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水面  作者: 白瀬 翠
21/27

限界の手前で

 

 共通テスト一週間前。


 空気が、明らかに違った。


 いつも賑やかな教室がやけに静かだった。


 優希の机の上には、過去問があった。


(これ以上、何をやればいいんだろう)


 やることは、もう分かっている。でも、不安だけが増えていく。




 夜。


 机に向かっているのに、文字が頭に入ってこない。


(集中できない)


 時計を見る。


 22:47。


 いつもなら、まだ踏ん張れる時間。

 でも今日は、胸が苦しい。


(落ちたらどうする?医学部、無理だったら?)


 考え始めた瞬間、止まらなくなる。

 優希は、ペンを置いた。


「……碧人」


 小さく名前を呼ぶ。

 スマホを手に取り、メッセージを打つか迷う。


(今、送っていいのかな)


 自分も相手も、余裕がない。

 それでも。


〈今、ちょっとだけ話せる?〉


 数分後。


〈うん〉


 通話ボタンを押す。


「もしもし」


『どうした』


 碧人の声は、落ち着いていた。

 それだけで、涙が出そうになる。


「……怖い」


 正直に言った。


『俺も』


 即答だった。


『正直、全部怖い』


 その言葉に、救われる。


「でもさ」


 優希は、息を整える。


「ここまでやってきたの、無駄じゃないよね」


『無駄だったら   俺たち、ここまで来てない』


 少し、間があって。


『水泳でさ』『結果出る前って、一番苦しかっただろ』


「……うん」


『今、あれと同じ』


 その一言で、腑に落ちた。


(ああ、そうだ)


 一番苦しいところは、いつも“直前”だった。


「ありがとう」


『寝ろ』『明日、またやろ』


「うん」


 通話を切ったあと、優希は布団に入った。

 不安は消えていない。

 でも、心は少し軽かった。





あと10日で共通テストですね。

受験生の皆さん、がんばれ...!陰ながら応援しています♪




ここで1つ私の1番好きな名言を


" The greatest pleasure in life is doing what people say you cannot do."

(人生最大の喜びは世間が「お前にはできない」と言うことをやってのけることだ。)


まずは自分を信じてみてください。あなたが今までやってきたことは決して無駄ではありません。

最後まで自分を信じてやり切ってください!


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