第5話「・・・3割くらい?」
昨日投稿するつもりでしたが、ちょっと野暮用が・・・
今回すこし迷走しました。
「それじゃあ、明日もう一度くるからそれまでに準備しときなさいよ?」
そう言い残してさっさと帰ってしまった香坂。
「準備と言ってもな~」
期間や環境によって変わるだろうからな・・・
「とりあえず3日分の衣類と必要なモノさえあればいいか」
次の日、大学への届け出と友人にしばらくの代行を頼み、夕方になり香坂がやってきた。
「準備出来てるかしら?」
「とりあえず、ってとこだな。特別必要な物ってあるか?」
得体のしれない組織だ、そういうものがない可能性の方が少ないだろう。
「そうね・・・酔い止め、かしら?」
「そんなもんでいいのか?もっとこう、輸血とか」
「どこの戦場に向かうつもりよ・・・」
閉ざされた遺跡の奥とかをイメージしてたんだが・・・結構近代的らしいな。
「粗方終わったかしら?それと夕飯は食べたのかしら?」
「あーまだだったわ、作ってくれんのか?」
「ま、そういうことよ」
うーむ・・・
「一つ思ってたんだが、もっと砕けたしゃべり方でいいぞ?」
「砕けるも何もこれが素なのだけど?」
「いやいや、所々メッキ剥がれてるから。無理にお嬢様言葉みたいなの使わなくていいんだぜ?」
「・・・別に好きで使ってる訳じゃないしね、そういうならふつうに話すわ」
そーそーそれでいいんだよー
ボロボロ崩れかけの言葉よりはマシだろ。
「できたわよー」
「あいあーい」
今回は洋食か。
「「いただきまーす」」
「相変わらず美味いなー」
「それはよかったわ」
「美味いー」
「ワンパターンね」
「悪うござんした」
「いえ、べつに?」
生憎、グルメというほどじゃないんでねー。
「それじゃお風呂借りるわね」
「おう」
そして、浴室へ・・・?
「って、待てーい!!」
「何よ?早くお風呂に入りたいんだけど?」
「何をナチュラルに寝る支度をしてるんだよ!泊まる気か?」
「もちろん。明日というか今日だけど仮眠したらすぐ行くんだから」
「いやいや、良く考えろ?狭い部屋に居るの、俺、お前、だけ。ここから導かれるのは!?」
「貞操の危機ね」
「イエス!だからさ!」
「あなたの」
「俺の!?なんで!?」
「これでも合気道をかじったことがあるのよ、通信教育で」
「一番身についた気になるだけで、実際使えたもんじゃないパターンだな・・・」
「というか、襲う気なの?」
・・・。
「・・・3割くらい?」
「汚らわしい」
「う、うるせー!!男なんて皆そんなもんなんだよ!!」
「まぁ、正直なのは評価するわ。内容は別としてだけどね」
「からかうんじゃねぇ・・・でも、お前はもう少し自分の見た目を計算にいれてから行動するべきだぞ?俺だからこそどうにか7割堪えているが・・・」
「一枚脱いだら?」
「2割ずつ削られる」
「4枚でアウトね」
反論はしないさ、事実だもの。
「それじゃ、お風呂借りてる間少し出かけててくれるかしら?」
「えー」
「少しくらい恥じらいはあるんだけど?」
「へいへーい」
まぁ、仕方ないか。コンビニでも行こう。
俺が30分ほど立ち読みをして帰ると、置き手紙に
「化粧水忘れたので買って来ます。お風呂はお先にどうぞ」
という内容が書かれていた。
香坂も先にどうぞと言っているので俺が入った。
ちなみに、後がいいなんて欠片も思ってなかった。
残り汁なんて物はない、うちはシャワーだしな。
・・・あったらなんかするという訳でもないが・・・。
俺が出て、すぐに香坂が帰ってきた。
「ちゃんと入ったみたいね」
「当たり前だろ。入らないで済む奴気持ちが分からないタイプの人間だぞ俺は?」
「ふふ、清潔感があっていいんじゃない?」
そのままにこやかに風呂へ。
え?出てかなくていいの?
しばらくしてシャワーの音が止まった。多分、着替えを着てるんだろう。
「お待たせ。あらお布団引いて置いてくれたのね?ありがとう」
「そんなことはどうでもいいんだあ・・・」
「あら?結構感謝してるのよ?寝る環境が整っているのはいい事なのよ?」
「どういたしましてだ・・・だがなぁ、それよりも・・・」
「なにかしら?」
「下を履けぇ!!!!」
「あら履いてるじゃない?」
「それは下着であって人に見せる物ではありません!!」
「寝る時はあんまり身につけながら寝たくないのよ。これでも結構着てるんだけど・・・」
「上は着てるんだから下も着ろ!!」
「え、このYシャツ一枚だけよ?」
「ぬぉおお!!」
それを聞いて直視できる訳がねぇだろぉお!!!
「あらあら?もしかして照れてるの?もっと見てもいいのよ?」
ぐっ・・・!自分の体が思う通りに動かない・・・!!
「うーん、ちょっと違うのかしら?あ、こんなのはどう?」
そういうと香坂が俺に擦り寄り上目遣いで、
「大好きだよ、お兄ちゃん?」
「・・・」
「どうかしら?」
「う・・・」
「う?」
「うがぁあああ」
「きゃっ!?」
気が付いたら押し倒していた。
「え、ちょ、ほんとに・・・?」
「・・・悪いけど、いやなら逃げてくれ。10分だけでいいから」
「・・・」
「逃げないのか?」
「えぇ」
「・・・それじゃ」
「でもね、こんな風に強引にされるんじゃなくて、もっと雰囲気とか大切にしたいの」
「・・?」
そういいながら、手刀を俺に・・・
その後の記憶は無い。
なんかよくわからない展開に・・・
誤字脱字、読みずらいや恋愛要素まで混ぜる気か?などありましたらお申し付けください。
感想くれるとうれしいです!!




