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プロローグ2「酒とつまみをコンビニで買って先輩に届ける!!」

一日たってしまいました・・・昨日中に出したかったんですが・・・

そういえば、今回は会話文何度の間に行を入れてないのですが

開けたほうがいいでしょうか?

「それで?要は、何をするんだ?」

「ありゃあ?あんま驚かないんだな?ケヒヒッ!」


別に、驚いてないわけじゃないけどな。


「正直いえば、まだこれは夢だと思ってる。万が一、いや億が一、現実だとしてもあまりにも非現実的過ぎて驚くに驚けないというか。脳が処理落ちしてるというべきか」

「まぁ、こっちも冷静な方が話しやすいからいいけどな~?ケヒヒッ!」

「どうでもいいが、その語尾はどうにかならないのか?」

「別に取れるけど、悪魔っぽくない?」

「小物っぽい」

「そりゃ、残念!ケヒヒッ!」

結局ついてるじゃないか。


「で?契約とやらについて教えてくれるか?」

「あぁ、構わないぜ?何から聞きたい?ケヒヒッ!」

何から・・・何も知らないんだが。


「とりあえず、契約の概要と条件、あとはメリットとデメリットかな」

「概要は簡単にいえば、俺とお前が契約して、俺がお前に力を与えるからお前から対価に相当する何かをもらう、等価交換ってやつだな~。ケヒヒッ!」

「具体例はないのか?」

「そうだな~?たとえば、ギャンブルに勝ちたい!っつう願いならその勝負に勝つ代わりに、人生の何処かでの勝利を一回もらうってわけだ。理解できたか?ケヒッ!」

確かに、等価交換だな。

ん?だが、明確に回数や金額として現れないものはどうなるんだ?たとえば、


「病気で死にそうな奴が死にたくないと願ったら、どうなるんだ?」

「お、いいところに目を付けたな~?人の命なんてのは俺たち悪魔から見れば等しく等価なんだよ、っていえばわかるか?ケヒヒッ!」

等しく等価・・・?

!まさか!?


「自分が助かる代わりに誰かが死ぬっていうのか!?」

そんなモノのどこが等価なんだ!?他者を巻き込んだら契約の意味がないだろう

!?

「あ?何勘違いしてんだ?そんなわけねぇだろ~?ケヒヒッ!」

・・・よかった、そこまで腐ってるわけじゃないのか・・・


「お前が自分の手で (・・・・・)殺して俺に捧げるんだよ。ケヒヒッ!」


「なっ!?それのどこが等価なんだよ!?他人を巻き込むなんておかしいだろ!

?」


「・・・お前、なに甘い事言ってんだ?俺たちから見れば等しく等価なんだ、一人生きる代わりに一人死ぬ。なにも間違っちゃいねぇだろ?ケヒヒッ!」


俺はようやく自覚した。

こいつは、本当の悪魔だ。


「それじゃ、次は条件だったか?こいつは簡単だ。契約して何かをできるのはただ一回。大概の奴は,

そうとう切羽詰まりでもしない限り悪魔契約なんてしねぇからな!ケヒヒッ!」

「お前らの考え方は気に食わないが、それほど危機的状況も打破できるってことか」

「簡単にいえばな~ケヒヒッ!」

上から目線に「平等」だなんて言えるほどには力があるって事か・・・


「んで、次はメリット、デメリットだっけか?これも簡単。メリットは、対価さえ払えば大概のことはできる、。デメリットは、デカイ事ほど対価もデカイ。それと、契約したら対価は絶対に払うこと。こんなもんだな~ケヒヒッ!」

「デメリットというよりお前らから言うならルールじゃないのか?」

「俺らを屈服でもできるなら対価は払わずに済むんだぜ?できるならだけどな?ケヒヒッ!」

自信ありげって事は、どうやら達成した奴はいないってことか・・・


「ん?一つ質問していいか?」

「なんだ?答えられることなら答えるぜ?ケヒヒッ!」

「命とか回数の話は気に食わないが理解はした。納得はできねぇけどよ・・・それでだ、さっき一回言ったが金の場合はどうなるんだ?100万借りて、100万返すなんて悪魔の必要ないだろ?」

「あー、確かにそうなんだよな~。実際に金なんて頼んだ奴いないからな~・・・」

「それじゃ、金は出せないってことか?悪魔もそんなもんか」

「・・・んなこたぁねぇよ!いいぜ?決めた!金の場合もその後そいつが手に入れる金から差っ引く!これでどうだ?ケヒヒッ!」

「まぁ妥当か・・・」

最善 (ベスト)かどうかは微妙だが、妥当(ベター)ではある。すぐにそれを出すあたりそこまでバカって訳じゃないのか。


「ところで、ここに来る前の願いを忘れたんだが、どうすればいい?」

「は?契約しに来たっていってただろ?ケヒッ?」

「それは思い出したんだが、細かいところが思い出せない・・・」

「まぁいいぜ。お前がここにいる間、現実(むこう)は時間が止まってるからな。見るくらいはできるぜ?ケヒヒッ!」

これで、目的くらい、見つかるといいが・・・


悪魔の手から黒い靄のようなものが出るとそれは徐々に風景を映し出した。


「・・・そういえばこんな状況だったな・・・」

「あんたも大変だな~ケヒヒッ!」


その風景は、今、まさにリザードマン(仮)が俺の頭にかぶりつこうとしてるシーンだった。



この状況から脱するための方法は・・・


「願いを考えてるなら、よく考えろよ?死にたくないなんて頼むなよ~?ケヒヒッ!」

「誰が頼むか」


だが、実際そうするしかない気がする・・・


いや、待てよ?

悪魔との契約で得られるのは、目的を達成させる力。

リザードマン(仮)に勝つことを目的に(・・・)しなければいいんじゃないか?


だが、どうする?

リザードマン(仮)を倒さなければできないこと・・・

逃げるなんて、論外だ。倒さずに逃げるわけだからな。

酒とつまみを買いに来ただけだったんだが・・・

ん?

酒とつまみ?

そうか!これならリザードマン(仮)を倒さなきゃ達成できないんじゃないか!?



「決まったぜ、悪魔」

「ほぉ~?いいぜ、言ってみな?ケヒヒッ!」

俺の願いは・・・



「酒とつまみをコンビニで買って先輩に届ける!!」



「・・・は?」

「どうした、悪魔?願いをかなえてくれよ?」

「いや、お前何言ってんの?死にそうなんだよ?状況わかってる?」

「もちろんだ。気が狂ったわけじゃねぇよ」

「じゃ、なんでそんな願いなんだよ?」


「コンビニでつまみを買って先輩に届けるには(・・)、リザードマン(仮)にやられちゃだめだよな?」


「・・・ッ!?そういうことか!!」

「お察しの通り。ただ、買い物をする分には力なんていらねぇ、対価なんてないも同然。だがな、俺が死んだら買えない。買い物という願いをお前は達成させられなかった。それは、俺ではなくお前の(・・・)契約違反になるよな?」


「人間のくせに考えるじゃねえか・・・だが、断ったら悪魔がすたるってなぁ?いいぜ?お前の願い承ったッ!名を名乗れ、人間!!」


吉谷 和馬 (よしたに かずま)だ!」


「オーケィ、吉谷!俺は、カルシファー!ここに契約成立だ!!短い間だが行くぜ相棒?ケヒヒヒッ!」


そして、俺は再び現実に戻った。

ようやく、主人公が名乗りました(笑)

ちなみに、悪魔の名前は某ジブリ作品からです。

誤字脱字、読みにくいうや矛盾やおかしななところなとが

あったら言っていただけると嬉しいです。

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