相違
初投稿小説です。
良かったら、可愛いで悩んだ事のある女の子に読んでもらいたいです(ᐡ ̥_ ̫ _ ̥ᐡ)♡
____3組の小倉ちゃん、可愛いよね。
___肌が白くて、目がでかくて、髪もサラサラで
本当にお人形さんみたい。
____この学校で1番可愛いんじゃないかな。
____ね〜、やっぱりそうだよね〜。絶対お母さんも美人だろうなぁ。
……そんなことを噂される女の子に、産まれたかった。
あの子が可愛いとチヤホヤされてる姿を
隅っこで私は羨ましそうに見てるだけだった。
いつも、そうだった。
あの子は容姿も凄く可愛いし、性格だって悪くない。
男女共に人気があるし、私とは住む世界が違う。
同じ年に生まれて、同じ学校に通っているのに。
なんでこんなに違うんだろう?
どうして私は可愛くないんだろう。
あの子みたいに幅の広い二重じゃないから?
あの子みたいに小さくて細い鼻じゃないから?
あの子みたいに艶々な髪じゃないから?
言い出したら、余計に悲しくなった。
私か持っていないものを全部あの子は持っている。
整った容姿も、沢山の友達も、ブランド物のバッグも。
そして好きだった幼馴染みも。
神様はね、人間をみんな公平に作ったわけじゃないと思うの。
だって完璧な人間ばっかりだったら、神様もつまんなくて飽きてしまうでしょう?
だから優れてる人間と、劣った人間を作って
劣った人間が苦しむ姿を、天使の羽で遊びながら見てるのよ。
そして私は後者の方なの。
どんなに努力しても、生まれつきハンデが違うあの子には追い付かない。
あの子もきっと努力してるから、私が努力したところで間に合わない。
私は中学3年生のこの時期が本当に大嫌いだった。