第3-2節主人公補正かかってるなら修羅場なんて日常茶飯事だよね?
金髪ツインテールの美少女 姫川凛子は顔を引きつらせながら鋭い目つきで俺を睨んでいた。
「それでもう一度言いますが、風華さん」
スーッと大きく深呼吸をして。
「何故、貴女が仁くんと一緒にいるんですか!あと、その胸を仁くんの腕に絡めてぇ〜!」
彼女は怒鳴り気味に風華に言ったのだが、目線はこちらを見たままだった。
「だってぇ〜♡仁きゅんがぁ〜」
そう、風華が答えながら胸をもっと俺の腕に寄せてきた。
それはまるで凛子のない胸に対しての挑戦状のように見えた。
そんなことをされている俺はもう、限界に近い。
「にゃっ!」
凛子はまるで猫のような声と顔をしていた。
それなら私もと言いながら残念なお胸を俺の空いている俺の腕に押し付けてきた。
「あの、セクハラの兄さん、そこどいて欲しいのですが」
ボソッと背後から冷たい声で聞き慣れた声が聞こえた。
「見てないで助けてくれないか?」
俺は助けを音に問うたが、音はすいませんと言いながら、風華の隣を平然と通って俺のことを助けてはくれなかった。
俺ははぁーっと息を吐きながら、重たい両腕と一緒に登校することに決めた。
普通の男子高校生なら両手に花と思って羨ましがるがそうでもなかった、只とても気まずい雰囲気しかなく、俺はとても辛かった。
周りの人からはすごい見られるし、俺は賢者タイムに入っていた。
やっと、学校に着く頃には俺の賢者タイムも限界で目が途轍もないくらい死んでいた。
「あのーお二人さん?離れてもらってもよろしいでしょうか?」
俺は絞り出した声でそう言う。
「この泥棒ネコがいけない!」
風華があまり言わない言葉を使って俺の方を向きながら、目は凛子に向いていた。
「そっちの巨乳女がいけない!」
凛子もまた、俺の方を見ながら目は風華に向いていた。
「はぁ〜これどうするんだ!」
俺はあまり信じない天にいる神に願ってみた。
「あらあら〜、朝からこんなラブラブなもの見たくないですねぇ〜」
聞き慣れないおねぇさんのような声色で背後から声が聞こえ俺は首だけ後ろに向けた。
そこに立っていたのは、和服を着た黒髪ロングのパッツン前髪で和服を着ているのにとても分かるくらい胸があるのはわかった。
そんな、おねぇさんがまるで女神のように見えた俺は、心の底から。
「女神様助けてください。」
この時俺は疲れていたのだろう、変なことを言ってしまった。
「いいですよ〜、それではおねぇ〜さんのところに後で来なさい。場所は茶道室ですので。」
ニコッと笑顔でそう答え、女神様(和服美女)は俺たちの隣を歩いて行った。
600人突破いたしまた!
いつもありがとうございます!
月の記憶もご一緒によろしくお願いします。