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未来からの郵便配達人

作者: 早乙女淳

私の名前は、長沢るみ。専業主婦である。平和だった私に、天変地異が起こったのは、私の誕生日の5月3日だった。夫の出張の時だった。夫と私は、一軒家に住んでいる。昼過ぎに郵便配達人が来て、一通の手紙を渡された。封筒の裏を見た。長沢虎吉。オヤジ、イヤ、父の名前だった。配達人に言った。(あの、父は15年前に亡くなっているんですけど)すると、配達人は、(これは、天国からのお父さんの手紙です)私は言った。(誰がこんないたずらを)(嘘ではありません。読んでみてください)私は、言われたとおり、封筒を開けて、手紙を読んだ。(るみ、お父さんだ。驚かせてごめん。信じられないかもしれないが、お父さん、生まれかわって、今、お前の目の前に帰ってきた)えっ?(るみ!!)私は、配達人を見た。そういえば、サングラスにマスク姿のその配達人の男、声に聞き覚えがあった。サングラスとマスクを外した配達人を見た。父さんだった。(るみ)(父さん!!)昔、DVだった面影は、すっかりなくなっていた。そう、父は、生まれかわってきたのだ。私の24歳の誕生日に、なぜか、父は帰ってきた。幽霊ではなく、実体があった。私と父は、抱きあった。何だか知らないけど、良かった。とにかく、良かった。私は、父と昔の話をして、懐かしくなった。まあ、とにかく、良かった。

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