4話:別のパーティーへの復讐の前触れ
「よっしゃー復讐を果たした!」
帰宅すると、俺は大声でそう叫んだ。
「この力があれば俺は・・・・。世界征服もなんでも果たせる!」
自分が得た絶大な力に対し、感謝すると共に感涙した。
「明日も、この力で復讐を果たしてやる。」
そう言い、寝ることにした。
翌朝ギルドに到着すると、笑い声ではなく話し声が聞こえた。
「あいつか・・・・。」
「やばいやつが出るんだってな・・・・。」
そして、噂を関係ないと言わんばかりに冒険者パーティーが絡んできた。
「よう、ゴキブリ。今度は俺の荷物持ちな。」
そう言ってくるのはエドとその一味。エド、女神官のリマ、男の弓術師のカイ、
女魔術師のリセ。いつものように笑っている。
「めんどくさい。」
「なんだ?生意気だな。」
そういって腹を殴ってくる。他のみんなは笑っている。
「分かったよ。」
そういって黒い笑みを浮かべながらついて行くことにした。
今回の討伐対象は、アシッドウルフ。猛毒を持つ大狼で、俺を壁役にするつもりだ。
移動中全員の荷物を持たされ、よろよろと歩いている。
「おら、早く歩け。」
そういって尻を蹴られるのはいつもの事だ。
アシッドウルフの根城の洞窟の前に付き、ある程度の荷物を置いて、
洞窟内に入っていく。
「お前たちに復讐してやるからな。」
そういうと、俺も洞窟に入っていくことにした。