机の前の戦い
生活は一変した。
自習。授業。自習。
プールに行かない日々。
動いていないのになぜか疲れていた。
模試。
結果は、現実を突きつけてくる。
優希の判定は、D。
合格まではまだ遠い。
(分かってた)
でも、紙の上のアルファベットは、やっぱり重い。
(やるしかない)
夜、机に向かう。
時計を見る。21時。
まだ、終わっていない。
(逃げ場がない)
部活あった頃は、泳ぐことで心を切り替えていた。
今は、全部が勉強。
ふと、手が止まる。
(私、これで合格できるのかな)
そんなとき、スマホが震える。
〈今日はどこまで?〉
碧人からだった。
〈化学と生物〉
〈やってるな。俺は現代文と数学〉
短いやりとり。
でも、それだけで、少し呼吸が楽になる。
(同じ場所で、同じ方向を見てる)
模試の復習。
間違えた問題に、印をつける。
「なぜ間違えたか」を書く。
理解不足。ケアレスミス。時間配分。
(甘かった)
そう何度も思う。
でも、やめない。
夜遅く、参考書を閉じたとき、優希は小さく呟いた。
「受験生、だな」
その言葉は、覚悟の音だった。
初めまして。お読みいただきありがとうございます♪
白瀬翠と申します。
水泳部を舞台とした健全なストーリーが少ないと感じたので今回このような作品を執筆させていただきました。
皆様に楽しんでいただけると幸いです。
また、誤字・脱字、不適切な表現等がありましたらコメントで教えていただけると嬉しいです。
その他なんでもお待ちしております。
この作品が日々努力するあなたの背中をそっと押せるような一作となりますように。




