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「なんでおほしさまはひかるのー?」

街の外れの公園。僕はそんなことを聞かれた。

「それはねー。夜になると暗くて見えないから、照らしてくれてるんだよ」

「そうなんだー」

友達と公園で話していた。すると見知らぬ子供がいきなり話しかけてきた。

見た所幼稚園児くらいだろう。

お母さんは?と聞いても首を横にふるだけで、何も言わない。

なぜ一人でいるのだろう。

「あとさー」

友達は帰った。僕もそうしたかったが、家に帰ってもする事は決まっているのでどうせならこの子供とじゃれていた方が良かった。

「なんでひとはしんじゃうの?」

子供は突然こんな質問をした。

「お、おお。それはね。生きてるのが楽しかった、もう悔いは無い!って思ってるんだよ」

本心はそんなこと微塵も思っていない。それ以前に、そんなこと考えたことも無かった。

「そっかー、じゃあしぬのはいいことなんだね!!」

この子供は、自分の身の回りの人間が逝ってしまったことなんてないんだろう。

「じゃあなんで

そろそろ家に帰ろうか、この子供には悪いが。なんて思ってた。

ひとはいきてるの?」

最近の幼稚園生は、不気味な質問するもんだな。

しばらく考えたが答えは見つからなかった。

「だって、いまたのしかったらしねばいいじゃん!」

この子供は普通の子供じゃない。なにかおかしい。

「ご、ごめん、俺もう帰るな。お前も気をつけて帰れよ!」

何故か途端に恐怖がこみ上げてきて、転びそうなくらいに走った。


実際、次の日の学校では昨日の出来事は忘れてしまっていた。

しかし、強制的にあの不気味な質問を頭にねじ伏せられることになる。


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