0段目:死への道も一歩から?
この主人公、見てて(書いてて)鬱になってくるかも・・・(汗)
「あ〜だるい・・・」
だるいダルイだるいダルイだるいだるいだる・・・
今日も今日とて日がな1日だるいと連呼していた気がする。
ふ、と時計を見ると時計の針は2時を示している。いくら夏真っ盛りの今日でもまだ日は昇っていない。と、言うか常識に則って鑑みるに当たって日本で午前2時に朝日が観測できる日、場所は存在しない。あっても俺は知らない。知らなければ無いのと一緒だ。そんな益体もないことを考え続けていると、ふ、と頭の中に光が射したかのように閃く考えがあった。
「そろそろ死ぬかな・・・・」
今まで数え切れないほどの自殺願望に襲われたがそれをすべて死ぬのもだるいな、ということで実行に移さないで来たが、やっぱり生きているほうがだるい。そもそもがしてこの究極の面倒くさがりの俺からして、この未発達な日本は住みにくすぎるのだ。生まれてくるときが早すぎたな。来世は25世紀くらいで人が考えるだけで何でも出来るようになって極端な進化を遂げて火星人のような姿になったときが良い。その時はその時で考えるのもだるいという思考に発展し結局自殺を選択していそうだが。
ー今日こそ死のうー
「さて、どうやって死ぬかな・・・」
部屋を見渡す。使えそうなものは・・・電気のコード、首吊りか・・・。糞尿、涎、涙、穴という穴から体液が流れ出し死体が汚いしな。一応俺は外聞をある程度は気にする男だ。最後の姿ぐらい綺麗な姿で死にたいものだ。カッター、リストカットか?死ぬまで時間がかかって辛そうだな。楽になるために自殺するのにその方法で苦しくなってはまさに本末転倒も良いところだ。窓、飛び降り?ここは2階だ。俺の身体が一般の男子高校生の平均から若干華奢であることを考慮に入れてもさすがに2階から飛び降りても即死には至らないだろう。余程当たり所が良くてもー悪くてもと言うべきかは判断に悩むところだがー病院送りが良いところだろう。前述した苦しみたくないという理由で満場一致の即断即決で却下だ。高層ビルまで行くのはだるいから無論却下だ。
・・・・困った。死に方考えるのもだるくなってきた。
「睡眠薬でも飲むかな」
確か薬箱に大量に入ってたはず。何であるのかはわからんがだるいから考えなくてもいいか。
さて、持ってくるかな
あ〜だるいだるい
「さて、睡眠薬も用意したし、遺書・・・はだるいからいいか。」
水の入ったコップと大量の錠剤を持ちさあ飲もうといったときにふ、と手が止まる
待てよ・・・。俺このままだったら地獄に落ちるんじゃないのか?自分を殺してるから殺人みたいなもんだろ?天国と地獄があるのかどうかは人それぞれ意見が分かれるだろうが俺はおそらく大多数の例に漏れず否定派だ。しかしあってもおかしくないんじゃないかとは思っている。もし、万が一あったとしたら、地獄に堕ちるのは困る。地獄に堕ちて苦痛を味わうのはだるいからだ。地獄で苦痛を味わうかどうかも実際には死んでみないとわからないが万が一にでも苦痛を味わいたくはない。
困った・・・地獄に落ちて苦痛を味わうのはだるいから嫌だ。
でも生きているのはもちろんだるい
どうしよう・・・?悩み悩めば悩むとき・・・。俺の頭はフル回転を始め、そして、一つの名案に辿り着いた。思わず左手を皿のようにし、右手を音を立てながら置くところだった。
「あ、そうか」
いいことをしてから死ねばいいんだ。そしたら天国にいけるだろ。急がば回れっていうしな。
死ぬほど嫌いな言葉を死ぬために使うとはこれ如何に。なんか色々矛盾を起こしていそうな気がするが考えると自己崩壊を起こしそうなのでそんな考えは思考の隅でフリーズさせておく。
「今日はもう寝るか。眠いし明日からだな」
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