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天国への階段  作者: グー
12/17

踊り場その1:鈍いのは仕様です

今回短めです。

光視点。出来れば感想頂きたいです

「うまくいった…のかな?」


「祐輔に対してならあれが限界だと思う。何度も帰られそうになったし、むしろよくやったほうさ」


「関君って一体どんな人なの?友達を置いて帰るって薄情な人じゃない?」


「見たまんまのやつだよ、めんどくさがりなんだ、極度のね。」


薫とそんなことを話しながら二人を見送る。

あの二人、後ろからみたらなかなかお似合いな二人なんだけどな。二人とも綺麗な黒髪だし身長的にもいいバランスだ。

早川さんは少しずつ祐輔との距離を縮めてるけど祐輔は全く気づいていない。多分また自分の世界に入っているんだろうな


―見ていて微笑ましい、思わず綻ぶ頬を自覚すると隣の薫から声をかけられた


「ちょっと光、関君ってホントに大丈夫なの?桜が町で見かけて一目惚れだって言うからあんたに紹介して貰ったけどちょっと調べたらあんた以外にあいつと友達だって言う人はいなかったわよ!何か問題のある人だったら嫌だよ!桜を傷つけたら絶対許さないからね!」


薫が鋭い視線を向けてきた

はぁ、あいつも誤解されやすい奴だからな愛想がないし口を開けばネガティブなことしか言わない。

でもあいつ絶対心の中では色々考えてるんだよな。一緒のクラスになってずっと見てきてようやくわかってきたんだけど。

そう思ってあいつと接してみるとなんだかすごく面白い。


めんどい

だるい


そんな言葉にどれほどの意味が詰められているのか。

こいつのポジティブな言葉が聞いてみたい。

気付けば俺はそんなことを思うようになっていた。


「誤解されやすいけどあいつはいい奴だよ。ちょっとめんどくさがりなだけで実はすごく人間くさい奴なんだ。早川さんは一目でそれに気付いたのかな。あいつの魅力に気付いてくれる奴が増えて嬉しいよ。」


それに…大切な人が出来たらあいつももしかしたら前向きな奴になるかもしれない。

想像も出来ないけどな。でも俺たちくらいの年頃の男女にとってやっぱり恋愛は無視できない要素だから。

佐野には悪いけど俺にとってはどっちでもいいんだ。

あいつにとっての大切な人が佐野でも、早川さんでも。

それにもしかしたら三角関係に挟まれる悠輔が見れるかもしれない。

それはきっととても面白いことだろう。

それに、もしそうならなくてもあいつはもっといろんな人と関わっていくべきだと思う。

あいつはあまり人に興味がないから俺がこんなことを考えてるなんてしらないし興味もないだろう。


そんなことを考えていると薫に腕を掴まれた


「ふ~ん。まぁ光がそう言うなら信じるわ!さ、私たちはカラオケにでも行きましょ!」


ん?二人っきりで帰したいと思ってた俺に合わせてくれたんだと思ってたが本当に行くつもりだったのか

まぁ断る理由もないしな。

しかし、薫と連絡を取るたびに二人でどこかに行ってる気がする。

薫は容姿もいいし、元気で裏表のない性格だからもてると思うんだが…。

俺と二人で遊んで彼氏や好きな奴に誤解されたら困るだろうに…。

一度そんなことを言ったら怒られた。

余計なお世話だと言いたかったのだろう。

なのでもう言わず、素直に付き合うことにしている

俺もこいつと一緒に遊んで悪い気はしないからな。


「あぁ、じゃあ行くか!}


明日、悠輔に今日のことを聞いてみよう。少しでも反応があれば面白いのだけど。

次回は桜視点の予定です

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