第2話「貴方の知る世界が、この世界の全ての常識だなんて思わない方がいいわよ」
すみませんっしたーー!!
データ消えから、ネタ切れになりしばらくサボってましたが誰も待ってないでしょうが復活です!!
「まず、事の成り立ちからね」
「うっす」
「そもそも、あんたも昨日見たあの化け物は魔獣と言われていてアレを倒すために使用されていたのが旧契約術式と呼ばれるモノだった訳。明確にシステムとして運用されるまえからそういう儀式じみたものなら、あったにはあったんだけど、確固たる一つの形としたのは、19世紀。始まりはある一人の男が始めたことよ。名前くらいは聞いた事あるんじゃないかしら?かの有名な魔術師アレイスター・クロウリーよ。といっても魔術師というより奇術師だけれどね・・・。彼が創り出した対魔獣戦用悪魔契約術式、通称、『契魔鍵』。アレイスターが人類で初めて『契魔者』になって、その研究に賛同して作られた組織が、『契魔学会』の前身組織だった訳ね。あんたが昨日使ったのは、アレイスターが作った666本の『特製』から作られた『契魔鍵』の複製である簡易式契魔鍵ね。これは本来、相当量の魔力を必要とする『特製』が使えないB級研究員までに支給される低級悪魔と契約できる、ようは量産品ってことね」
「Zzz…」
「寝てんじゃないわよ」
「いや、寝てない」
「起きてんなら、しっかり聞きなさいよ!!」
「お約束かな~、と思いまして」
「そんな事気にしなくていいわよ・・・それで、次に今あんたが置かれてる状況についてね」
「おう・・・」
こっからが重要なとこだよな・・・
「最初にあんたがあの場所にきた時点では、偶然通った道で『契魔者』に会ってしまった一般人という事で記憶を消して帰ってもらえばよかったんだけど・・・」
なんだって?
「おい、ちょっと待てよ!!記憶を消して、ってそんな事気楽にしていいはずが・・・!そもそも、現代の科学でそんなことできる訳!!」
「何いってるの?そんな綺麗な道徳も、進歩していない科学も」
「貴方の知る世界が、この世界の全ての常識だなんて思わない方がいいわよ」
「っ!?」
そう言った香坂の顔はどこまでも冷たく、それでいて、もう何もかも諦めてしまったような顔をしていた。とても、年端のいかない女の子が浮かべるべき表情じゃない。
だが、何よりも許せないのは、
その顔は、とても、諦めて納得できた眼なんかじゃなかったことだ。
だからと言って、今の俺には何も出来ない。
「・・・あぁ、分かったよ。話を続けてくれ」
「・・・物分りが良くて助かるわ」
誰が物分りがいい?それは、お前の方だろう?ホントはどうしようもなくイヤで、それでも必死に納得しようとして。
俺には、お前の立場も状況も分からんさ。それでもな?
そんな顔してる女の子をほっといて置けるほど、ヘタレじゃないぜ?
またまた短いですが、次の話もほとんどできてるので次回は早い時間にあげられそうです。
誤字脱字、読みずらいやサボんじゃねぇよなどありましたらお申し付けください。
感想などもらえたらうれしいです。




