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登場人物名鑑①朝日とその家族

 ここでは、物語に登場した人物を紹介していきます。

 後は、キャラに対する想いや作中にはなかったけどこんな人です、みたいな背景とかを書いていきたいと思います。


《用語説明》

 年齢(享年):物語終了時点(2019年8月)での年齢です。

 登場作品:番号と作品の対応は以下の通りです。

      ①想い紡ぐ旅人 ②あの夏の日に ③漆黒の昔方 ④少女の味方

      ⑤異国六景 ⑥還る、トコロ ⑦まくあいのこと。⑧天上の彼方

 キャッチフレーズ:作品を書く際、実は登場人物のイメージカラーを決めたり、

   キャッチコピーをつけたりしていました。それを紹介したものです。

 ジョブ:RPGっぽくしたときの役割。これもキャッチフレーズ同様、本人の

   立ち位置を決める参考にしていました。

 FP:フェルティガの最大保有量。元々考えていた訳ではなく、今回これを作る

   に当たり、強さのバロメーターとして考えてみました。

    フェルティガを使用できる最低ラインが100。

    普通のフェルティガエが1000前後。

    強いと言われるレベルは2000超え。

    フィラ三家の直系やウルスラ王家は通常3000以上。

   これを基準に見てもらえれば、と思います。

 習得技能:現在使える能力。元々持っていた能力には★印がついています。何

   もついていないのは訓練によって身に付けた能力です。

 固有技能:本人しか使えない能力です。

上条朝日かみじょうあさひ

 年齢:31歳(1987年12月24日生まれ)

 登場作品:①,⑤~⑧

 キャッチフレーズ:「赤の爆弾娘」(「想い紡ぐ旅人」時)

          「不器用モンスター」(続編以降)

 ジョブ:拳闘士

 FP:∞

 習得技能:★強制執行(カンイグジェ)防御(ガード)Level.2,強化,治癒

 固有技能:★フェルティガ吸収,★フェルティガ譲渡,★ゲート無限

 特記事項:すべての通常技は身につけられる可能性がある。感知Level.1,遠聴

   Level.1を発動したことがある。チェルヴィケンの「当代」。


 このシリーズの表の主人公。作中に「背が小さい」という表現がありますが、脳内想定での身長は148cmぐらいです。童顔なので、二十代にしか見えません。

 「こっちの方がいいと思う!」という勘だけで物事を進める傾向があります。一応立ち止まることもありますが(その際、振り返るのは夜斗の方)、危険度はかなり高いです(笑)。


 朝日の「音痴」という設定は、努力してもどうにもならないだろう、という欠点をつけたかったんですね。スポーツ万能だし、非常に努力家なので勉強もできるし……何か致命的な弱点を、と考えてこうなりました。

 作中で何度も「鈍感」と言われている朝日ですが、一線を引いている夜斗に気づいたように、洞察力はあります。要するに「男心がわからない」人です。


 私のイメージとしては、「男の人が決めたいところで絶妙にタイミングを外す人」という感じです(そうして、あのユウ復活のシーンはできあがった)。

 過去に彼氏がいたことがない、と言っていますが、多分、朝日を好きになる男の子はいたと思います。活発だし、クラスを引っ張っていくような子ですからね。

 でも「こいつ俺のこと何とも思ってないよな」というのが分かり過ぎるくらい分かるので、告白できなかった、と……そういうオチではないでしょうか。

 そもそも中学まではエスカレーター式の学園にいましたから、ほぼみんな幼馴染みたいなもので、それを壊してまで……という勇気ある少年はいなかったのでしょう。


 彼女には一応モデルらしき人がいます。その人は、要領もそういい方ではなく、不器用だったけれど、コツコツと努力し続け、医学部に入り、その後も最難関と言われる研究室に入った人で、「努力し続けられる、ということは一つの偉大な才能だ」と強く感じさせてくれた人です。(本人は朝日ほどパワフルではなく、落ち着いた謙虚な人柄でしたが。)


 最近は「最初から最強」な主人公が流行っているそうなんですが(朝日もそうっちゃそうなんだけど)私はこういう人の方が応援したくなるので、この設定になりました。

 今後は各国を回りつつ、フェルティガの研究を進めていくものと思われます。双子が寂しがらない程度にちゃんと遊んであげてほしいのですが……。



●ユウディエン=フィラ=ファルヴィケン(ユウ)

 享年:23歳(1982年4月7日-2019年3月13日)

 登場作品:①,⑥~⑧

 キャッチフレーズ:「白の王子様」

 ジョブ:魔術師(攻撃特化)

 FP:8000

 習得技能:★衝撃波,★変化(へんげ),浮遊,圧縮,防御(ガード)Level.4,強化,障壁(シールド)Level.4

 固有技能:なし

 特記事項:ガラスの棺により時が止まっていた期間が13年間ある。現在は女神テ

   スラの中で魂だけの存在となり、休息中。


 リメイクの際に性別を入れ替えましたから、今作で初めてイチから作ったキャラということになります。

 作中で、朝日が「ユウは背が高い」と言っていますが、脳内想定での身長は172cmぐらいです。朝日が小さいので非常に高く感じるだけで、多分、男の子としては普通……。

 非常に細身で、白いシャツがよく似合う男の子、というイメージ。ふた昔ぐらい前の少女漫画の主人公の相手役(顔はもっと薄味ですけど)を思い浮かべていただければ……。


 攻撃に特化したフェルティガエで、性格もかなり頑固です。こう、と決めたら全く譲らないし、誰にも相談しないので、作中で夜斗は「朝日よりある意味厄介」と表現しています。

 ヤジュ様はユウを育てるのに相当苦心したのでは……。ただ、ユウはいったん身内と判断すればとことん甘えるし甘やかすタイプなので……言い方は悪いですが、手なずけてしまえばかなり扱いやすい人ではあります。


 固有技能は全くなく、とにかく攻撃に突出した能力の持ち主です。特に衝撃波はLevel.1とは思えないほどの威力を発揮します。並みのフェルティガエでは歯が立ちません。

 戦闘型としては、登場人物の中で最強です。フィラを消滅させたように、元々のポテンシャルが高いのですが、その後身体と魂が分裂したことで一時能力が低下しました。

 ですが、作中にもあるように、デュークの干渉により再び引き上げられ、現在のような能力になっています。このお話の中ではデュークに翻弄された、一番の被害者かもしれないですね。


 彼は、朝日だけが……そして、暁が生まれてからは朝日と暁()()が大事でした。「想い紡ぐ旅人」ではずっとそうでした。それは、「叶うならどこかに閉じ込めて三人だけの世界で暮らしたい」と思うほど、束縛したい、という想いでした。

 でも、「還る、トコロ」で復活して、ソータと出会い、夜斗の十年間を知り、自分の寿命に気づいて……変わりました。


 それまでの彼は、朝日の世界が広がることに嫉妬していました。自分の育った環境も考え方も普通とは違う、という自覚はあったので、いつか朝日が自分に嫌気がさして離れて行ってしまうのでは、と恐れていたんですね。

 でも、逆に自分の方が離れていかなければならないことに――遺していかなければならないことになった訳です。そして夜斗が、自分が眠っていた十年間、どれだけ二人を大事にしてくれていたのかを悟って……そういう愛し方もあるのか、と気づかされた訳です。


 ユウが朝日を束縛するような言動が減ったのは、こういう理由だったのです。彼は、自分がいなくなった後の朝日と暁の幸せを考え、準備し始めました。

 ――そして今……多分、満足して眠っていると思います。……すべては、暁と夜斗に託して。


 

上条暁かみじょうあきら

 年齢:15歳(2003年8月21日生まれ)

 登場作品:①,⑤~⑧

 キャッチフレーズ:「器用貧乏・毒舌王子」

 ジョブ:物真似士

 FP:25000(「当代」就任前は15000)

 習得技能:掘削(ホール)(要フェルポッド),衝撃波(要ユウの本),防御Level.1

   (要ユウの本),隠蔽(カバー)(要ユウの本)

 固有技能:★浄化,★模倣

 特記事項:ファルヴィケンとチェルヴィケンの二つの家の直系で、ファルヴィケ

   ンの「当代」。


 口の悪い王子様、暁です。生意気なことばかり言っていますが、家族のことはとても大事に思っています。甘え上手なので本人さえその気になれば女の子はよりどりみどりなのですが、「恋愛欲」がないので、滅多にその気にはなりません。


 ……と本人は思っていますが、シャロットのことが頭のどこかには必ずある、というのが最大の要因かと思います。(涼子さんと伽羅さんのことは相当気に入っている方ですが、あくまで人として、です)


 勉強はあまり好きではなく、努力家でもないのでそこそこですが、本気になればかなり要領よく物事を進められる子です。モデルの仕事は、最初は憲一さんの弟子になる代わりということで乗り気ではありませんでしたが、始めてみると向いていたこともあり楽しかったようで、今では結構気に入っています。

 モデルをしつつ、写真を撮ってインスタグラムにあげたり、それがきっかけで雑誌の連載をしたり、それが縁で旅をして写真集を出したり……という風に、少しずつ幅を広げて仕事をしていくかもしれませんね。ただ、家の事情を詮索されたくないので、テレビなどのメディア媒体には一切出ません。


 彼の一人称は、登場時は9歳と子供だったので「オレ」、途中で「俺」に変わっています。

 余談ですが、男の子の一人称って最初は「僕」が圧倒的に多いと思うんですけど、途中で「俺」が多数派に変わりますよね。

 9歳から登場させる彼についてはどうしようかと結構悩んだんですけど、「生意気」というのが一つの特徴だったので、最初から「オレ」でいくことにしました。

 漢字に変わったのは……意図して変えてあります。気づいた方は……いるのかな。(いたらとても嬉しい)


 そうそう、習得技能のところにもあるように、能力を使うには「ユウの本」が必要です。現代っ子なのでスマホで撮影して使えるか試みたのですが、駄目だと分かり……結局いつも持ち歩いています。

 ですので、フィラやエルトラの指導者にはユウの本のコピーを渡してあります。暁自身は直接教える気はありません(技能が模倣ですから、多分、教えるのは下手です)。

 指導するとしたら、レイヤとメイナだけでしょうね。休みの日には行き来して、瑠衣子さんのために動画を撮ってきてあげたりしています。

 


上条瑠衣子かみじょうるいこ

 年齢:61歳(1957年6月生まれ)

 登場作品:①,⑤,⑦,⑧

 キャッチフレーズ:「海なる母」

 ジョブ:聖母

 FP:なし

 習得技能:なし

 固有技能:なし

 特記事項:ヒールと運命的な出会いをした「奇跡の人」。


 このシリーズのお母さん、瑠衣子さんです。(そしてNの好きなキャラランキング4位という……)

 これから、というときに両親を亡くし挫けそうになったとき、ヒールに出会いました。

 彼女とヒールが一緒に過ごせた期間はわずか半年でしたが、娘の朝日を生きがいに、たくましく生きてきました。


 たおやかな美人なので、言い寄られることも多かったと思いますが、実はかなり洞察力がある人なので、適当にかわしつつ、押すところは押し、商売につなげていったのではないかと思います。朝日の母ですから、勝負勘はかなりあるのです。


 作中では女社長としてずっと頑張ってきましたが、2019年の冬に引退。のんびりとした老後を過ごすのではないかと思います。

 私の脳内妄想では、パラリュスにいる双子のために「パラリュスでも作れる無添加で美味しいお菓子」を考えたりするのでは……? そして、それが高じて家で料理教室とかこぢんまりと始めるんだけど、口コミで広がって結構な評判になるという……。

 まぁ、のんびりと、とは言ったものの朝日の母ですから、忙しいのは苦になりません(笑)



●ヒールヴェン=フィラ=チェルヴィケン(ヒール・ヤジュ)

 享年:40歳(1963年-2004年3月)

 登場作品:①

 キャッチフレーズ:「孤独な救世主」

 ジョブ:賢者

 FP:4000

 習得技能:★幻覚Level.4,★幻惑Level.3,★防御(ガード)Level.2,隠蔽(カバー)夢鏡(ミラー)Level.2

 固有技能:なし

 特記事項:チェルヴィケンの「先代」。ユウの師匠。


 朝日の父、ヒールさんです。物心つく前にカンゼルに浚われ、閉じ込められていますから、フィラの決まりとかもあまりよく知りません。母であるナチュリさんが教える前に亡くなってしまったので。


 老人化する前の容姿のイメージは……優しいお兄さん、といったところでしょうか。「綺麗な男の子だった」と瑠衣子さんが言い、「パパかっこいいね」と朝日が写真を見て言ったように、イケメンではあるのですが、華やかな「王子様」であるユウとは違い控え目な感じ……と想像していただければ、と思います。


 かなりの能力の持ち主ですから、幻覚と幻惑を駆使すれば内部的にキエラを崩壊させることもできた気がするのですが……やはり、デュークと一体化したカンゼルはそれだけ恐怖だったのだと思います。薬やフェルティガを使わなくとも、洗脳はできますしね。カンゼルはまた、その術に長けていました。


 彼がかけた絶対障壁(シイヴェリュ)に亀裂が入った原因についてですが……理由は二つあります。

 条件を満たしていなかったために不完全だったことと、朝日のフェルティガが外に向かって放たれたからです。

 フィラの人間が発現する年齢はだいたい四、五歳ぐらい。この頃の朝日に会いに行ったヒールは、フェルティガが全く感じられないにも関わらず自分の術が効かなかったため、「フェルティガエではあるがまだ明確な発現はしていないのだろう」と勘違いしました。そして、このままミュービュリにいれば、発現せずにすむかもしれない、と考えたんです。

 でも、「三家の直系であるヒールの術が効かなかった」という時点で、潜在能力はかなり高いですし、間違いなく能力が発現したフェルティガエなので、それは誤りなんですね。


 彼はフィラ育ちではなく、カンゼル経由で知識を仕入れていたので、フェルティガエのことをきちんと把握できてはいなかったんです(朝日が相当異端児だった、というのもありますが)。

 実際には朝日はとっくに発現していて、それが「フェルティガ無限」という体質的なものだったため、わかりにくかったんです(フェルティガ吸収が発現したのは、物語が始まった後ですが)。


 彼がユウと共に瑠衣子さんや朝日と暮らしていたら、どうなったのかなぁ……。切なくなります。彼が亡くなるシーンは、書いてて非常に悲しかったです。

 


●レイヤヴェルン=フィラ,メイナディール=フィラ(レイヤ・メイナ)

 年齢:ともに0歳(2019年3月1日生まれ)

 登場作品:⑧

 キャッチフレーズ:なし

 ジョブ:?

 FP:?

 習得技能:?

 固有技能:★神の使者(二人揃って)

 特記事項:ファルヴィケンとチェルヴィケンの二つの家の血筋で、将来的には三

     家の「当代」になる予定。


 あまり細かいことは決まっていませんが、次子なので暁より力は下回ります。

 固有技能の「神の使者」とは、本来、神自身が姿を見せようとしない限りヒトは神を感じることができないのですが、双子はその気配を感じ取ることができる、という能力です。

 ……今のところ、それぐらいですかね。


 閲覧いただき、ありがとうございます。

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