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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

夢ヲ壊ス者

作者: 白山 和彦

注意:内容は訳がわからないと思います。


わけがわからないと言う感想が正常だと思います。


実際私は少し疲れた時に適当に書いてました。


誰がなんと言おうと純文学です。

国語は苦手でした。


コメント下さいコメントは励みになります。

何事も無い、


ただの、


平凡の日。


ーーーーーーーー


学校に着くのがいつもより13分遅れてしまった。


朝の学校の喧騒を聞き流しながらそんな事を考えながら、教室の扉を開けたら見知らぬ少女が教室中にいた。


いや、逆に言うと、彼女以外いなかった。さっきまで聞こえてた人の声が今はもう、聞こえない。


いや、さっきまでほんとに人の声が聞こえてたのかさえ疑わしい。


しかし、そんな事よりも目の前にいるのは複数の少女、貼り付けた様な顔を一斉にこちらに向けた。


そして少女はゆっくりとこちらへ近寄って来る。


そして右手をこちらへ向け、


その酷く白く細い腕で腹を突き通して来た。


腹から溢れる液体を眺める間も無く冷める様に体から力が抜け、その場に倒れこんだ。


ーーーーーーーー


目が覚めたら柔らかい物に身体を包み込まれていた。


綺麗に整えられたそれを見て初めてベットに横たわっていた事を理解した。


首を動かし周りを確認するとどうやら学校の保健室の様だ。


人が一人もいない事に気付き、さっきの記憶が蘇る。


少し恐怖を感じてたら、ドアを開ける音がした。


それが示す意味は保健の人が来た事をあらわすか、または、それ以外か。


普通なら特に気にしなかったのだけど、さっきの出来事のせいで妙に恐怖を感じる。


その予想は当たった様でベットを囲ってるカーテンが開き少女が姿を現した。


またこちらへ近寄って来る。


少女がベットに腰をかけ、そして、私の腰にまたがる。


少し恍惚とした笑みを浮かべながら私に手を伸ばし、そして首を絞めた。


サラサラとした色の抜けた様な白い髪が軽く身体を抑えつける。


抵抗する気力すらなく、ただ苦しさを受け止めながら謎の多幸感の様なものを享受するだけだった。


ーーーーーーーー


ふと、目が醒めると冷たい地面に寝転ばっていた。


目の前に広がるのは吸い込まれる様な青い空。


空気が通り抜ける様な涼しさと違和感を感じた。


ふと首を動かし身体を見る。


少しはだけた服、露出した胸腹部。


AEDとAEDから伸びる電極シート。


そして、あの少女。


ふとシャッター音が聞こえる。


シャッター音がした方を見ると、思い思いにスマホを取り出し私を撮っていた。


さも、珍しいものを見たと言わんばかりにギラギラとした紅い目をこちらに投げかける。


そして、そのうちの一人がこちらに来て額に冷たく光る銃を突きつけて来た。


その銃の名前はわからないが、見覚えがあった。


いわゆるロシアンルーレットというものをする銃だ。


彼女は一度銃を離し一つだけ弾を入れ、くるくると回した。


そしてもいう一度額に押し付けた。


弾が出る確率は1/6。


無意味に殺されるかもしれない恐怖が押し寄せてくる。


彼女はそんな顔を見て妖しく笑い引き金を引いた。


ゆっくりと流れる時間の中で、発砲音だけが響いた。


ーーーーーーーー


目を開けると目の前には少女がいた。


彼女は覆い被さる様に身体に纏わり付き妖艶な笑みを浮かべながらこちらに顔を寄せてくる。


そして曝け出された首筋に口を寄せて、白い歯を食い込ませた。


微かな痛みよりも、身体から血が抜けていく感覚が私を狂わせた。


血が抜けてゆく不思議な感覚に翻弄されながら、声にならない声を垂れながす。


手足が痺れ、力が入らなくなっても無理やりにでも身体を支えられ、血を吸われ続ける。


身体がだんだん冷えていく。


冷えれば冷える程身体の温かさが伝わってくる。


入ってくる。


満たしてく。


判断力を削ぎ落とされ、ただされるがままに血を吸われ続ける。


そして、遠ざかる意識を手放してしまった。


ーーーーーーーー


頭に激痛を感じる。


目の前には、鏡があり鏡には私とあの少女が居た。


そしてそれをも上回る驚きがあった。


私の脳みそが露出していた。


少女は恍惚として、私の脳みそに目線を落としていた。


白い手が健康的な淡いピンク色の脳みそに触れる。


ヒタッ……。


触れられた瞬間、狂ってしまうほどの感情が溢れ出した。


そして、理性が定まらない……。


今まで味わった事のない膨大な感情が堰を切ったように溢れてくる。


それでも尚、依然として意識は途切れない。


そしてそんな私を待ってくれるわけもなく、彼女は私の脳みそめがけ、水をかけた。


口から漏れる荒い息と音ならざる音。


脳みそを軽く押しつぶす水、そして溢れ出す感情。


神経が昇華してしまうのではないかという量で押し寄せてくる。


そして彼女は私の脳みそに手を突っ込み、優しく、いたわるように洗っていく。


頭を撫で回していく。


彼女は一度撫で回すのをやめて果物ナイフをもつ。


そして脳みその根元へと、ナイフを入れて果物を収穫するような優しい手つきで、私の脳みそを胴体から切り離した。


ーーーーーーーー


目が醒めると横に少女がいた。


少女は夢の中での事などなかったかのように安らかに寝むっている。


寝顔を眺めてると彼女の瞳がゆっくりと開かれる。


その瞳は血のように紅く深い闇に沈んでる。


彼女は私の背中に腕を回し、抱き寄せてくる。


布越しに伝わる温もりが私を包みこんで行く。


軽く巻きつかれた手は優しく、そして確実に私を拘束していた。


優しく、そして一方的に抱かれる。


彼女は私の耳元へきて、そして、


「また私に殺されてね」


と、言われ、ひどく高揚した。


そして人肌の温もりに思考を犯されながら


ゆっくりと眠りに落ちた。

あとがき:この作品は死を題材にして書きました。


目的は特にないですけど。


久しぶりに読み返したら寒気がしてゾクゾクしました。

楽しいですね。


後、思ったんですが何故人間は死を恐れるのでしょうか?

おそらくただの生物の本能なんでしょうが。

ただ、思うんです。

『死んでみたい』

もしここから飛び降りたら、もし線路に飛び込んだら。

すごく痛いと思うけどそれでも、謎の魅力に魅せられてしまうのです。

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