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   ☆10☆


 一週間もしないうちに早乙女教授の共犯者が逮捕され自供を始めた。

 その内容は、おおよそ炎華の推理通りであった。

 炎華が、

「早乙女教授は事件に関して黙秘しているわ。

 動機はよく分からないけど、司法解剖の結果、真城はアイスピックか何かで心臓を一突きにされていたのよ。そして、それが致命傷になったのよ」

 我輩は早乙女邸の日陰蝶の標本を思い出し、身震いした。

「ブルブルニャー」

 炎華が我輩を優しく撫でて、

「そんなに恐がらなくてもいいわよ、ユキニャン。もしも私なり、ユキニャンなりが、悪者に殺されたとしても」

 炎華がうっすらと微笑し、

「その時はまた、有世竜破に生き返らせてもらいましょう」

「ニャボォップ!」

 我輩は咳き込んだ。

 あれは夢幻ではなかったのか? いや、夢幻のはずである。

 我輩は、

「ニャフン、ニャフ」

(知らんけど)

 と空返事をした。


   ☆完☆

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