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(1)プロローグ それは、巨大なタンクのような
脳は、身体の中枢であり、司令塔。
身体の各部位、ホルモンなどのシグナル、情報を受けて、様々な指令を出す。
けれど、脳が絶対に正しい反応を下すとは限らない。
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それは、脳を持っているわたしたち人間が一番よく知っていることだと思う。
理性と感情は真逆であることも多く、
時に、わたしたちは、自らも欺こうとする。
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脳は、なにかに必ず忠実ということでもない。
時には、自らの欲求にすら、逆らおうとする。
脳は、楽しいことが好きであるが、
楽しいとは、それ単体だけで存在するとは限らないだろう
時には、耐性も要求されることもあろう
脳は、好奇心が旺盛であるが、
それに伴う苦しみへの耐性は、
必ず備えてあるとも限らない。
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脳とは、巨大なタンクのようなものだ