チュートリアルは突然に
とりあえず魔力纏いから見てみるか。
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魔力纏い
魔力を武器や身体に纏い、魔法の発動体として認識させる
さらに武器スキルの消費魔力を軽減し、纏った武器等で魔力を攻撃先に送ることもできる
【整備】より細かく魔力を扱える【魔法】
リキャスト・5秒
消費MP・可変
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なるほど、これを使って魔力を送るのか。魔法の発動体としても扱えるってことはモーニングスターの先から魔法を使うのもできるわけか。【亀裂槌】の消費MPを減らせるのもナイスだな。
次は【フォールメテオ】だな。
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フォールメテオ
槌系武器を大きく振り下ろして大きな衝撃ダメージを与える武器スキル
デバフ・盾を装備できなくなる【武器】
リキャスト・60分
消費MP・50
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これは攻撃スキルみたいだが、大きな魔法陣をかけるという意味で亀裂槌と相性がよさげだな。デバフとリキャストが気になるがその分の火力は期待してよさそうだ。俺の切り札になってくれるだろう。
それじゃあさっそく【魔力纏い】と【フォールメテオ】の検証をしようか!
まずは魔力纏いからやってみるか。
「とりあえず使用MP5で。【魔力纏い】!!」
おぉー!身体と武器が光ってる!!MP5だからか光は弱いが……
魔力を1か所に集められないかな?【整備】ででできそうだな。モーニングスターの鉄球部分に魔力を集中集中……
うん、うまくいったな。鉄球部分に光が集まってる。魔力消費を増やすとどうなるんだろう。
「次は使用MP10の【魔力纏い】!!」
よし、成功だな。光が少し強くなってるし体が軽い。【整備】は……もちろん上手くい行ったな。鉄球部分が光りすぎな気もするが……
「この光って消せないのか?」
「消えろって考えれば消せるはずだよー」
ふむ、じゃあさっそくやってみるか。光よ消えろ!!……うまくいったかな。
光ってないし身体も軽いままだ。
よし、次は【亀裂槌】と【フォールメテオ】の同時発動をしてみよう。描く魔法陣は【サンダー】のものにしておいてっと。
「いくぞ!【亀裂槌】!【フォールメテオ】!!」
“ズゴー―ン”と大きな音が鳴り響いてますね……砂煙でよく見えないし思ったより衝撃大きすぎない?手、しびれてるんだけど。
まぁ煙が晴れるまで待ちますか。
―10秒後―
全然晴れない。むしろこっちまで土煙が舞ってきて見えにくなったんですが
―30秒後―
まだ晴れない。いやうっすらと見えてはいるけど信じたくないんだよ……
―1分後―
漸く煙が晴れてきましたね。さて、どんな感じですかね……まぁなんとなく見えてはいたけど完全にクレーターになってますね……ま、まぁいいや。肝心の魔法陣は(想像以上に大きく)描けてたし。
「そ、それじゃあサンダー【起動】!!」
あれ?思ったより弱くない?あー………もしかしてだけどこの大きさの魔法陣って大きな魔法陣がいる魔法用なんじゃ……
後たぶんだけど【魔力纏い】で付与したMPが魔法陣の大きさに見合ってない?
「これってどういうこと?あーちゃん?」
「実はねー?もっと強い魔法とかだとー大きな魔法陣が必要なんだよー。これはそういうのにも使えるスキルだよ!」
「なるほどな」
ということは、魔法を使わないでも戦えるかもしれないな。練習が必要そうだ。
【魔力纏い】で武器スキルの消費MPを減らせるから他の武器スキルを取ってもいいかもしれない。
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次はいよいよクラススキルだな。【整備】と【魔導陣】か。
【整備】の再確認をしておこう。
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整備
他のさまざまなスキルを強化する【パッシブ】【クラス】
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純粋に強い。【魔力纏い】も強化されてたし自分のスキルの大半がこのスキルで強化されてると言っていいんじゃなかろうか。これからは【整備】さんと呼ばせていただきます。
ラストは【魔導陣】!!きっと【整備】さんみたいな強いスキルなんだろう!どれどれ……
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魔導陣
魔法陣を魔導陣に書き換える
【整備】消費MPの半減【魔法】【クラス】
リキャスト・20秒
消費MP・10(20)
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ふむふむ。魔法陣を魔導陣に書き換えると。なかなか面白い効果じゃないか!!
ただ一つ言わせてほしい。【整備】さん強すぎないか?!ここにも影響出てるんだが…
消費MPの半減はでかいよ。すごく。
「まぁそれは置いといて、早速魔導陣のチェックやりますか!!」
「頼むから今度はMPこめすぎないようにねー……?」
「もちろん、それじゃぁMP5の【魔法陣】!からの【魔導陣】!!」
【魔導陣】を使った瞬間、魔法陣が書き換わっていく。いや、書き換えるというよりはあれだな、万華鏡みたいにくるくるしてる感じ。
お、完成したか。完成まで3秒くらいか。
それじゃあ早速起動してみよう!
「サンダー【起動】!!」
魔導陣を起動すると今まで黄色い閃光だったのが青い閃光に変わり、音があまりしない雷が現れた。
その雷は岩にぶつかると岩に大穴を開けながらもまだ突き進み、奥のほうで走っていた牛みたいな魔物に直撃した。
ってやばくないか!?岩もそうだが牛が一発で昇天してる……だと!?
しかも仲間がやられた牛?がこっちに突っ込んできてる!?!
「なぁ……あの辺の牛がこっちに入ってきているんだが……」
「あー……じゃあ、きりいいしここでチュートリアル終了ーってことでー」
その発言の後、突然光に包まれた。おそらくはさっきの場所にもどr「それじゃあゲーム楽しんできてねー」もう始まんのかよ!!
まだいろいろ聞きたいことがあったのに……
「君は適応力があるみたいだから大丈夫だよー。わからないことがあれば周りの人に聞いてみな―?」
なぜかそのあーちゃんの言葉が鮮明に聞こえた気がした。
こうしてチュートリアルを終えた?俺はこのゲームの世界に飛び込んでいくのだった。
次も明日を予定しています
続きをお楽しみに!