限界の手前で
共通テスト一週間前。
空気が、明らかに違った。
いつも賑やかな教室がやけに静かだった。
優希の机の上には、過去問があった。
(これ以上、何をやればいいんだろう)
やることは、もう分かっている。でも、不安だけが増えていく。
夜。
机に向かっているのに、文字が頭に入ってこない。
(集中できない)
時計を見る。
22:47。
いつもなら、まだ踏ん張れる時間。
でも今日は、胸が苦しい。
(落ちたらどうする?医学部、無理だったら?)
考え始めた瞬間、止まらなくなる。
優希は、ペンを置いた。
「……碧人」
小さく名前を呼ぶ。
スマホを手に取り、メッセージを打つか迷う。
(今、送っていいのかな)
自分も相手も、余裕がない。
それでも。
〈今、ちょっとだけ話せる?〉
数分後。
〈うん〉
通話ボタンを押す。
「もしもし」
『どうした』
碧人の声は、落ち着いていた。
それだけで、涙が出そうになる。
「……怖い」
正直に言った。
『俺も』
即答だった。
『正直、全部怖い』
その言葉に、救われる。
「でもさ」
優希は、息を整える。
「ここまでやってきたの、無駄じゃないよね」
『無駄だったら 俺たち、ここまで来てない』
少し、間があって。
『水泳でさ』『結果出る前って、一番苦しかっただろ』
「……うん」
『今、あれと同じ』
その一言で、腑に落ちた。
(ああ、そうだ)
一番苦しいところは、いつも“直前”だった。
「ありがとう」
『寝ろ』『明日、またやろ』
「うん」
通話を切ったあと、優希は布団に入った。
不安は消えていない。
でも、心は少し軽かった。
あと10日で共通テストですね。
受験生の皆さん、がんばれ...!陰ながら応援しています♪
ここで1つ私の1番好きな名言を
" The greatest pleasure in life is doing what people say you cannot do."
(人生最大の喜びは世間が「お前にはできない」と言うことをやってのけることだ。)
まずは自分を信じてみてください。あなたが今までやってきたことは決して無駄ではありません。
最後まで自分を信じてやり切ってください!




