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獅子の扱いに慣れ始めて


 「ただいまです」

 「ただいま!」

 「おかえり、スカー君、フィア君」


 俺たちは師匠の店に帰ってきた。相変わらずこの店は空いてるけどやっぱりここの雰囲気は落ち着くな。帰ってきたって感じがするし。

まぁこの後地獄の特訓が舞っているんだろうけど……


 「それがスカー君たちの買いものの成果かい?」

 「はい!防具と武器とアクセサリーです!」

 「どれどれ?……なかなかいいものを買ってきたじゃないか」

 「ありがとうございます。防具の効果とかは教えたほうがいいですか?」

 「いや、そこまでしなくても大丈夫だよ。さて、それじゃあさっそくその装備を着て特訓と行こうじゃないか」

 「ラジャー!」

 「了解です」


********


 俺たちはそれぞれ分かれて特訓することになった。俺と師匠チームとフィアとアダマスチームに分かれるらしい。師匠曰くここからは厳しい特訓になるから注意しておけとのこと。これまでは厳しくなかったのか……


 「さて、それじゃあ特訓を始めようか」

 「了解です。まずは何をしたらいいでしょうか?」

 「まずは前回と同じ特訓からだな。その後、あの広いところまでミスなくいけるようになったら別の特訓に変えよう」

 「了解しました」


 また魔法の特訓だけどこれはこれで楽しいんだよな。なんというかレースゲームやってる感じに近いかもしれない。周りに当たらないようにスピードをコントロールする感じが特にね。

とりあえずいつも通り【魔法陣・ギャラクシーレオ】【起動】っと!

現れるのは光でできた獅子。その獅子の前に魔力でできた誘導路を引いてあげる。最初は直進してカーブが見えたら手前気味に誘導路を曲げる。勢いは殺さずにスピードに乗せて走らせる。たまにジャンプを絡めてスピードの調整を行ってと。なぜか跳ぶと壁に足が触れても大丈夫なのを利用して三角飛びでカーブする。これを見つけたときはかなりうれしかった。なおそのあと調子乗って最初のカーブで曲がり切れなかったのは内緒な。

あと少し!ここでカーブを曲がり切れれば!……よし!広場まで行った!

どうせならもう少し奥まで行きたいけど体力的にここまでが限界だな……獅子には悪いけど消えてもらって、師匠のほうを振り向いてどや顔を決めていく!


 「師匠!やりましたよ!一発成功です!」

 「ああ、見ていたからわかるとも。よくやったね」


 師匠に褒められると思ってなかった……一発クリアしたかいがあったってやつだな。


 「さて、それじゃあ二刀流の特訓に移ろうか」

 「よしっ!よろしくお願いします!!」


 ついにこの時が来たな!俺に足りない手数と防御手段を補ってくれる究極の手段が!ずっとこの時を待っていたからな。それで、どんな特訓になるんだろうか?


 「まずは武器を2本持って素振りからしてみようか。こちらからはいろいろ注文をつけさせてもらおう。そして慣れてきたらこちらから針を投げるからそれを打ち落としてもらいたい。ここまで大丈夫かい?」

 「大丈夫です。それで、素振りするときに気を付けたほうがいいことってありますか?」

 「そうだね……必ず攻撃は時間差で行うこと、それとどちらかの武器は常に自分を守れる位置に置いておくことかな?」

 「了解しました。それじゃあさっそく特訓してきます!」

 「ああ、頑張ってくれたまえ」


 早速特訓開始だ!まずは右の武器を振り上げして、左の武器をまっすぐ飛ばすっと。あ……これだと体を守れてないから右の武器をこっちに引っ張って元に戻して……


 「引っ張るんじゃなくて手前に落とすように攻撃してみてごらん!」


 なるほど。取りあえず師匠の言う通りに動いてみよう。もう一度最初から、右の武器を振り上げて、手前に落とす。


 「左手の武器も動かして!常に動かしながら身を護るんだ!」


 師匠……、それ難しくないですか……、まぁやりますけど。


 右を振り上げて、落とす最中に左を前に突き出す!

左の武器を右へ大きく薙ぎ払い、その勢いで手前に持ってくる。

勢いそのままに左を前へ!今度は左の鎖を一気に短くして距離を詰める!

身体を一回転させて右を薙ぎ払う!時間差で左の武器を上へ打ち上げて、身体を大きく上へ引っ張る!そのうちに右の武器を回収。

左の武器を身体ごと回転させながら地面に向かって落ちていく!その最中今度は右の武器を下に突き落として、衝撃で体を少し浮かせる。これでクッション代わりになるはずだ。

最後に左の武器を思いっきり地面に叩きつけるっ!!!

ドォーン!っと音が大きく鳴り煙が舞う。煙が晴れるとそこにあるのは大きなクレーターだった。


 「師匠!どうでしょうか!」

 「んー……一応合格点かね?ただスカー君の強みの魔法陣を一切入れなかったところは大きなマイナスだよ?」

 「あー……完全に頭から抜けてました。これは、想像以上に難しいですね」


 ダメじゃん……まぁ最初からうまくいかないのはわかっていたことだけどさ。

もっと特訓して何とか完全合格をもらいたいところだな。

次は22日を予定しています

次回をお楽しみに!

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