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04

戦闘回!!!

久しぶりすぎて、これでよかったのか心配に……

「モンスターをおびき寄せますので、出てきたら攻撃してください」


 俺は他のメンバーにそう伝えると、巣穴へ業炎球(ごうえんきゅう)を打ち込んだ。

 現在俺が使える単発の火属性魔法の中で、最大火力を誇る魔法だ。

 巣穴の奥から、重い足音が聞こえてくる。

 討伐対象は(むらさき)大蜥蜴(おおとかげ)なので、体長は10mほどだが、特に問題はないだろう。


「来ます! 攻撃準備!」


 大型のモンスターが巣穴に潜っている場合は、出てきたタイミングで一斉に攻撃し殺るというのがセオリーだ。


ヴガアアァァァァァ!!


 出てくると同時にメンバーが一斉に攻撃を仕掛ける。

 が、このパーティーではレベルが足らず、殺しきるまでには至らない。

 腰から護身用の剣(といっても普通の片手直剣(ロングソード))を抜き、毒性を付与する。


「『火球(かきゅう)連装(れんそう)』『強打』」


 ヘイト稼ぎのために火球を10発ほど撃ち、紫大蜥蜴の足元にスキルを使いながら横一閃を放つ。


   よし、周りに移ってはなさそうだ。


 スキル後の硬直が解けた瞬間、バックステップを踏みヤツの近くから退避する。


 どうやら他のメンバーは魔法使いがタンクをやっているという事で遠慮しているようだが、がっつりヘイトは取れているので、さっさと攻撃してほしいものだ。

 などと心の中で愚痴をこぼす。


 攻撃の予備動作が見え、すぐに防御力上昇を効果を最大にして自身にかける。

 さっきの攻撃で足をつぶすことが出来ればよかったのだが、残念ながらそこまでの威力はなかったようで、ヤツは俺に向って突進してきた。

 正面からぶつかるが、付与魔法のおかげで大した衝撃も感じない。

 その隙に剣で左目を突き刺す。


 よほど痛かったのか、俺は頭から振り払われてしまったが、片眼は潰せたようだ。

 これで、俺以外にヘイトが移ることはないだろう。


「あ、」


 空中で先程かけた防御力上昇が切れる感覚あり、地面に足が付く。


「うぐぅ」


 なんとか体勢は崩さなかったが、かなりの衝撃が来た。

 膝が痛い。

 「大丈夫ですか!?」と声がするが、気にする余裕もない。

 しっかりと攻撃はしているようなので、じきにヤツも死ぬ。

 戦闘前にかけたリジェネにより痛みは引いていくが、移動が出来るようになるまでに隙が出来そうだ。


 そう思っていると、ヤツの動きが目に見えて悪くなっていた。

 剣にかけておいた毒がヤツに聞いたのだろう。


「こっちだバカ野郎!『爆炎(ばくえん)』!!」


 ヤツに聞こえるように、より苛立たせるようにして魔法を使う。

 毒は動けば動くほど、体内に回りやすい。なら、俺を狙って動いてもらうしかない。


「『発破(はっぱ)連装』!」


 特に威力はない魔法だが、爆発の音とちまちまとした攻撃が何度も来るのは、ストレスがたまる。

 わざわざ大声で言うのは、俺が打っていると認識させるためだ。

 ソロで魔物を討伐しているとき、周りの冒険者にヘイトが移らせないため、よく使う方法だ。

 欠点としては周りの魔物が寄ってくることだが、今は問題にならないだろう。


「『超豪打(ちょうごうだ)』!!」


 玉森さんのスキルが決まり、紫大蜥蜴は絶命した。

みなさんこんにちはyoshikeiです。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

今後ともよろしくお願いします。


最終回は7月31日(火)19時に投稿します。

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