プロローグ5「ホントに大変なのはこれからだぜ?」
今回も短いです、すいません・・・
ついでに、今回後付けしました。
華麗に言い訳を述べて、さっさとこんな連中とはおさらばしようと思っていたがどうやら現実は、そんな甘くないようだ。というか、振り返ると恥ずいからさっきのセリフくらいなかった事に・・・。
「ケヒヒッ!これは話聞いといた方がいいんじゃねぇか?」
状況に完全に巻き込まれた・・・少なくとも今だけでも離れれば・・・
「いや、やっぱり行くよ。聞きたい話なんて無いからな」
これはホント。聞いてもさっぱりだろうし。
「そうか、俺様は構わねぇけどな~、ケヒヒッ!」
「なら、さっさと行くぞ」
「ちょっと待って!」
・・・なんだよー、帰らせろよー。
「契約が終わった場合、貴方は帰る、というか還るわけよね?」
「まぁ、そうだな~、ケヒヒッ!」
「私はまだ聞きたい事あるし、あんたもさっきは聞きたい事あるって言ってたじゃない」
「あ~、それはもういいわ。合体したら大体分かったし。だから、俺様が聞くことはもうないってわけだ、ケヒヒッ!」
「そ、そんな・・・」
「って訳だ。それじゃ、俺は行くぜ」
ようやく開放される訳だ。さすがに待たせすぎだよな。いい酒かってかないとなー。
「そんじゃあな、えーと・・?」
「香坂英理奈よ」
「あぁ、それじゃさようなら」
「・・・」
なんと無愛想な。まぁ俺には関係ないか。
「早く行こうぜ~吉谷?どうせもうやる事ないしな~、ケヒヒッ!」
「お前は来んな、目立つだろ」
見た目一発で悪魔なんだから、補導というか、逮捕だよこんなもん。
「透過ぐらいできるっての、ケヒヒッ!」
「なら、いいけどよ」
そうして、香坂を置いて俺は公園をあとにした。
コンビニでは、つまみ各種と酒(ビール、サワー、ワインなど)を買って大学に戻った。
先輩達にはどこまで行ってたんだよ!と半ばキレかけられたが、1本1万くらいするワインで許しを得た。
結局、夜中までどんちゃん騒ぎで目が覚めたのは昼過ぎだった。
「・・・頭痛てぇ・・・」
完璧二日酔い。家帰って寝よう。他は・・・いいや、自分で帰るだろ。
大学から徒歩15分。
閑静とまでは行かないが、昼という時間もあり静かな道を歩き家へ向かっていた。
「大丈夫か~?ケヒヒッ!」
「お前まだ居たのか」
てっきり消えたもんだと思ってた。
「契約解除する暇なかったからな~、まぁいいやそろそろ着くか?」
「あぁ、というか着いたぞ」
築15年の木造アパートの二階の一室。それが俺の部屋だ。
「ボロいな~、ケヒヒッ!」
「うるせー」
「ま、それじゃこれにて契約内容の完了、及び契約満了って事だ。お疲れさん、ケヒヒッ!」
「あぁ、お互いにな」
「それじゃ、これから頑張れよ」
「悪魔のくせに応援か?」
「ケヒヒッ!それもそうだな~」
そして、部屋の扉を開き、入り閉める瞬間に、
「ホントに大変なのはこれからだぜ?ケヒヒッ!」
「は?なんか言ったか?」
そういいながら、もう一度扉を開いた時には、もうそこには何も居なかった。
「・・・ったく」
あー、寝よ寝よ。
風呂なんてあとでいいか。
そして布団に包まり、眠ろうとしたところで、
ピンポーン。
無視だ。どうせ新聞だろ?いらん。
ピンポーン。
はやく帰れよ。
ピンポピンポピンポポーン。
ピンポポピンピンピンポーン。
・・・う、うぜぇ!
ピンポー
「なんだよ!?」
扉を思いっきり開ける俺。
「半日ぶりね、てっきりアル中で倒れてるかと思ったわ」
少し大人びた高校生、香坂英理奈がそこに居た。
「は?」
なんでこいつがここに?
昨日で要件は終わったはずじゃ?
「今回は個人としての香坂英理奈なではなく、ある組織の一員として来たの」
ある組織?黒尽くめで若返りの薬作ってる奴?
「初めまして、『契魔学会』の第一級研究員、香坂英理奈よ。貴方の監視の任につく事になったわ」
「・・・夢?」
「夢なら悪夢ね」
どうやら俺は、本格的にまずいモノに首突っ込んじまったらしい。
俺は、これから何が起こるかはわかんねぇけど、いい事じゃないんだろうなー、と漠然と考えました、まる。
「今後ともよろしく」
「あぁ・・?」
「さしあたっては・・・」
なんかすんのか?
「掃除をしましょう」
それには全面的に賛成だ。
ということで、いままでのはプロローグでした(笑)
なので、今までのタイトルを変更します。
第〇話からプロローグ〇に変更します。2011.5/25
誤字脱字、読みにくいなどありましたら、言ってもらえるとうれしいです。
感想なんかもくれるとうれしいです。




