はじめまして
朝
カーテンの隙間から漏れる朝日と小鳥のさえずりで目が覚める気持ちの良い朝…それが理想の朝なのだろう。だが俺、佐藤 彩乃17歳女子の朝は…「あやちゃんおっはよー!!!」…うるせぇ、じゃなかった、俺の幼馴染の後藤 春という男の大きな声から始まる。
「あれっ?あやちゃんまた隈できてるよー?もおっ!昨日は何時に寝たの?」
あ、今全く関係無いが俺は今ドアを開けてない。しかも鍵も開いていなかった…筈だ。あいついわく「合鍵つくった!(てへっ)」だそうだが不法侵入だ。まぁ、いつもの事だが。
「昨日?昨日は深夜アニメを3時くらいまで見て、それからネトゲをさ迷ってたら…いつの間にか太陽が昇ってた。」
「え!?つまり、寝てないの?」
「…そうとも言えるな。」
まぁ、そんな事より紹介でもしようか。こいつはさっき言った通り春だ。
さらさらした腰まで有る長くて茶色い髪、透き通るような白い肌、長いまつ毛が付いた垂れ気味のくりくりした大きな目、高い鼻と背。
あ、忘れられてるかもしれないがこいつは男だ。あとこいつも俺の影響で少々ネトゲをしている。
そして俺は彩乃。
引きこもり体質で世間一般で言うところの…オタクだ!…と、ドヤッたがまぁ、オタクです。
黒い肩までの髪、黒縁の眼鏡、隈。ちなみに体質の関係でデブでは無い。
あいつ(春)いわく可愛いがそんな事知らん。お前の方が女子力?高いわ!
それでも俺は幸せだ。なぜならば…二次元があるから!!ぐぼぁぁぁ!二次元の女の子可愛いぃぃぃ!!
ごほん、失礼。
「ねぇ、あやちゃんはそんなので大丈夫なのぉ?体壊しちゃうよ?」
「大丈夫だ…体は壊れても、心は満ち足りた!さぁ、行こう!我らの学びの城へ!」
簡単に言えば女装系美少年とオタク系少女だ。