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PUROROUGU NO OWARI

サーセン・・・テスト勉強したり、ごちうさ二期決定を喜んだり某大乱闘するゲームでミュウ○ー買ったので使ってたりしたら遅れました!


それにしても7月ですよ皆さん!・・・どうでもいいですね。はい。


ってことで前回のあらすじ!


ダンジョンほーらく

~アウチside~


「・・・と言うわけなので、前回の失敗を元に慢心中の勇者様方をダンジョンに行かせて現実の厳しさを教えてあげます」

いかにもフッフッフっと行った感じで笑っている。


王女様もずいぶんと変わったな・・・

私の感想はそれだった。たしかに、3年前に一部の者達が勝手に召喚した勇者達は、なぜだか凄く興奮していた。訓練中に勝手に外に出て、こっそりとダンジョンに潜った彼ら。あのあと帰ってくることはなかったな。あの時は後悔した。彼らはまだ子供だったのに、夢を持ったままだったのに。ちゃんと現実を見せてあげれば良かったのかもしれない。

今考えると、勝手に召喚した奴らはなぜズレたタイミングで勝手に勇者召喚を行ったのだろう。神の加護はどうだったんだろうか。


「・・・です。それでよろしいですね!?」


「「「「「「「はい!!!」」」」」」」


「はい!」


「・・・おい、新入り。タイミングズレてるぞ」


「す、すいません!」


「おい、新入り。防具反対だぞ」


「は、はい!」



・・・大丈夫か?









・・・・・・・・・・・・・・・




「おー、皆こっち見てんなー」


「まぁ70年ぶりの勇者召喚ですからね。珍しいんでしょう。アウチさんも目立ちますから」


新入りが言う。新入り、凄く張りきってるな。いつも先輩兵士に怒られてばっかりだからな。良いところをみせたいんだろう。それより、ちゃんと3年前のことは秘匿されているみたいだな。


「それじゃ、そろそろダンジョンに入ろう」


「・・・説明とかはないんですか?」


「・・・中に入った方が分かり安いですから、中で話しましょう」


少し間があったな。まあ素直に言うわけには行かないからな。




・・・・・・・・・・・・





「それじゃ、質問をどうぞ」



・・・お前が聞くのか!兵士一同、心の中でハモる。そのまま質問をしては上手に答えていく。子供のお使いを見る親のような眼で新入りを見ている。もちろん私も。


「・・・ですよ!」


おお、ちゃんと説明できたみたいだな。皆がほっとした表情で新入りを見ている。


「他に質問はありませんか?」


「ダンジョンの入口以外に入れる場所はないんですか?」


「昨日、兵士長が言ってた通りダンジョンはそのものがモンスターみたいなものなんです。ダンジョンは外の世界とは隔離されていて、外側から穴を掘って中に入る~みたいなことは無理なんですよ」


うわ、あまり余計なこと言うなよ。


「おい、そろそろ進むぞ。勇者様方もダンジョンを楽しみにしているだろうからな」


「はい。じゃあ行くぞ」



真の勇者は以外と聞き分けが良い、と。真の勇者・・・名前はなんだったか?の株を上げておくか。




・・・・・・・・・・・・





「ここまで楽勝だったな」


「ああ、もうLv8だしな」


・・・おかしい。この短時間でここまで来るのは流石におかしい。私はつい言葉に出してしまった。


「たった1時間で15階層まで来るとは・・・」


「あと、スキルの試し打ちもできて良かったよな」


・・・良かった。とくに何も思われてないようだ。

あのぽっちゃりの勇者殿以外には。










「おお、もう行くのか?」


初心者にしてはペースがおかしい。私はまだ勇者達のステータスをみてないからかもしれんが・・・


「はい。アウチさん達も・・・」







・・・・・・・・・・・・





「へぇ~。兵士の仕事も大変なんですね」


「たしかに!僕もそう思ってたんですよ!先輩達は優しくも厳しくしてくれて、分からないこととかがあればすぐに教えてくれたりいつも気遣ってくれたり・・・兵士長なんか酒場に行く度に酒をおごってくれるんですよ!こんな酷い職場がありますか!」


「そ、それは・・・最高の職場環境だと思いますけど・・・」



私達は、今30階層にいる。本当に早いペースだ。あと10階層でボス戦。流石にそのことは伝えておいたほうが良いだろう。私が新入り達に近寄ろうとしたら・・・


「アウチさーん」


!?


まさか休憩もう終わりなのか!?


「おお、もう行くのか?」


できるだけ冷静を装って聞く。


「はい。35階層くらいまでなら楽勝かと」


「本当にいいのですかな?」


テンパって変な喋り方になってしまった。


「はい。まだ来てないパーティーの奴らにも情報を伝えておきたいんで」


「それなら、まぁ・・・」


うーん・・・


「じゃあ早速行くので付いてきてください!」


ま、いいか。



それが、私を含める失踪事件の始まりだった。




・・・・・・・・・・・・・・・






40階層は、階段を下ると部屋の前に大きな扉がある。ボス部屋はだいたいそうだ。本来はこの安全地帯で休憩などをしたりするんだが・・・このペースならもんだいないか?そう思い、扉を開けた・・・















ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ



「やったか!?」


今のは感触的に、悪くて瀕死、良くて死亡だろう。


「「「「よっしゃー!!!」」」」


新入りも自分の事のように喜んでいる。


「今のウサギ、かなり強かったな」


今のはブラッディウサギだ。初めて名付けた奴が仮になづけたのがいつのまにか本当の名前になってたとか。


「流石ダンジョンボスと言ったところか・・・」


「早速ドロップアイテムを回収するか。エミちゃん!」


「はーい」


あの女勇者・・・やる気ないな!

この先大丈夫か?そう思ったときだった。


『GYAAAAAAAAAAAA』


あれは・・・最低攻略ランクC+、ミミック!


「あれは・・・ミミック!80階層以降で稀に見られる100Lvモンスターだ!」


皆に警戒させるため、呼びかける。


「80階層以降にいるのはミミックで多いから、大体宝箱を見たら魔法をぶっ放したり、弓矢を使ったりするんだが・・・いや、そんなことはどうでもいい!早く助けなければ!」


くそ!遠くから見守っていたのが裏目に出た。この距離だと間に合わない!ヤマニシはさっき吹っ飛ばされたしナカノは・・・シオヤに倒した事で浮かれてナンパされてあっちにいったはずだ。くそ!私が行かなければ!抜刀して駆けつける。


「うおおおおおおお!!」


あのぽっちゃり勇者が彼等を突き飛ばそうとするが、Lv1では無理がある。


「お兄ちゃん!?」「カケル!?」


やはり突き飛ばせない。



「「「え?」」」



そこでミミックの魔法。まだ生まれたばかりだから、そこまで強いのは使ってこないが、Lv1には脅威だ。急がなければ!身体強化を使って全速力で走る。この距離なら一瞬だ。




「よくやった勇者殿!」


「『一刀両断』」


小さくつぶやき、剣術スキルの上位スキルを発動させる。


ズパン!


手応えありだ!


「助かった・・・」


危ないところだった・・・じゃない!この音は・・・上をみる。


「なに!」


まだ助かってない!


「勇者殿逃げろ!」


遅かった。岩石がたしかに、私達に降り注ぐ。



「うわああああああああああ!!」「があああああああああ!!」



岩石が、私達を包み込み・・・

地盤が崩落する。



「うわああああああああああああああああああ」



ゴツン


今の音は・・・!?


いや、そんなことより・・・


「お前達!勇者達をたのむぞおおおぉぉぉ!」


「「「「はい!!」」」」





そう言って落ちていく。



くそ、このままでは恐らく勇者殿のHPが足りない。私は落ちていく岩を足場に、勇者殿の近くまで跳ぶ。なるほど・・・さっきの音は勇者殿の頭に岩が当たった音だったのか。このままでは情報を伝えることができない。周りには結構なモンスターもいるし危ない。私は勇者殿を抱えて、岩を盾に落ちていく・・・










ドオオォォォオオオォオン!!


やっと崩落が止まった。5分くらいだったか?

周りにはこの階層のモンスターはいないが、60階層のモンスターなどもいるな。仕方ない。



「身体昇華!!」


身体強化魔法の最上位スキルを使う。勇者殿を守りながらの戦いだ。最初から全力だ。



「はああああああああああああ!!!」



・・・・・・・・・・・・・・・


10分間の戦闘の末、ディメンションクラブ以外を皆殺しにした。ディメンションクラブには適当に回復薬をかけてある。少し勇者殿にもダメージが入ってしまったが、生きてるからいいだろ。そろそろ起こそう。・・・いや、その前にこの死骸を片付けよう。ドロップアイテムを適当に回収して・・・血は・・・そうだな。消臭玉で洗い流すか。臭いだけでなく汚れも落としてくれるこれ。いつつかっても万能だな・・・





よし。そろそろ起こすか。




「大丈夫か!大丈夫か勇者殿!?」


・・・以外とすぐに起きたな。


「・・・え?」


「え?」


「あの・・・ここは?たしか俺ダンジョンに入る前だった気がするんですけど・・・」


・・・なるほど。


・・・・・・・・・・・・・・・



「で、今に至ると」


「ああ。恐らく、生きていたのはここにいるモンスターから察するに、まだ70階層くらいだからだろう。そこにはディメンションクラブもいるから、簡単に戻れるはずだ。周りにモンスターや冒険者はいない・・・か。ディメンションクラブと私達以外は転落に巻き込まれていないようだな」


「そうですか・・・良かった・・・」


「それにしても・・・」



「勇者殿の行動はとても勇気あるものだった。素晴らしいと思う」


「そ、そうでしたか?」


「ああ。私では間に合わなかった可能性が高い。あの時勇者殿が時間を稼いでくれなかったらどうなっていたか・・・」


「そんなことはありませんよ。俺もあのときアウチさんが攻撃してくれなかったら、確実に攻撃をくらってましたし」


「そう言ってもらえるとたすかる。ところで、勇者殿のHPは大丈夫か?」


落下ダメージは多分ないけど・・・さっき以外とくらってたからな。


「7です・・・」


「アイテムポーチは?」


勇者殿がゴソゴソしはじめる。


「あります」


「その中に青色の玉が入った瓶があるだろう?それは回復錠と言う、結構高価なものでな。飲むとHPが900~1000回復する」


実際の値段は上級回復薬に毛がはえたみたいなものだ。


「あ、ありがとうございます」


「ああ。それよりも時間がもったいない。早く帰ろう」


「はい。それより、ミミックのドロップアイテムを確認しなくて良いんですか?」


「?ああ、そうだったな。勇者殿が好きにしていいぞ」


私のポーチにはもう入らないからな。


「じゃあ早速開けますね」


がちゃ


勇者殿が驚いている。初めてのドロップアイテムだからなぁ・・・

勇者殿が熱心に見ている間に私もドロップアイテムを確認する。結構金の素があるな。うん。流石に元Aランクの私にはそれしか言えない。






「そろそろ確認は終わったかな?」


「あ、はい!」


勇者は皆鑑定スキルがあるんだったか・・・いいなぁ・・・




「上の者達も心配するだろう。そろそろディメンションクラブのハサミに入ろう。ディメンションクラブのHPもいつ尽きるかわからんからな」


「はい。じゃあ行きましょうか」


「一応説明しておくが、どこにとばされるかはわからん。行った先でも警戒を怠らないように」


「はい」


「じゃあ私から行こう」


そう言って私はハサミにはいる。・・・入ったところで気づいた。

転移系魔法を使われた時に、それをつけていると同じ場所に行ける『ペアペンダント』をつけていなかったことに。1Lvの彼が、もし20階層あたりに転送されたら・・・いや、勇者のステータスは絶大だ。大丈夫だと信じよう。





視界が変わる。



ここは・・・扉?まさかボス部屋!?




次回は・・・今週は無理かな?


次回から1章開始です


あと、勇者は全員持っているはずの鑑定スキルをカレンがもってないのは使用です

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