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Monkshood  作者: 斑鷺 まあむ。
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高校生を満喫している冴礼されい

そこに上京してきて泊まるところのない従兄弟が家に居候する事になった。

でも一緒に厄介ごとも連れてきてしまったみたい…

『綺麗な薔薇に棘があるように、美しい人には毒がある』


Monkshood




キーンコーンカーンコーン…

いつものチャイムが鳴り、皆部活や遊びに散って行く。

いつも通りの平和な日常。



僕ものんびりと部室に向かう。

部員は自分と、後輩が2人だが両者とも幽霊部員。コンクールや学園祭以外顧問も来ない。

とても静かな小さな空間。



そこには無数の石膏と画材がある。もう分かったかもしれないが、僕は美術部だ。



別に友達がいないわけじゃない。

寧ろ楽しいスクールライフを3人のいつメンと送っている。

でも、3人とも運動部で忙しい。




そしていつも通り絵を描k…


「〜〜♪」



なんだ電話か…

「はい。母さん何か用?」


冴礼されい、今日から上京してきた従兄弟を迎えるんだから早く帰って来なさい?」



それだけ言うと電話は切れた。



すっかり忘れていた…今日から大1の従兄弟の明善あきよしが居候するんだった。

今日は仕方ないか…



出した画材をそのままに部室を出て、急いで自転車で帰る。



周りの景色が流れて行く。

ふっと目を上げると、背の高い細身の顔の整った男の人がいた。モデルかな…なんて考えながら自転車なので一瞬で通り過ぎる。



でも妙にその男が頭から離れない…

そんな事をしているうちに家に着いた。



僕の家は割と大きいと思う。

父さんは人気ホラー作家で母さんはバイオリニスト。兄は弁護士で姉は美容師だ。

高級住宅街とか言われるところにそこそこの家を構えている。



「ただいま〜」



荷物を自分の部屋に置いてリビングへ行く。



「冴礼!久しぶりだな〜!!身長伸びたか?」



母と話していたが僕が来たと分かると盛大にからかってくる。変わってない。

明善…そうだお前は失礼な奴だった…



「うるさいなー明善だってそんな高く無いくせに」



「170はあるから問題無い」



イラつくぅぅうう??

なんなの??まだきっと僕は成長期なんですけど???



「悪い悪い、今日から俺ここに居候するからよろしくな?部屋は冴礼の隣だから。」



「え、隣なの?」



「嬉しいだろ??」



「まさか…」



顔合わせも済んだ事だし自分の部屋に引き上げよう…

リビングを出た瞬間、目を疑った。



え…?あのモデルみたいな人がいるんだけどどういう事?玄関入る音しなかったのに……



すると明善がリビングから出て来た。

僕とモデルみたいな人を交互に見ている。



「ねえ、この人誰?」



「……ちょっと待て冴礼この人見えんのか??」



「バッチリ見えてるよ…?」



「…マジか……俺の部屋で説明する」



「わかった」



いや、分かってねえよ!!!!!

何!?怖いんだけど!!?!?!!


男の謎が明らかに…

いったい音も無く現れたこのモデルみたいな人は誰??

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