脱走
「…いいですけど…」
「いいけど…どうした?」
えっ…とぉ…と言ってから恥ずかしそうに
答えた
「トイレ…」
「!!それは悪かった」
と言ってドアの前からどく
そそくさと部屋に入りトイレへ向かう
そして窓を開けた
「………」
プツンと無線をきる
「ごめんなさい、隊長」
無線特有の少しノイズが聞こえたからだ
盗み聞きをされていると気づいた
だからさっさと話をきった
「よっと…」
スタンッと地面へ降りる
剣は念のため…といった感じだ
「こう…かな?」
ガチャンと背中につけた剣を運ぶための
装置に剣をつける
「……」
無線を耳からはずす
「アリア…」
皆が隠していること当然、気にかけていた
知りたかった
何を隠しているのかを
数分走り続けているとオーイと声がした
「……!?レイル?!」
「ヤッホー!気にしないとかいっときながら
いってるじゃん」
「レイル……なんで!?」
「大丈夫!無線おいてきたから!
バレないよ」
そういう問題じゃなくて
「何でいるんだ!?」
「え?そりゃあ、気になるからだよ」
「………」
「皆がね、フォレルが消えた消えた言うからさ、そのすきに出てきたんだ」
フォレルはため息をついていった
「まぁ、来たからには追い返すわけには
いかないな」
「!!」
「いこう!レイル」
「うん!!」
「まさか、二人とも逃げるとはな」
「してやられましたね」
「さっさと見つけ出さなきゃな」
ティアル、ニイリア、イツラが剣を片手に
周りをうかがっていた
「無線も外されてます、これじゃあ位置も
把握出来ません」
「参ったな、どこからいく?」
「種類変化生物がたまってるところだ」
「………そう言うことですか」
「どういうことだ?」
イツラがティアルに聞く
「二人とも種類変化生物の絶好の的だろ?
だって弱い人だぜ?」
「そりゃあ、たまるわな」
だが、とティアルはイツラの言葉を遮る
「二人は強いからな、もしかしたら………」
「閃光弾の反応あり!」
リュリィが叫んだ
「どこでだ!?」
「そこから南南東!湖近くです!」
「いくぞ!」
「敵が強いな…」
ゼイゼイと体力をなくしたフォレルが弱音を
はく
「きゃあぁぁあ!」
「レイル!!」
うっ…と倒れこむ
「!!しっかりしろ!レイル」
いっ…とか言うが反応はそれだけだ
「くっ…」
種類変化生物の進化種
なのはわかる
ただの勘なのだが
姿、形は違うがあっているはずだ
「ぐううぅー」
グワッとフォレルに襲ってくる
「がっ…!」
反応が遅れもろにあたる
「げほっ…げほっ…!」
やら…れる!
「ぐぎゃぁぁ!」
「!!?」
目の前から種類変化生物がきえとんだ
「え…?」
──たって…
「!?アリア」
──逃げて、早く
「……!?」
周りを見渡す
そこには一匹の未確認種類変化生物がいた
そしてのしのしと歩きミィティラーの
種類変化生物進化種に止めをさす
さした瞬間にフォレルはワンピースの少女を
見た
「………、あ…りあ…?」
───お兄ちゃん…
その瞬間フォレルは疲労で倒れた
見つけれず、雨も降ってきたことから
ティアル、リュリィ、イツラの3人は
戻ってきていた
「…どうする?二人」
「そうだな…」
考え込んでいるとズシンと地震が起こった
「なっ…?」
外を見る何もない
が、人影が見えた
「あの子は!?」
ダッシュで入口へ向かいワンピースの少女を
探す
しかしいたのは瀕死のレイルと、不思議と
ネックレスがすごく輝いていたフォレルが
いた