王太子である俺が腹黒婚約者と入れ替わった結果。
イレスト王国の王太子であるルドベキアは噂によりホズキ-フラワ男爵令嬢に対し、婚約者であるアネモネ-ルシア公爵令嬢が虐めているということを聞き問い詰める。ところが話は白熱し持っていた剣や宝石が避雷針となり
雷に打たれ入れ替わってしまう。
入れ替わってからというものホズキ嬢の本性気づき断罪する。そんなお話です。ぜひ、暇な時にでも呼んでみてください。
※誤字、脱字、アドバイスなどいただけたら幸いです。
王太子である俺が腹黒婚約者と入れ替わった結果
俺はルドベキア-イレスト、イレスト王国の王太子だ。
俺には婚約者がいる、アネモネ-ルシア、ルシア公爵家の令嬢である。
俺の前では、優しく可愛く、他の令嬢の前では優しい頼りがいのある
お姉さんだが、男爵令嬢のホズキ-フラワに対して
物を隠したり、壊したりぶつかって怪我させてきたりとしているのだ。
そんな事をやめさせるために今日は話の場を設けた、、、
『ホズキ令嬢をいじめるのはやめろ』と言うために、またこれでやめなかったら婚約解消でき、ホズキ令嬢と結婚できるので、実際は悪戯をやめず
これからも続けてくれるとありがたいのだが…
「お招きありがとうございます。ルドベキア殿下」
「まぁ座ってくれ、話がある。」
いじめていることがバレた時アネモネはどんな表情を、行動をするのか
逆に激怒するか、否定するか、肯定するか。醜い姿を見せてくれるのだろうか。
「アネモネ、ホズキ令嬢をいじめているだろう?」
「いえ、いじめたことなどありません、神にだって誓えます。」
「嘘はいい、ホズキ令嬢や御友人の証言は上がっている。」
「本当なんです、むしろ私に向かってぶつかって、自分が被害者だと
自演したりただ忘れた物を私のせいにしてくるのです。」
「言い訳か…見苦しいぞ」
心底がっかりした、ただ、否定でも肯定でもなく、ホズキ令嬢に責任転換
してきたのだ、俺はアネモネに失望した。
「本当なんですって」
俺はしっかりとアネモネに罪を理解さすべく
アネモネは自らの身の潔白を証明しようと口論がヒートアップした
アネモネが何か言うたびに胸が痛くなる、正直誰よりも信頼して
いたアネモネの見苦しい姿を見て受けたショックはでかいのだろう。
「だからきみはっ、、
「だからさっきから、、
さっきから内容はほぼ同じと言っていい程の口論を続けているうちに
雷に打たれた、そして気を失った。
「大丈夫ですか?」とメイドの声が聞こえたので
「ああ、大丈夫だ」と返して周りを見渡す、どうやら俺の部屋のようだった、隣で降りが寝ているようだ、雷に打たれ気を失っていたのだろう。
「どうやら殿下の持っていた宝石や護身用の剣が避雷針となって落ちてきたようです。殿下が申し訳ありません。」メイドが自分のことのように謝る。
……はっとして俺は俺の顔を見る、、
「俺が2人いる?!」
「アネモネ様どうしたのですか?何か異常が?」
「い、いや、鏡を持ってきてくれ」と今の状況を確認しようと
鏡を持ってくるように命令する。
「口調が男っぽくなってますよ?まるで殿下みたいです。」指摘され気付く
「あっ、いやすみません、鏡を持ってきてくれませんか?」
「わかりました」とすぐさま行動し、鏡を持ってきてくれた。
「んんっ、あれ?ここは?…ねぇ私、ここどこ?…ってあれ?私が2人?
…キャっ、、」
すぐさま口を押さえた、俺が急に女のように叫ぶという失態を見られたくなかったからである。
「今なんやかんやあって体が入れ替わっている、とりあいずメイドに外に出るように言ってくれないか?」
「は、はい…ごめんなさい、ちょっと席を外してくれませんか?」
完璧に女口調で変に思われただろう
「わかりました、何かありましたらお呼びください」
なぜ何も言わない??俺は常に変に思われているのか?
「ふう、ところでどう言うことなんですか?」
「かくかくしかじかがあってかくがくしかじかのせいで雷が落ちたみたいだ」
「…」
やはり理解できていないようだ、まぁしょうがないだろう
「明日学園でどうすれば?」
前言撤回、ちゃんと理解してるわこの娘
「そうだな、お前は王太子として絶対に行かなければいけないし
俺はアネモネとしていかなければならない」
「そのようですね」
あれから今日はアネモネを王城に泊めることにした。
俺が公爵の家に行ったら完璧に不自然に思われるだろうという
アネモネからの提案だった。
次の朝特になんの変化もなかった。アネモネがどっかの書物でハンマーで
頭を殴れば治ると言っていたが…
「でーんか、おはようございます」
「おはよう、アネモn……ちょおーい!!何だそれは」
驚くのも無理がないと思う何故なら、100tと書かれた(おそらく鉄製の)
でかいハンマーを片手で持って振り回していたのだ無理はない。
「流石殿下、ちゃんと鍛えられています。まさかこれが持てるなんて。」
「100tってなんだ、100tって!!」
「殴ります?」
「や、やめとこう」
「そうですか、それでは学校へ行く支度してください。」
「え?い、いやぁこんなこともあったし公務って事で休んじゃダメか?」
「ダメです。殿下はよくても私はたとえ熱を出そうと行かなければなりませんから」
何だかアネモネ可哀想になってきた、病気でも学校へ行かなければいけないなんて…きっと辛かっただろう。
「まぁ、私、病気かかったことありませんけど。」
「おい!!」
可哀想と思った俺の思いを返して欲しい。
朝の支度を済ませ、学校へと向かった。
学校に着き、教室に行こうと階段を登った時、誰かがぶつかってきた
気をつけるように注意しようとするとぶつかってきた令嬢、
ホズキ男爵令嬢が大袈裟に倒れ、泣き出した。
心配になりすぐさま
「大丈夫ですか?」と声をかけるが
「うわぁぁぁあん!!アネモネ様が突き飛ばしてきたぁ」
「は?」つい声が出てしまった、何を言っているんだこの娘は。
「あら酷いわ、見てましたわよ、まさか、ルドベキア殿下がホズキ令嬢
にご執心だからって突き飛ばすだなんて。」
あ、この娘、俺にアネモネがホズキ令嬢を虐めていると証言してくれた娘だ。
周りがひそひそと「幻滅だわ」「王妃に相応しくない」な度と声があがる。
ようやくアネモネの言っていたことが理解できた…
冤罪じゃねぇか、と
そんなことが何度も続き、ぐったりと倒れそうになるくらい疲れたまま教室を出て帰っていた、、するとあまり使われない教室から声が聞こえた
隠れて見ると、どうやらホズキ令嬢とその取り巻き達だった。
「知ってる?そろそろ殿下とアネモネが婚約破棄するって話。」
「勿論、さっさと捨てられないかしらあの女、王妃になるのはこと私なのに。」
「ふふっ、王妃になったら私達の階級あげてよね」
「わかってるわよ」
奴らの魂胆が分かった、、ホズキ嬢があんな野心家だったことに酷くショックを受けた。
アネモネが自演し、取り巻きが証言、周りに話誹謗中傷することで信憑性を
あげていたのだ。
城に戻り、何より先にアネモネに謝ることにした。
「申し訳ない、奴らのの策略に嵌っていたようだ。」
「いえいえ、あ、学園予算案の方はこうなりました。」
「ありがとう、ホズキ…名前も呼びたくないわ、奴は退学、取り巻きは謹慎
処分とするか。」
「そうですね、それでは、そろそろ戻りますか」
「戻れるのか?それはサンダーラビット?」
「はい、大きなショックを受けることで治るようです」
「なら今日の朝でも…」
「私の境遇を味合わせたかったですし、この筋肉をたっぷり堪能したかったので」
「まぁそうだな、おかげで奴らの悪事がわかったことだし、結果良ければってやつか」
そして、雷を受け、我が身へと戻った。
「やっぱり自分の体が一番です」
「そうだな」
元の体に戻れた喜びを2人で分かち合い、後日。
「ホズキ、ズク(取り巻き)ミーゴ(取り巻き)クヨ(取り巻き)
お前らはアネモネの地位を陥れようとしたとして、ホズキは退学
その他は半年謹慎処分とする。」
「な、なぜ?!私やってません、そいつが言ってるのは全て虚言です」
「そいつ?公式の場において男爵が公爵にそんな口を言うか、それに
私がお前らがアネモネを陥れようとする現場を見たからな」
「な、殿下は昨日来ていないはずでは」
「ああ、だが摩訶不思議が起きてアネモネと入れ替わっていたのだよ」
「う,うそだぁ!!」
「本当のことなんだよ、それでは…これにて閉廷」
そして卒業後、108本のピンク色の薔薇を手に告白した王子と令嬢は
いつまでも愛し合い、この国は
『世界で一番豊かな国』『純愛の国』としていわゆるデートスポット
となっているらしい。
そして某男爵令嬢は
「うふフフふフふふ、オウジノアイハワタシノモノ、オウヒノザハワタシノモノ」と病み、亡くなったという。
終
楽しんでいただけたら幸いです。
誤字、脱字、アドバイス、感想お待ちしております。