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天国への階段  作者: グー
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1段目:幼馴染みは国の宝

誰か待ってた人はいるのか?更新しました。

ゆる〜く進んでいきます

「ちっ、朝か・・・」


ふと目を覚まし枕もとの時計を見ると針は7時半を指している。カーテンを開け忘れた窓からは朝日が俺の顔を照らしている。

・・暑い・・眩しい・・・・・・だるい・・・・

そういや今日からいいことするんだったな。でもいいことって何すればいいんだ・・・?

・・・まぁいいか、だるいし。今日も学校だし。とりあえず顔洗って飯食うか




「そろそろいくかな」


『ピーンポーン』

ガチャガチャドンドンドン!!!!

「こらー悠輔!何鍵なんて閉めてるの!学校行くよー!」


・・・今日も来たのか。まったく朝から騒がしいな、何故あんな元気なんだ。まったく持って理解できん。大体がして家族がいないからこそ良いものを家族がいたらどう思われるか承知の上でやっているのだろうか?まぁあいつは家族がいないということを知っているからそんな仮定は全力で無意味にあたるので思考を切り替えるかな。それにしても何であいつは毎朝俺を起こしにくるんだ・・・


「今行く」


俺は隣にいる人に話しかけるような声量で呟く。もちろん外にいる奴に伝わらないのは百も承知だが朝から大声なんか出していられるか。24時間365日、4年に1度は+1日大声を出したいときなど存在しないと断言できるがまぁそれはそれ、これはこれだ


「こらー聞こえてるのー!?返事ぐらいしなさーい!」


返事はしたがおまえに聞こえていないだけだ。大体その声量では例え大声で返事をしたところでおまえに伝わることはないだろう・・・と、そこまで考えたところで伝わらなければ返事をしたうちにも入らないな、と思い直し、毎日同じやりとり、同じ考えを繰り返していることに思い至ったときうんざりして吐き気がこみ上げてくるようだった。


ガチャガチャ・・ガチャドンッ!!

「いたっ」


ドアを開けるとそこには見慣れた人物が鼻の頭を抑え倒れており、俺のほうを恨みがましそうに見つめている。その状況を見て推測するに(毎日のことであり確認したことはないが、)俺の開けたドアで鼻の頭を殴打したのだろう。

ハテ俺は何で睨まれているんだろう?客観的にこの状況を鑑みるに俺に悪い所など100%無いと断言できる。地獄の泰山夫君の前だろうが自信満々に証言できる。まさに一分の隙もないという奴だ。


「あんたね〜、ドアを開けるときは一声かけなさい!」


理不尽な怒りだと思うのは俺だけだろうか?

まずドアにそこまで密着する意味が理解不能だし、そもそも鍵を開ける音と、毎朝毎朝同じところを同じようにぶつけて同じ台詞を吐いているのだからそろそろ学習してほしい。こいつには学習や経験という言葉がないのか・・・


「悪い」

そしてこれもいつものやりとり


「さ、学校いくよ」


そして見慣れた少女ー佐野あかねーはさっさと俺に背を向けて歩いていってしまった。まったく俺と一緒に行きたいのか一人で行きたいのかはっきりしてほしいもんだ

日差しが眩しい・・・今日もだるい1日になりそうだな・・・

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