表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/11

1 私は絶世の美女

どうぞよろしくお願いします! R15は保険です。

私はいつものように残業を終え、いつものようにコンビニにより新発売のジュースを買って、いつものように交差点で信号を待っていた。

そこに猛スピードで交差点につっこんできた。そして曲がりきれなった車が私の方へ。

ものすごい衝撃。そして誰かの悲鳴。そしてそして、視界が真っ暗に、、、、。




「う、うーーーん」

目を開けた。見たことない天井が目に入ってきた。

えっ? ここどこ? 起きようとしたら、頭が痛い。

なんで?

「お気がつかれたんですね!」

聞いたことのない女性の声が聞こえた。

「今お医者様を呼んでまいります!」

ドアが閉まる音が聞こえてきた。

やっと体を起こして、周りをみわたしてみたら、、、どこのホテル?

私は、中世ヨーロッパ風のプチゴージャスな部屋のベッドの上にいた。


えーと、記憶を整理してみよう。

私の名前は西野真里。アラサー。彼氏なし。とっても平凡な会社員。毎日仕事にがんばっています!

昨日の朝もいつものように6時に起きた。うん、覚えてる、覚えてる。会社行って、会社が終わって。

あー! 思い出した! 私、車に轢かれたんじゃない!? すごい衝撃だった。

あれ? だとしたら普通病院にいない?

いくら特別室っても、どうやっても病院に見えないぞ、この部屋。

天蓋付のベッドだよ!? しかも部屋が広い、広い。何畳あるんだろう。

うお? 壁が石造り!? 石造りの部屋!? あわててベッドから降りる。

絨毯がしいてあるが、絨毯がないところは床が見えており、やはり石だ。

上を見てみれば、豪華なシャンデリアが。豪華な豪華なろうそくのシャンデリアが。

ろ、ろうそく!?

いや、雰囲気はいいかもしれないけど防災上どうなの?

ってか、本当にここどこーーーーー!?



パニックになりかけたところにドアが開いた。

看護婦さんっ!と言いかけて、入ってきた人たちを見てフリーズ。

外人だ。外人が入ってきた。英語話せないよ。どうしよう。

「お嬢様! 起きて大丈夫なのですか?」

先ほど聞いた声だ。この女性だったのか。いや、私英語話せませんから!

「念のため横になった方がいいでしょう。さあ、ベッドへ」

壮年の男性が私をベッドに促す。いや、だから英語話せませんからーーーー!

「お嬢様。今日はわがままはお止めくださいませ」

あれ? 言葉が通じてる。なんだ、日本語通じるんじゃん。

女性につかまれた手を振りほどいた勢いで体がグリンと90度横を向いた。そこには、上半身がまるまるうつる楕円形の大きな鏡が。


うっわーーー! ものすごいきれいな女性がうつってる。絶世の美女とはこの人のことだろうと思う。年は20歳ぐらい。光をあびてきらっきらに光る豊かでゴージャスなハニーブロンド。沖縄の海のようなエメラルドグリーンの瞳。胸おっきーい! って、あれ? あれ? 動きが変、、、、、。


私が右手を上げる。鏡の中の美人さんが左手を上げる。

私が右手を下ろす。鏡の中の美人さんが左手を下ろす。

私が左手を上げる。

「何やってらっしゃるんです? お嬢様!?」

女性が私の左手をつかんだ。鏡の中の美人さんの右手を女性がつかんでいる。


あ、あ、あ、あれ、鏡の中の絶世の美女は、私!?

えっ!? どういうことーーーーーーーー!?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ