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魔法の道に近づくために

本日2話目です

まだ前の話を見ていない人はそちらからどうぞ!


 今日は日曜日だし朝からできるということでログイン!

目が覚めたのはジェームズ師匠の店の前だった。そういえばだけど師匠の店ってお客いるの見たことないんだが……だめだ、気にしないでおこう。

とりあえず今日は師匠たちに挨拶だけして、少し狩りに行くのもありかな?

特訓はもちろんするけど……


 師匠の店に入るとそこには珍しくお客がいた。珍しいこともあるんだな。


 「ただいま」

 「お!スカーか、おかえり」

 「おかえり、スカー君」

 「君が噂のスカー君かい。はじめまして、わたくしはエージスという。以降お見知りおきを」


 エージスさんは背の高いカラスの鳥人で、片眼鏡にシルクハットをかぶっている。なんだかすごくかっこいいな。紳士って言葉がこれほど似合う人も少ないだろう。


 「どうも初めまして。えっと、ジェームズ師匠の弟子になったスカーレッドといいます」

 「彼は私の古い友人でね?君達の防具を作れないか頼んであったんだ」

 「防具ですか?俺たちは払えるお金なんてそんなにないですけど……」

 「いや、そこは私の善意というかお詫びとして受け取ってくれ。私やアダマス君の攻撃の余波で気絶しない防御力は必要だからね……」


 そういうことですか……前回はそれで修業が途中で止まっちゃったからな。


 「そういうことなら受け取らせていただきます」

 「よかった。それで、どんな感じの防具がいいかエージスに伝えてほしい」

 「わかりました」


 そういうことならどういう防具がいいか考えないとな。とりあえずフルプレートは無しかな?防御力は欲しいけど動きにくくなるのはあれだし。そうとなると……


 「胴と関節を守るくらいの防具が欲しいです」

 「なるほど、了解した。バフは何をつけたいかい?EからCまでの範囲でお願いするよ」


 そういって渡されたのはいろいろなバフが書かれた本だった。この中から選ぶのか……EとかCって言ってたのはつける難易度のことっぽいな。

いろいろあって目移りするな……とりあえずこれからはモーニングスターを2本持つことを考えると筋力アップはありかな。あとは魔法効率アップとかもありだけど……ん?これは……難易度はEだけど割と気に入ったぞ。


 「決めました!魔術回路可視化でお願いします」

 「ほう。それにするとは珍しい。それで本当にいいのかい?」

 「ええ、これがいいです」

 「それならバフはそれにしておくよ」


 「なぁスカーよ。その魔術回路可視化ってなんなんだ?」

 「アダマスでも知らなかったのか……魔術回路可視化っていうのは簡単に言うと魔法の発動時に現れている魔術回路っていうものをみえるようにするバフらしいよ。これがあると相手の魔法を事前に察知できたり、身体強化とかの一見わからない魔法を把握できたりするんだよ。」

 「なるほどな。にしても普通はもっとわかりやすいバフをかけると思うんだが……」

 「俺はこれでも陣魔導士だからな。少しでも魔法陣に詳しくなるにはこのバフは近道だろ?」

 「なるほどな。それでそいつを選んだわけか」


 そう、俺はこのバフで魔法陣の仕組みを解明できないかと考えている。さらに言うと覚える条件の難しい魔法も魔法陣ごと覚えれば習得できるのではと考えている。


 「寝坊したー!ただいま!ってどちらさんです?」


 お、フィアがやっと起きてきたか。あいついつもなら起きる時間でも普通に爆睡してたからな。


 「どうも初めまして。わたくしはエージスという。以降お見知りおきを」

 「はじめまして!フィアです!よろしくです!」


 とりあえずフィアにも防具のこと説明しなきゃな。かくかくしかじか……


 「なるほど!つまり理想の防具を考えればいいわけだね!お兄ちゃん!」

 「そうなるな。一応俺は部分鎧でバフを魔術側にしたけどお前はどうするんだ?」

 「それなら……私はバランスの関係で布防具がいいかな!で、バフって?」

 「この本のEからCまででほしいやつを考えてくれってさ」

 「了解!」


 フィアが考えてる間、暇だし魔法陣作成でもしておこう。

今回こそはビームの魔法を使えるようにしたいな。


 「何やってるんだ?」

 「アダマスか。いやちょっと魔法陣の自作を考えてるところなんだけど」

 「もちろんいいぞ。作りたいのはビームの魔法なんだが……」

 「ビームか……そういえばどんな感じで魔法陣を作るんだ?」

 「えっとパーツを組み合わせる感じだな。アダマスには見えないかもだけど」

 「ならどんなパーツがあるか教えてくれ」

 「了解!えっとまずは……」


 俺は相当な数のパーツを紙に書きながら説明していった。やばい……腕が攣る……


 「……これで全部だ。結構数あるだろう?」

 「これから組み合わせを考えるわけか。大変だな……」

 「とはいえ楽しいぞ?でだ。今までにこんな感じの魔法を作ったんだが」


 そういって俺は今まで作った魔法の詳細を見せる。


 「これは……結構使える魔法なんじゃないか?」

 「だろ?思っていたのと違っても意外と使える魔法が多いんだよな」

 「それならいろいろ試せばいいんじゃないか?」

 「作るための消費MPが結構多くてな……連続で使えるのは4回までだ」

 「あー……なるほどな。それなら真剣に考えなきゃな……」


 そうだな……今回は光っぽい星型をメインに考えるか。


 「今回はこのパーツメインで行かないか?」

 「なるほど?それならこれなんか合いそうじゃねぇか?」


 そういってアダマスが指さしたのは十角形の中に五角形が入った独特なパーツだった。それならその中に星を入れて後は……


 「文字のパーツをこう、周りに並べるのはどうだ?」

 「ありっちゃありだが……これは俺でも読めねぇぞ……」

 「だよなぁ……どこかに読める人いないかね?」

 「ワンチャンあそこの二人なら読める可能性もあるぞ」

 「確かに。それじゃあ聞いてくるな!」

 「おう!」


 二人はまだフィアと話をしているみたいだ。カウンターのほうでコーヒーを飲みながらってずるくないか!?おれも飲みたいんだが……


 「フィーアー……ずるいぞ。俺も飲みたいんだけど?」

 「お……お兄ちゃん……」

 「まぁまぁ落ち着き給え。スカー君も飲みたいのなら淹れてこようかい?」

 「いいんですか!?お願いします」

 「それで?お兄ちゃんは何でここにきたの?アダマスさんと何かやってたんじゃあ?」

 「それについて師匠とエージスさんに聞きたいことがあってですね?この文字読めませんか?」

 「これは……古代魔導語だね?どこでこの文字を?」


 古代魔導語か。そして聞いてくるってことはあんまり知られてない文字なのか?とりあえずこれが魔法陣の作成の1パーツだったことを伝えた。


 「なるほどね。それならあり得るか」

 「それで、意味とかって教えてもらっても?」

 「かまわないよ。わたくしがここに来た時になるけどね?」

 「それで構いません!お願いします」

 「それじゃあこの文字はね……」


 エージスさんにいろいろ文字を教わることになった!これでビームの魔法陣に一歩近づいたかな?

次は18日を予定しています

次回をお楽しみに!

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