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登場人物名鑑④エルトラの人々

《用語説明》

 年齢(享年):物語終了時点(2019年8月)での年齢です。

 登場作品:番号と作品の対応は以下の通りです。

      ①想い紡ぐ旅人 ②あの夏の日に ③漆黒の昔方 ④少女の味方

      ⑤異国六景 ⑥還る、トコロ ⑦まくあいのこと。⑧天上の彼方

 キャッチフレーズ:作品を書く際、実は登場人物のイメージカラーを決めたり、

   キャッチコピーをつけたりしていました。それを紹介したものです。

 ジョブ:RPGっぽくしたときの役割。これもキャッチフレーズ同様、本人の

   立ち位置を決める参考にしていました。

 FP:フェルティガの最大保有量。元々考えていた訳ではなく、今回これを作る

   に当たり、強さのバロメーターとして考えてみました。

    フェルティガを使用できる最低ラインが100。

    普通のフェルティガエが1000前後。

    強いと言われるレベルは2000超え。

    フィラ三家の直系やウルスラ王家は通常3000以上。

   これを基準に見てもらえれば、と思います。

 習得技能:現在使える能力。元々持っていた能力には★印がついています。何

   もついていないのは訓練によって身に付けた能力です。

 固有技能:本人しか使えない能力です。

●フレイヤ

 享年:81歳(1937年-2019年3月15日)

 登場作品:①,⑤,⑧

 キャッチフレーズ:「合理主義」

 ジョブ:女王

 FP:7000

 習得技能:完全防御(クイヴェリュン)(女王限定)

 固有技能:★託宣

 特記事項:エルトラの先代女王


 エルトラとキエラの戦争を長きに渡り見続け、完全防御(クイヴェリュン)を20年以上も維持し続けた、実はかなり凄い女王です。

 作中では亡くなった描写はありませんでしたが、「運命の日」の二日後、安心したように息を引き取りました。


 最初は朝日に対しても「戦争を終わらせる鍵」としか見ておらず、何の情もなかったのですが、朝日の命を助け、出産を見届け、そしていろいろな話をする中で、長い戦争の間に凝り固まっていた自分に気づきました。

 そして、すべての可能性からも目を背けていた、ということを悟り、やがて朝日のよき理解者となりました。

 女王の座をミリヤに譲り渡す際にも、朝日には便宜をはかるよう(そして取り扱い注意であることも)言い含め、北の塔で隠居していました。


 何ていうか、書いていく中で自然と言動が変化していったおばあちゃんでした。特にそう決めて書いていた訳ではないんですけど……。何となく、このお話の中でちゃんと「生きていた」人だったように思います。



●ミリヤ

 年齢:36歳(1982年4月生まれ)

 登場作品:⑤,⑥,⑧

 キャッチフレーズ:「ブラックユーモア」

 ジョブ:女王

 FP:4000

 習得技能:なし

 固有技能:★託宣

 特記事項:エルトラの当代女王


 このシリーズの後半、テスラのトップとして威厳を放つ女王です。……いささか異彩を放っていますが。ルレイヤという13歳になる娘がいます。

 キエラとの戦争中は王宮の奥深くでアメリヤからの指導を受けていました。その頃はこもりっきりだったので、朝日と会ったことはありません。


 女神テスラは「知」の女神ですから、この女王も冷静沈着、頭脳明晰です。

 でも、フレイヤ様に比べるとかなりへそ曲がりと言うか、人をからかうのが好きというか、ちょっと何を考えているのか分からない人です。


 戦争での経緯を聞き、眠るユウをこっそり見に行ったことがあります。朝日に「ユウディエンをくれ」と言ったのは冗談ですが、あまりに綺麗だったので気に入っていたのは確かです。

 ユウが目覚めたあと会話してその中身を知ると、想像以上に面白く、より気に入ってしまいました。歴代女王の中でもかなり頭が切れる方なので、その自分の予想を上回る発想・行動をする人(ユウ、朝日、ソータなど)を面白く思う傾向があります。

 今後は東の大地の開墾、調査などやるべきことがたくさんありますから、女王の腕の見せ所ですね。



●アメリヤ

 年齢:58歳(1960年生まれ)

 登場作品:⑤,⑥,⑧

 キャッチフレーズ:「一見おだやかだが実は一番厳しい」

 ジョブ:女王の後見

 FP:2000

 習得技能:なし

 固有技能:★託宣(女王の座につかないので発揮されることはないが)

 特記事項:エルトラの当代女王の母


 王宮図書館に詰める、女王の補佐をしている人です。朝日は第一印象で「少しふくよかな優しそうな人」と思っていましたが、実は内面的にはかなり厳しい人です。女王を指導する、という立場からそうなってしまうのかもしれません。


 図書館に収められているテスラの歴史を熟知しています。基本的には王宮の奥にずっと詰めていて、次期女王の教育にあたっています。

 だから夜斗は、ずっと彼女と会ったことがありませんでした。


 フレイヤ様やミリヤ女王ほど態度に出ていませんが、朝日のことは気に入っています。図書館への出入りや書物の閲覧を許可したのも、朝日だからです。

 戦争が終わったのは朝日と暁のおかげだし、テスラの闇をどうにかするのも、結局のところ朝日の行動にかかっているのだろうと直感的にわかっていました。

 今後はルレイヤの教育とミリヤ女王の補佐として奔走するんでしょうね。



●エリン

 年齢:41歳(1971年生まれ)

 登場作品:①,⑥,⑧

 キャッチフレーズ:「保健室の先生」

 ジョブ:治療士

 FP:2300

 習得技能:治癒

 固有技能:なし

 特記事項:エルトラの王宮治療師


 王宮治療師には女王を直接診ることのできる三人のトップがいて、エリンはそのうちの一人です。

 「想い紡ぐ旅人」では朝日が倒れた際、付きっきりで看てくれていました。ミュービュリに戻った後も、暁を育てる過程で困ったことがあると、朝日はいつもエリンに聞いていました。

 また、朝日が医学の勉強をし、テスラに移住して治療師の勉強をするようになってからは、朝日の師匠として指導に当たりました。

 カンゼルの研究について、朝日の次に詳しい人です(わからないところがあると、朝日はエリンに聞いていたので)。


 「天上の彼方」ではエルトラの王宮治療師であり、また朝日を直接診たことのある唯一の人間として、部下を引き連れ、ヤハトラに向かいました。朝日のフェルティガエとしての底知れない力を一番よく知っているのは、この人かもしれません。

 レイヤとメイナの出産時には、見たことも聞いたこともない帝王切開をフォローすることになり、さぞかし面食らったことと思います。それでも若い治療師二人を率いて見事にやり遂げました。なかなか柔軟な思考の持ち主であり、対応力のある人です。


 今後は各国から朝日が持ち帰った知識を元に、若いフェルティガエの指導にあたっていくものと思われます。

 朝日に付き合う以上、これからも大変だとは思いますが……頑張ってください!



●アリエル

 年齢:65歳(1953年生まれ)

 登場作品:①

 キャッチフレーズ:なし

 ジョブ:軍人

 FP:800ぐらい

 習得技能:★防御(ガード)Level.2

 固有技能:なし

 特記事項:エルトラ軍総大将(キエラとの戦争時)


 エルトラとキエラが戦争していた頃、エルトラ軍を率いていた人です。防御(ガード)のフェルティガエですが、それよりも軍人としての評価が高かったため、そちらに配属されたました。

 戦争終了後は引退し、武官養成機関の指導者になりました。今ではそちらの最高顧問になっています。



●ヤン 

 年齢:52歳(1966年生まれ)

 登場作品:⑧

 キャッチフレーズ:「下宿のおばちゃん」

 ジョブ:召使

 FP:なし

 習得技能:なし

 固有技能:なし

 特記事項:エルトラのソータ付き女官


 ソータが東の大地の調査をしている間、エルトラ王宮でソータの日常生活の世話をしてくれていた人です。無愛想ですが口が堅く、女官の中でもかなりのベテランで、ソータも安心して接していました。

 ソータと水那が天界に昇ったことを聞いたときは黙って頷いただけでしたが、自分の部屋で一人、「馬鹿な人ですよ」と呟いて涙したらしい……。

 その後、パラリュスに帰ってきたことを朝日から聞いたときは「そうですか」とだけ言ったものの、安心したような、ちょっと嬉しそうな表情をしていたそうです。……よかったね、ヤンさん。

閲覧いただき、ありがとうございます。

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「連載小説」シリーズ

少女の前に王子様が現れる 想い紡ぐ旅人
少年の元に幼い少女が降ってくる あの夏の日に
使命のもと少年は異世界で旅に出る 漆黒の昔方
かつての旅の陰にあった真実 少女の味方
其々の物語の主人公たちは今 異国六景
いよいよ世界が動き始める 還る、トコロ
其々の状況も想いも変化していく まくあいのこと。
ついに運命の日を迎える 天上の彼方

旅人シリーズ・外伝集 旅人達の向こう側~side-story~
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