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夏休みとのお別れ

慣れないジャンルの小説を書こうと思います。

どうぞよろしくお願いします。


 俺は高校二年生。 [青山 晴也]

 成績は平凡、部活にも入っていなくてバイトもしていない。

彼女歴なし趣味も特になし。彼女歴もなしと言うことは当然に童貞。

学校終えて家に帰れば家の家事の手伝いをして、後はゆっくりスマホで好きでもなく興味もない動画やゲームをしている。

今日も学校終えてやること、今言ったように家事の手伝いをしだ後は動画を見るだけだ。


「あー、俺だって青春してーなー」


しかし、今日はいつもの帰りとは少しだけ、いや!あまりにも違う楽しみがある!それはその場限りのことでもなければ、数日の楽しみってわけでもない!それは!明日から夏休みってことだ!


「おいおい!明日から俺は引きこもりニートだぜぇ!労働者ざまあ!でやっはっはっは!」


「しねっ!クソガキ」


「え、あっ。すんません…」


帰り道に、途中で見つけた一つの石ころを蹴り飛ばしながら、労働者に対しての暴言と、この世のものとは思えないほどの癖の強い笑い方を披露していると通りすがった仕事中であろうサラリーマンに暴言を吐かれ、遠のいて行くサラリーマンの背中に謝る。

気を取り直した後、住んでいるマンションの8階にいくため、執念深くも、家の前まで石を持っていくと誓った俺は、段差と足を駆使しながら器用にエレベーターまで石ころを運んできた。そして、今は6階に泊まっているエレベーターを一階にたどり着かせる為にエレベーターのボタンを押す。


「よーし!お前は俺の家まで無事に送ってやるからな?この命をかけてもだ!わかったかぁ!」


「うへー、きもちわる。しねっ!!」


「えぇ!?あっ、すんません」


突然、石が喋ったと思えば、エレベーターを待つ俺の横を通った中学生らしき男の子に暴言を吐かれただけであった。

しかし。石に対して大声を出したのは俺で、周りから見たらただの不審者になっている俺。なんだか気恥ずかしくなりながらも、それが試練だと言わんばかりに、きっちりと石を家の前まで送ることを心の中でそっと誓う。

 そうこうしている内に、エレベーターは一階に着いてドアが開く。運良くも誰も乗っていなかったエレベーター内に石を一蹴り。


「あっ!石ぃぃ!!」


カンッ!カンッ!


「さよなら」そう言わんばかりに。エレベーターと、今俺が立っている地面の隙間に消えていった。


「くそっ!あとは俺に任せろっ!」


別に、何を任せられたわけでもないけれど、一生懸命になって石ころをここまで運んできた俺の努力が水の泡になってしまい、最後の最後までそんな展開を無駄にはしたくなくて、演じて見せた。


「うーわっ、きしょ。しねよ」


「やめなよ、聞こえるよ?あと、この人の次にエレベーター乗ろう?怖い」


また、後ろから聞こえた声に振り向くと、俺とは違う高校の制服を着た女子2人が俺を見て言葉を吐き捨てた。

また恥ずかしくなって、恐る恐るも恐縮に。静かに8階のボタンを押してエレベーターに乗る。そして、エレベーター内に乗ってこない女子高生2人を前にドアが閉まっていく。

完全にしまった後、2人の女子高生に対して中指を立てながら最大限に煽るよう変顔をしてた。

すると、やはり。女子高生はドン引きをしながら、エレベーターが上がるに連れてスライドされていく。


「おいおい!顔も可愛くない奴が他人の行動に指図してんじゃねーよ!ブスどもが!それにこうなったのはあの石ころのせいじゃねーか!あれがもっと大きかったら隙間に入り込まねーだろ!」


誰が聞いても不快で無意味な暴言をエレベーター内で爆発させている俺。しかし明日から夏休みだ。だからなんの問題もねー!


「労働者ざまぁ!学生万歳!夏休み万歳ぃー!でやっはっはっはっ!」


嫌味にも程があると確信しながらも爽快な気分になっていた時だった。それは丁度8階に着いたか頃。突然エレベーター内の外側から何かが外れる音がした。


「へぇっ!なに!やだあ!怖い!」


間抜けな声を出しながら驚く俺は、状況を理解しようと必死になっている。しかし、そんな時間も与える間もなく俺はエレベーター内で体が浮きはじめた。


「ん?あー?俺浮いてね?」


……。


「あ!俺浮いてるじゃん!でやっはっは!ぐへぇ!!」


ばんっ!と言う音と共に、俺の目の前は真っ暗になった。












よろしくお願いします。

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