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マヒロ VS アストン&バップ ―科学兵器―

マヒロは二人を睨みつけた後、しゃがみこみ地面に倒れるイチカの腹部に手を当てる。


「…弾は抜けてるな。内臓が傷ついてるか。すぐに修復してやるからな」

マヒロの手が白く光り、イチカの傷口がみるみる塞がっていく。


「あ、アストン無事か!?」

「ゲホッ、、ゲホッ、、」

「大砲の直撃さえ防ぐ最新鋭の防護鎧が粉々だ。これが、疫病神の力なのか?」

「ちげぇよ…素の力がこれなんだ」

「はっ、、?嘘」

「あれが、疫病神なのか、何者なんだか知らねえが。

今の怪物みてえな力は間違いなく、、団長のもんだ。


…バップ!!バズーカ砲はあるか?」

「あっ、ああ」

「二人とも粉々にしろ」

「了解!」


バップは、台車からバズーカ砲を取り出し、肩に担ぐとマヒロたちに照準をあわせると引き金を引いた。


「く、、くたばれ疫病神」


直後、激しい爆炎と共に雪が舞い上がり、煙が立ち上る。


「…し、仕留めたか」


立ち上る煙の先に視線を移したバップは、手の震えで持っていたバズーカを地面に落とした。


「う、、嘘だろ」


煌々と照らす月明かりを背に、灰色の翼を生やしたマヒロが空高く浮かんでいた。

脇には意識を失ったままのイチカをかかえている。


「アストン…どんな凶暴な魔物でも、生きるために殺すのと、楽しむために殺すのとでは違う。

昔お前に教えたはずだぞ?」


マヒロは静かに言い放つ。


「バップ!!一番強力な兵器を!」

「エクスグレネード砲ならあるけど、あれは万が一A級の魔物がでたときしか使用許可されてな」

「うるせーな!!

あいつは、そのA級の魔物を素手でのしちまう怪物なんだよ!とっとと用意しろ!」

「わっ、わかった!!」


バップは慌てながらも台車から今度は巨大な兵器を持ち出した。


「貸せ!!俺が撃つ!」


アストンは兵器を肩に担ぐと、狙いを空中のマヒロに目掛けた。


「…何だあの兵器は?見たことがないな」

「…う、ううー。あれ?こ、ここは。えっ!空!?浮いてる!?」

「イチカ!よかった目覚めたか」

マヒロは安堵の息を吐く。


「そ、そっか私撃たれて。団長が助けてくれたんですね」

「ああ。あまり騒ぐな」

「本当にありがとうございます!

た、ただ私、高所恐怖症なんで、降ろして貰えたらありがたいです」

「…そうなの?まあ降ろしてあげたいんだがな。アストンが厄介そうな武器を構えてる」


イチカは恐る恐る地面にいるアストンの方を見る。


「えっ、、あれはエクスグレネード砲?!」

「物騒な名だな。てかお前視力いいな」

「団長が封印されてる間に、軍の科学部隊が開発した最新鋭の科学兵器の1つです!」

「科学兵器?…強力なのか?」

「えっ、ええ!半径50メートルは跡形もなく燃やし尽くします」

「なるほど、、非人道的だな」


アストンは2人目がけて引き金を引いた。

直後空中で激しい爆発が起こり、高熱で溶けた建物の屋根がまるで溶岩石のように、爆風に乗って周囲の地面に降り注ぎ、雪の大地を溶かした。


アストンとバップは、地面に身を屈めて衝撃を堪えていた。

貴重なお時間を割いて頂きありがとうございます。

本作に少しでも興味を持って頂けたら、下記2点より作品の評価いただけると幸いです。

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