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天国への階段  作者: グー
6/17

5段目:騒がしいのは今やBGM。工事現場でだって眠れます

連日投稿!!この調子で安定して投稿していきたいです!

文章量少ないじゃん。というつっこみは受け付けません!急に文章量増えてもおかしいと思うので


では初めての良いこと完結編です。どうぞ

「遅い!待ちくたびれちゃったじゃない!もうお腹と背中がくっつきそうよ!」


俺がトレイを持って店内であかねの姿を見つけて席に座ると、俺に対しての罵詈雑言が待ち受けていた。そんなに言われるほど時間はかかっていないと思うのだが・・・。大体がして目の奥の方でうっすら笑っていることを鑑み、冗談なのだろう。受け流すことにしよう。こんな事で逐一反応していたらあかねの幼馴染みは務まらないしな。しかし、それについては納得するにしても前述した言葉と同時にチーズバーガーとコーラを一つにポテトをさりげなく2つひったくっていったのには些か腹が立って、それは俺のだ、俺のほうが腹が減ってるのだからむしろおまえのを俺によこせ。と言いかけたような気がしないでもない。面倒くさいけど。それにしてもお腹と背中がくっつきそうというのはどこの小学生の言葉だろう?俺の目の前には少し背が低いが小学生に収まる背丈でもなく、幼く見えないこともないが小学生というには無理がある容姿を持ち、俺と同じ高校の制服を着ていることからも俺と同じ高校に通っているであろう女子高校生しか見えないのだがな?


そんなことを考えながら俺に許された貴重な食料であるチーズバーガーを囓っている間も、あかねは間断なく喋り続けていた。もちろん話の内容は全く聞いていないが聞いていたにしろ「ああ」とか、「うん」とかしか言葉を発しないわけだから聞いていないところで結果に著しい差違はないだろう。あかねのほうも全く反応をしない俺には慣れたもので気にする様子もなくチーズバーガーや俺から分捕ったポテトを囓りながら喋り続け時折喉を潤すかのようにコーラを飲んでいた。それにしてもあれだけ食べながら喋ってモゴモゴしたりしないのが不思議でならない。一度口の中を覗いてみたいものだ。そんな益体も無いことを考えていると突然怒号が飛んできた


「・・・なのよ〜。ってちょっと!聞いてるの!?」


「ああ」


「そう。ならいいのよ!でさ〜・・・」


なぜあの反応で納得するのだろうか?問いかけた意味は何だったのだろうか?俺はあまり他の女子とは喋らないからわからないが女子というのはみんなこうなのだろうか?それともこいつが特別なのだろうか?きっと植物やペットにでも話しかけた方が余程良い反応を返してくれるだろうに、全くこいつの考えてることはさっぱりわからん。


その間に俺もあかねも全て食べ終わったようだ。何故あいつと俺が同時に食べ終わるのだろうか?あいつが食べるのが早いのか、俺が食べるのが遅いのか、はたまたその両方か。まぁいいか。


「帰るか」


「そうね!また今度来るわよ!もちろんあんたの奢りで!」


またビシッと指さされてしまった。調子に乗るな、と返して俺はさっと身を翻す。後ろから待ちなさいよ〜、という声とともに慌てて駆け寄ってくる人の気配がするが知ったこっちゃ無いので気付かないふりをする。自動ドアの前にたつとさっきの店員のありがとうございました〜、という声も聞こえてきた。

外に出ると夕焼けが嫌に眩しくて目を細め片手を顔に当てて影を作る。

やはりだるい1日になったな。


俺はうんざりした気持ちになりながらとぼとぼと肩を落として帰路についていった。後ろには二人分の影法師が寄り添って並んでおり、それだけを見るととても仲の良い二人のようだった。

感想・評価・メッセージ。泣いて喜びますので是非ともよろしくお願いします。

誤字・脱字・読みにくいなどの指摘もよろしくお願いしますm(__)m

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