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登場人物名鑑⑦ヤハトラの人々

《用語説明》

 年齢(享年):物語終了時点(2019年8月)での年齢です。

 登場作品:番号と作品の対応は以下の通りです。

①想い紡ぐ旅人 ②あの夏の日に ③漆黒の昔方 ④少女の味方

      ⑤異国六景 ⑥還る、トコロ ⑦まくあいのこと。⑧天上の彼方

 キャッチフレーズ:作品を書く際、実は登場人物のイメージカラーを決めたり、

   キャッチコピーをつけたりしていました。それを紹介したものです。

 ジョブ:RPGっぽくしたときの役割。これもキャッチフレーズ同様、本人の

   立ち位置を決める参考にしていました。

 FP:フェルティガの最大保有量。元々考えていた訳ではなく、今回これを作る

   に当たり、強さのバロメーターとして考えてみました。

    フェルティガを使用できる最低ラインが100。

    普通のフェルティガエが1000前後。

    強いと言われるレベルは2000超え。

    フィラ三家の直系やウルスラ王家は通常3000以上。

   これを基準に見てもらえれば、と思います。

 習得技能:現在使える能力。元々持っていた能力には★印がついています。何

   もついていないのは訓練によって身に付けた能力です。

 固有技能:本人しか使えない能力です。

●ネイア

 年齢:39歳(1980年生まれ)

 登場作品:③〜⑧

 キャッチフレーズ:「年下だけどお姉さん」

 ジョブ:巫女

 FP:3800

 習得技能:なし

 固有技能:★過去視,★過去転移(一生に一度だけ。使用済),★闇の制御

 特記事項:第百二代目ヤハトラの巫女。


 母に言われて水那を匿い、ソータと引き合わせた、二人にとって保護者のような人物です。

 「慈」の女神ジャスラの末裔ということで、「慈愛の心が豊かで情に流されやすい」という性格付けをしていました。

 他の二つの国の女王に比べると親身に接してくれるのも、そのためです。


 十二歳という若さでヤハトラの巫女になり、長きに渡りパラリュスの行方を見守り続けた、芯の強い人です。

 ソータに会ったのは十四歳のとき。すでに風格がありました。

 その後も朝日に「ウルスラの姫たちを頼む」と声をかけるなど、人に気を配ることができる思いやりのある人です。作中では特に触れてはいませんが、歴代の巫女の中でも飛び抜けて力があります。


 固有技能にある「闇の制御」とは「勾玉の力を借りてジャスラの闇を鎮める能力」のことです。

 初代ヤハトラの巫女は、ヒコヤからはジャスラの闇を封じ込めた勾玉を、そして女神テスラからは勾玉を祀る神殿を授かったのですが、その際、ジャスラの闇を慰めるための力を授かりました。

 ソータと通信したり、ネーヴェと協力してソータ達をヤハトラに転移させたりできたのも、言うなればジャスラの涙の力、および勾玉の力をレンタルできる資格があったからです。

 そのため基本的にはずっと神殿にいて、闇を見守っています。この務めが過酷なため、ヤハトラの巫女はあまり長い間続けられず、娘に伝承する習わしになっているのです。

 ネイアの在位二十七年というのは、その中でも飛び抜けて長いです。パラリュスが大きく変わる様を見続けた、後世に名前を遺す巫女になるでしょう。


 人の気持ちがわかる人ですから、ソータの雫を集める旅はさぞかし複雑な思いで眺めていたことと思います。

 レッカやネーヴェ、方々に連絡をして、ソータの旅が少しでも楽なものになるように、そして時にはトーマの姿を見せられるように、心を配っていました(ソータがヤハトラに戻らなくてもトーマ達を視られるように、こっそりフェルティガエを派遣したりした)。

 最後、二人がヒトであることを捨てて天界に昇る際は、他の人たちが嘆き悲しむ中、ネイアだけは母の言葉を思い出していました。


 「ジャスラの民ではないのに、ジャスラのために旅をしてくれるのだ。感謝の心を忘れるな」


 結果……ソータはパラリュスを救うための旅をしてくれた。そして……その終わりを迎えた。

 そう感じたネイアは、淋しさは勿論あるものの、これからは二人が永遠に共にあるのだということに、喜びを感じていたと思います。



●セイラ

 年齢:19歳(2000年生まれ)

 登場作品:④,⑤,⑧

 キャッチフレーズ:なし

 ジョブ:巫女の娘

 FP:1800

 習得技能:なし

 固有技能:★過去視,★過去転移(一生に一度だけ)

 特記事項:第百三代目ヤハトラの巫女。ネイアの娘。


 母に似た、優しい女の子です。ただ、この激動の時代に采配を振るわなければならない母ネイアはやや慎重気味でしたが、それと比べると新しいことにも理解のある、気の利いたお姉さんです。

 それは多分、幼馴染のミジェルがいたからでしょうね。


 ヤハトラの巫女は通常、外部とは交流をあまりしないのですが、ソータの旅のフォローなどでレッカとは親交があり、浄化者レジェルが時々ミジェルを連れてヤハトラに来たりもしていました。

 外の世界に友達と呼べる人間がいた、ということが、セイラの視野を広げる理由になったのだと思います。

 暁とシャロットに親友のミジェルを紹介したのも、この唯一の友を助けたい、という想いからです。

 結果として、ミジェルはパラリュスを救う一端を担い、そしてシャロットを女の子として刺激する存在にもなったのですから、物語的にはかなりお手柄だったと思います。



●ケイト

 年齢:5歳(2014年2月生まれ)

 登場作品:⑥,⑦

 キャッチフレーズ:なし

 ジョブ:なし

 FP:?

 習得技能:なし

 固有技能:★過去視,★過去転移(一生に一度だけ)

 特記事項:ネイアの娘(次女)。


 セイラの妹ということになりますね。ヤハトラでは、時折二人目の女の子を北の神殿に派遣しています。闇を鎮めるためには北の神殿にも巫女の血筋が必要だったからです。

 万が一途絶えることのないよう、後継者がいない場合はそうして女の子を派遣していました。


 現在、北の神殿はネーヴェの娘が後を継いでいるのですが、彼女は身体が弱く、長く責務を果たすことができそうにありません。

 そのため、ネイアは二度目の結契の儀を行い、ケイトを産みました。ですので、彼女は後に北の神殿の巫女となるはずです。闇が消えたとはいえ、ジャスラを北と南で見守る、という使命がありますからね。



●アズマ,シズル

 年齢:39歳(1980年生まれ)

 登場作品:③,④

 キャッチフレーズ:「傀儡と妄信」

 ジョブ:なし

 FP:600ぐらい

 習得技能:★障壁(シールド)Level.1(アズマ),★衝撃波(シズル)

 固有技能:なし

 特記事項:カガリに心酔していた双子のフェルティガエ


 さて、Nが妙に気にしていた双子、アズマとシズルです。でも「少女の味方」を書くきっかけになってくれたのだから、感謝しないと……。

 ソータが四つの祠を廻る旅をしていた頃は14歳で、ネイアと同い年です。「少女の味方」時は22歳。その後ヤハトラで修業を積み、今では立派な中堅の神官として頑張っています。



●ネーヴェ

 年齢:47歳(1972年生まれ)

 登場作品:③,⑤

 キャッチフレーズ:なし

 ジョブ:なし

 FP:1000ぐらい

 習得技能:なし

 固有技能:★過去視

 特記事項:北の神殿を守っていたフェルティガエで、ネイアの従姉妹。


 寒い北の神殿で闇を見守っていた人です。ソータのためにリュウサに指示し、宿を提供し、保護してくれました。今はもう娘に後を譲り、隠居しています。



●リュウサ

 年齢:50代後半

 登場作品:③

 キャッチフレーズ:なし

 ジョブ:なし

 FP:800ぐらい

 習得技能:★防御(ガード)Level.3,★障壁(シールド)Level.1

 固有技能:なし

 特記事項:ネーヴェの臣下である神官。双子の息子と娘がいました。身重の水那を守り、ソータにも「父親としてどうあるべきか」などいろいろ指導してくれた人です。今ではきっといいおばあちゃんになって孫の面倒とかみてるのかな、と思います。


 

●ジュジュ

 年齢:18歳

 登場作品:⑧

 キャッチフレーズ:なし

 ジョブ:なし

 FP:2000ぐらい

 習得技能:★治癒,★障壁(シールド)Level.4,隠蔽(カバー)

 固有技能:なし

 特記事項:ヤハトラにいた治療師の女の子


 朝日とユウが部屋に引きこもった際、周りから隔離してくれた女の子です。朝日が「治療師として優秀に違いない」と予想した通り、ヤハトラの神官にしてはかなりの力を持っています。

 将来的には朝日の右腕になり、フェルティガエの研究の協力者として共に歩んでくれる人、になる予定です。

閲覧いただき、ありがとうございます。

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「連載小説」シリーズ

少女の前に王子様が現れる 想い紡ぐ旅人
少年の元に幼い少女が降ってくる あの夏の日に
使命のもと少年は異世界で旅に出る 漆黒の昔方
かつての旅の陰にあった真実 少女の味方
其々の物語の主人公たちは今 異国六景
いよいよ世界が動き始める 還る、トコロ
其々の状況も想いも変化していく まくあいのこと。
ついに運命の日を迎える 天上の彼方

旅人シリーズ・外伝集 旅人達の向こう側~side-story~
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