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魔法の研究は勉強しながら


 それで結局、古代文字を覚えることになったわけだが、これがなかなかに難しかった。俺はもともと言葉を覚えるのが苦手なのもあるが……

結果その作業に2時間を費やして多少読めるようになった。

フィアと師匠は先に特訓に移っているし、時間かけすぎたかな?

けどおかげで魔法作成に必要なパーツが分かってきたかもしれない!

よし、アダマスともう一度魔法陣作成の時間だ。


 「それで、さっきの魔法陣に付け足す古代文字はどれにするんだ?」

 「一応候補になりそうなのはこの辺かな?」


 そういって俺が指さした文字パーツは光・変換の二つの意味のパーツと破滅・絶望・祈りの意味のパーツ、それに獅子・道の意味のパーツだ。


 「ん?一つ目は分かるが他のやつは何で選んだんだ?」

 「2つ目のやつは破滅、絶望。つまり火力目的なら一番意味があると思ったからだ。ただこの文字が強すぎる可能性も考えると候補どまりかもしれない。

3つ目のやつは獅子、道の意味だろ?今回の魔法陣が星型なのと合わせると、獅子座の意味になってこれはこれでいい魔法になるんじゃないかって予想だ」

 「なるほどな。意味と魔法陣のパーツが共鳴する可能性ってことも考えなきゃなんねぇのか。めんどくせぇな」

 「可能性じゃないと思うぞ。俺の魔法、【フェニックスブレイズ】は鳥の形のパーツと不死の意味の文字の組み合わせだったみたいだからな」

 「なるほどな……それじゃあとりあえず光を先試すべきなんじゃないか?」

 「一理あるな。それから試すか」


 そして俺たちはフィアが特訓している屋外に出た。するとそこでは片手に大きな岩を、もう片手に水入りバケツを持って飛んでいるフィアがいた。

また難しそうな特訓してるな……鳥人選ばなくてよかったかも……

とりあえず声かけるか。


 「おーい!フィア!ようやく候補ができたから場所借りるぞ!」


 その声を聴いたであろうフィアは、一瞬顔を緩ませると、元の厳しい顔に戻り飛ぶ練習に戻っていった。あれは声を返すのもきついんだろうな……

とりあえずこの辺りで試してみますか。どれだけ強い魔法になったかわからないから手から等倍魔法陣で撃ってみましょう!


 「アダマス、的の準備をお願いできるか?」

 「OK、的なら倉庫に結構あったはずだ。今準備してくるから待ってろ」

 「了解!」


 それから待つこと10分、アダマスが大きなかかしを持ってきた。あれが的かな?アダマスはそれを地面に刺すと、こっちに戻ってきた。


 「お疲れ。後はこっちでテストしてるから少しそこで休んでたら?」

 「いやいや、こんなんじゃまだ疲れてるうちには入らねぇよ。まぁ他にやることもなさそうだから休んではおくけどよ……」


 ちなみに試運転前に効果を見るのは無粋だとか言われたので見ていない。

……不安だけど魔法の試運転と行きますか。


 「それじゃあ試作第一号【魔法陣】!」


 俺たちで作った魔法陣が白い光を放ちながら手のひらに現れる。さて、どんな魔法に仕上がったかな?


 「【起動】!!!」


 起動すると、的に向かって一条の光が放たれる!!よしっ!ビームの魔法の完成だ!

そのまま光は的に直撃し、的を貫通して地面に突き進んでいった?

貫通しすぎじゃない?物理的なダメージじゃない?

あわてて確認してみると的は火を纏っていた。燃焼ダメージっぽい?


 「なるほどな」

 「アダマスは何かわかったのか?」

 「まったくわからないが実践だと恐ろしい魔法というのはわかった」

 「ダメージはそんなにでてなさそうだけど?」

 「いいか?貫通する燃やす魔法ってことは複数体を弱らせられるんだぞ?使い勝手こそ悪いが初手で放つ魔法としては破格じゃないか?」

 「なるほどな。そういえば今ならば、さっきの魔法の効果の確認はしてもいいか?」

 「いいんじゃないか?」


 そういわれたら確認するしかないでしょう。

 ___________________________


  名称未定【オリジナル】


 一直線に貫通する光を放つ魔法

 直撃した相手は燃える【魔法】

 消費MP・10

 ___________________________


 シンプルにさっきのを説明しただけだね。でも消費MP10は結構軽いな。

よし、次の魔法に行ってみよう!


 「アダマス、次の魔法やるから的の火を消したいんだが……」

 「俺は水魔法は覚えてないしな……」

 「ハァ……ハァ……それなら私に任せてよ!」


 びっくりした!?フィアか……普通にビビるから後ろで息整えるのはやめてくれ……でも確かにフィアなら水魔法覚えてたな。とその前に……


 「フィア、この魔法陣を授けよう」

 「そのしゃべりなんなの?まぁいいや!で、これは?」

 「お前が欲しがってたレーザーの魔法。といっても燃やす魔法になっちゃったから望んでたものとはちょい違うと思うけど……」

 「いやいや!それでもうれしいよ!ありがとう!修業の後になるけど槍にセットしておくよ!」


 喜んでくれたみたいでよかった。それでこそ作ったかいがあった。

よし、次の魔法も試してみるか。


 「次の魔法を撃ちたいから少し離れてて」

 「りょーかい!このへんでいい?」

 「そこなら大丈夫かな?アダマスも離れたね?いくよ!【魔法陣】!」


 今度の魔法陣は獅子・道の古代文字の入ったやつだ。それが今度は金色に光っている。って結構魔力吸い取られるな……


 「【起動】!」


 起動と同時に光の線でできた獅子が的に向かって真っすぐ駆けていく。そして、的に当たった瞬間!強い光が放たれた!

まぶしっ!?みんなは大丈夫か?!


 「何が起こったんだ!?」

 「お兄ちゃん!?想像以上にまぶしいんだけど!?」


 よかった、みんな無事みたいだ。お?光が収まってきたか?

えっと……これは……なんというか的が半分消えてるんだが……

もしかして強すぎる魔法はこっちのほうだった?もう一つの魔法が怖いんだけども……


 「え!?本当に何が起こったの!?」

 「あー……こりゃやばいな……」

 「アダマス的を壊しちゃってごめん!」

 「あー……いや、それは別にいいんだが……この威力はヤバいな……」

 「確かにこれは大変な大技を身に着けたようだね?」

 「師匠!」


 やばい……師匠のこと頭から抜けてた……

そうだよ、フィアの特訓見てたの師匠じゃん……

まぁ気持ち切り替えて……この魔法このままじゃだめだよな……


 「それで、その魔法はそのまま使うつもりかい?」

 「いえ、もう少し扱いやすいように改造したいんですけど協力お願いしてもいいですか?」

 「ふむ、それならば修業が終わった後に手伝うとしよう」

 「ら……ラジャー」


 そういえば今日、修行やってなかったな……修業も頑張らないとな……

くっ!スマブラやりたい症が……

頑張ってエタらないようにはします……


次は21日を予定しています

次回をお楽しみに!

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