少し凄い程度だし、S級以上の研究員には脅威でもなんでもない程度よ。あんたほど明確な『契約召喚』は出来なくても、一時的に装備するくらいなら出来る人も多少は居るしね」

「・・・」

「それに、そもそも実際に強行手段が実行されたことなんて無いんだしね。まだまだ、即排除なんていうほど事態は悪化してないわよ」

「・・・ようは、前半分は脅しだと・・・?」

「失礼ね、最悪の場合の予告よ。それに、『学会』はそんな物騒な事ばっかしてる訳じゃないわよ」

・・・。





「きぃいいいさぁああまぁあああああああああっ!!!」

俺の我慢が限界を凌駕した。




「ひゃ!?」

「俺が!どんだけ!ビビったか!わかるか!?」

「べ、別に、嫌がらせをしようと思ったんじゃなくて・・・」

明らかに動揺してるが、知るかそんなもん!

「別にお前がどう思ってやったかなんて関係無いんだよ!いいか、よく聞け!!この世界の捉え方は自分から見てじゃないんだよ!!他者がどう受け取るかでしかないんだよ!!分かったか!?そして、俺は今ものすごく怖かった!!なんせ、消されるなんて宣言されたからなぁ!?お前はどうだ?消されるなんて言われてうれしいか!?」

「な、内容によっては仕方ないと・・・」

半泣き?だからどうした!?こっちは涙すらでないんだよ!!始めて知りました!人間って一定以上では感情が止まるんですね!!

「それはお前の現実だろ!?一般人がそんな事言われて納得できると思うか!?そんな奴はイかれてるか、とんだマゾ野郎かの二択なんだよ!!」

「うっ・・・ごめ・・・ひぐっ、ごめんなひゃい・・・」

「謝ってすんだら、法律も常識もいらねんだよ!!」

「うっ・・・ご、ごめ、ぐすっ」





その後、隣のおばさんが

「あんた女の子泣かせて、男として恥ずかしくないの!?」

と、怒鳴り込んでくるまで俺はガチ切れ、香坂のガチ泣きは終わりませんでした。



シリアスなんかやり方わかんないよ、と開き直ってコメディらしくしようとしたら大惨事に・・・

誤字脱字、読みずらいや主人公が豹変ってなに?などあったらお申し付けください。

感想なんかもくれるとうれしいです!

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