1話:最強の魔道書を見つけた!
ということで、完全にギャグ小説としてこちらは不定期更新していきたいと思います。
コメント等頂けると非常に助かります。
「くそっ。」
俺は冒険者のリック。冒険者のランクは最低ランクのE。
特にスキルも魔法も使えないので、荷物持ち剣斥候だ。
しかし、戦闘でも約に立たないので、毎回逃げ回っているだけだ。
おかげで、あだ名はGのリック。ふざけるな!
「おい、ゴキブリ。早く走れ。」
そういうのは、たまにパーティに荷物持ちとして入らされる。ジョン。
彼はAランクの冒険者で、指導冒険者という、新米冒険者を指導する資格も
持っている奴だ。おかげで、新米冒険者にもゴキブリ扱いをされている。
今日も戦闘中に先陣を切らされ、逃げ回っていたが、一撃くらい気絶してしまう。
当然、新米冒険者の笑い声も聞こえてくる。
「ちっ、役立たずが。」
そう言われ、ダンジョンの入り口にある。ゴミ捨て場に不法投棄みたく
放置された。しばらくすると、目が覚め辺りを見渡す。
「俺は、ゴミかよ。」
涙目で辺りを見渡すと。古びた本があった。そこには最強魔導士の本と
書かれてあった。
藁にも縋る思いで、それを覗くと、俺にも知らないが、絶大な威力を誇ると
書かれている過去最強の魔法の数々が載っていた。
「なぜか・・・・。理解できる。」
そう、俺はその本の中身を習得することが出来たんだ!
「やった、これであいつらを見返すことが出来る!」
そう喜んで、本を持ち帰る前に、雑魚モンスターのスライムに撃ってみることにした。
「まずは、これからだ!ヘルフレイム」
しかしながら、発動出来なかった。失望しながら、魔導書を見返すと。
【発動条件:全裸】
と書かれていた。
「ふざけんじゃねー。」
そう叫びながら、でも後戻りは出来ないと、辺りに誰もいないことを確認し、
全裸になると。もう一度唱える。
「ヘルフレイム」
そういうと辺り一面が炎の海となり、スライムが蒸発した。
「これはやばいな。」
そう呟いたが、同時に自分がチートクラスの魔法を習得出来たことに感涙し涙を流す。
「これで、あいつらを見返してやることが出来る!」
泣きながらそう決心した。
そして、自分の部屋に帰り、魔導書の中身全てを見ることにした。
~最強魔導士の本~
全裸強化:消費MP0 HP∞になる。 外の環境、魔法効果を全て無効化。
ヘルフレイム:全体に炎の強攻撃。 耐性無しの対象は蒸発。 発動条件:全裸
ヘルフリーズ:全体に氷の強攻撃。 耐性無しの対象は凍結。 発動条件:全裸
などなど、圧倒的な強さを誇る魔法の数々。
最後の魔法欄を見ていくと。
フラッシュボール:股間が光る。
「これで、股間を光らせて見えないようにしろって、マジかよ!」
つい叫んでしまう。
「でも、公然わいせつ罪で捕まるぞ、俺。」
最強の魔法が習得できたが、逮捕されるリスクを考え、頭を抱えると共に
今後どうするのか考えることにした。