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友達?

「うう、お姉ちゃんのばかぁ……」


 どうやら駄目だったようだ。部屋に戻ってきた月麦はがっくりと肩を落としていた。


「日葵さんはなんて?」


「わたしがいくらあんたとの関係を否定しても、大丈夫、わかってるからだってさ。お姉ちゃんは思い込みが激しいから駄目かもしれないわ……」


 なんということだ、俺の天使である日葵さんにこんな不名誉な誤解を受けてしまうとは。


「わたしとしたことがとんだミスだわ。いくらあのゲームと漫画のことを話せる人がいないからって、あんたみたいなやつと調子に乗っておしゃべりしちゃうなんて……」


 それは俺も同じだった。あの話をしていたときは楽しかったが、こいつはサキュバスでビッチな女。俺の敵だということを忘れてはならない。


「か、勘違いしないでよね。いくらあんたがわたしと同じような趣味を持っていたからって、別にあんたが家庭教師をすることを認めたわけじゃないんだから!」


 俺だってビッチはお断りだ。


 でも、陰で俺の趣味や好きなものをバカにするような、俺が一番嫌いなタイプの女とは違うことはわかった。


 だから、もしかしたらこいつとは友達くらいにはなれるかもしれない。


 もちろん、それ以上の関係になることは地球がひっくり返ってもあり得ないのだが。


「とにかく、わたしとあんたは敵同士よ! お姉ちゃんには手を出させはしないし、いつか絶対に、あんたのことをけちょんけちょんにして負かしてやるんだから!」


 それを聞いた俺は、やっぱり友達にもなれそうにもないなあと思ったのだった。


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