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【序章・最終話】3年後― 復讐の疫病神
――3年後。
アイスマグナ処刑場にて。
天音マヒロが処刑された建物内部。
そこに張られたドーム状の結界が内部から、立ち上る黒い閃光とともに粉々に砕け散った。
直後、煮えたぎるマグマの海から、勢いよく右腕がつきでる。
伸ばした右腕で、ガラス床の地面を掴むとマヒロは這い上がった。
かつて黒かったその髪は、疫病神・トキシカントのように真っ白に変貌をとげている。
身体にこびりついた溶岩のかけらを拭い落とす。
怒りに満ちた瞳で処刑場の出口の扉を睨みつけた。
「待ってろ、、ブラッド。そして、ノーマン王。
俺がお前達の恐れた、疫病神だ」
本作に貴重なお時間を割いて頂きありがとうございます。
次話より、新章突入となります。
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