勝ち組を妬むのは、人の性ですよね!?
国の名前が何気にでてきます。
8月6日エリア様の容姿を追加
「それでは、もう質問がないのでしたら、これからパーティーを組むに
当たって、ステータスの確認をしますので、こちらの・・・」
お姫様様らしき人・・・とゆうか、王女様だろう。
王女様が手で示した所に、すごく
統率のとれているっぽい兵士さん達が
えーと・・・
1,2,3,4・・・
多分100人くらいかな?まぁ100人いる。
「兵士達に鑑定してもらってください。今言った通り、彼らはこのエサイン国にいる
鑑定スキル持ちの兵士達です。順番に並んで自分の名前と職業を言ってステータスの確認が済んだらOKです。後は自由にパーティーを組んでもらって構いません。私こと、エリア・ローゼン・エサインはあちらのホールにいますが、困ったことはお近くの兵士さん達に聞いてください。それでは、御機嫌よう。」
王女様、もといエリア?様は一礼をして食堂からでて行った。エリア様は緑色と青いろの中間みたいな色の髪を縦巻きに、こっからだと眼鏡してないから良くわかんないけどたぶん青色っぽい眼。年齢は身長からして俺達と同じくらいか?
てか、普通こういう時って王様が出てくるもんなんじゃないんだろうか?
俺が聞いてない時に言ってたのかな?誰かに聞こう。
そう思い、辺りを見回すと・・・
「きゃあ!アキラ君すっごーい!ステータス運と魅力と防御系以外全部3000いってる!魅力も1000あるし!」
あっちで女子達が何か言ってる。魅力が高いのは、多分職業が勇者だからとなのとアキラ本人のカリスマによるものだろう。勝ち組みはいいなぁ・・・てか、俺ぼーっとしてたせいで列の順番が最後尾だ。暇だなぁ・・・そう思っていると、さっき王女様の変わりにダンジョンについて説明していたアウチ?とか言う人が食堂からでて行こうとしているのが見えた。確か、Aランク?冒険者とか言ってたから、多分強いんだろう。そう思い、アウチさんのステータスを見ると・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アウチ・アデレーダム
Lv:660
職業:兵士長
称号: 仲間達の希望を背負いし者 太っ腹上司 剣の踊り手 弱虫
ゴリマッチョ(笑) 酒場のミツギスト
HP:80000
MP:700
力:7000
攻撃力:19000+α
防御力:800+α
魔法防御:1200+α
魔法攻撃:900+α
運:140
魅力:400
固有スキル:『剣の舞』
パッシブスキル: 起死回生(残り1)
アクティブスキル:魔眼:威圧眼 剣術Xll(MAX)
槍術V 手加減
魔法: 身体強化:Xll(MAX) 雷魔法:lll
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
すげえチートだ!?
何なんだあの大量の称号とスキルのレベル!?
いや、逆にあのレベルであのスキルの数だと少ないのか?
いやいや、クラフリンにもドラ○エのはぐれたメタル的なやつがいてそいつ倒してLvあげたのかも?いやいやいや、そもそもモンスターがいるとは言ってたけど、そいつを倒したらレベルが上がるとも言ってないし・・・
うーん・・・保留!
ーーーーーーーーーーーーーー
しばらく自問自答を繰り返していると、俺の番がきた。
「カケル・カンバラです。職業は・・・皆のマスコット・・・です。」
「えーと・・・職業は・・・」
「皆のマスコット(泣き)です・・・」
・・・・・・
「あ、あははは・・・」
兵士さんが苦笑いする。多分こんなふざけた職業は俺くらいだろう。
「あ、ほら。防御力と魔法防御高いじゃないですか!」
「それ以外のステータスが壊滅的です」
・・・・・・
「強く生きてください」
・・・
昨日、無責任にも
「頑張って!」
と言って放置したハヤテを思い出す。あの時のハヤテもこんな気持ちだったんだろうか?ゴメン・・・ゴメンよ・・・あの時のハヤテ・・・あ、今は反省してません。
ーーーーーーーーーー
その頃のエリアside
一人、部屋の隅で・・・ではなく、廊下の真ん中で、ナニカがうずくまっている。
・・・あああああああああああ!!!!
・・・エリアである。
私ったらなんて失敗を!何なの?最後に自己紹介するって何なの!?しかも食堂に入って来るとき、思いっきり緊張して汗だくだったし。勇者さん達に変な風に思われなかったかな?いやいやいやいや、それ以前に質問に答えられなかったし。あ、それ以前のそれ以前に一方的にしゃべり続けちゃったし・・・ああああああああああああ!!!!私って何でこんなにダメなの!?何なの!?死ぬの!?死にたい・・・ああ、いけないわ。今、国王であるお父様があんな状態だと言うのに!!
はぁ・・・私、どうすればいいのかしら・・・
「はぁ・・・」
「どうしたんですか?王女様」
あ、アウチだわ。彼は、事情があって冒険者をやめた後、その実績を買われてこのエサイン国の王都にある王城に、兵士長として勧誘されたらしいの。とっても気さくで話し安いのよ。
「また自己嫌悪ですか?」
「ええ、そうなの。さっき見てたでしょう?自己紹介を最後にしたり勇者さん達が話せないくらいに話し続けちゃったり・・・」
「でも、ちゃんと質問する時間をあげてたじゃないですか」
「でも・・・」
「結果が良いならそれでいいじゃないですか。そんなに思い悩むことはありませんよ」
「それもそうですね!」
・・・でも本当にいいのかしら?今はいいとしましょう。
スッと立って、自室へ歩く。すると、今度は別の兵士の人から声がかかる。
「あれ?王女様、あっちのホールに行くんじゃなかったんですか?」
・・・・・・忘れてた。
ーーーーーーーーーーーーー
「やっぱ、王女様自己嫌悪中に声に出してるって気付いてないな。もう17歳なのに・・・」
「はは、そういってやるなよ。そこが王女様の可愛いところじゃないか」
ははは
その声はエリアには届かないのであった・・・・・・
国の名前は、友達のニックネームをもじったものです