転校生
遅くなりました!
週1投稿でギリギリだな...
俺が六年生に進級したと同時に、転校生がやってきた。
「白銀 翔です。まだこっちのことは全然分からないので、
色々教えてくれると嬉しいです...あと1年しかないですが、よろしくお願いします」
そんなありふれた挨拶とは全然違う、その容姿にクラスの全員が驚いていた。
その時はもちろん俺も驚いたな...顔は髪で大半が隠れていたが、なにせその肝心の髪がゲームとか漫画に出てくるキャラみたいな、白い、それも名字をそのまま体現したような、銀色の髪の色をしていたから。
その後彼はしばらく質問攻めにあっていたのだが、俺は当時自分で言うのもなんだが少し達観していたのがあってか彼にそれ以上の興味が湧かなくて、むしろ列の一番後ろの俺の隣の席になったから、
話し合いとかがこれまでみたくわざわざ3人になる必要が無くなってラッキーだなーくらいに
思っていた。それと同時に、優等生でクラスの人気者だったーーー...やっべ名前忘れた。
たしか正之だったはず...で、その正之だけが彼のことを一瞬憎むような視線を向けていたことには
恐らく俺だけが気づいていたけど、流石に気のせいだろうとその時は深く考えなかった。
それから彼はすぐにクラスに馴染んでいった。
テストは全教科高得点をとるし、体育をやれば、逆上がりに側転、球技なんかは何をやっても
ずば抜けてうまかった。クラスの女子達も「かっこいい!」とか「頭よくて素敵!」とか
「ミステリアスなとこいい!」とか、はっきりいってめちゃくちゃモテていた。本人は
まんざらでもない様子だったけど。
そんな中俺も席が隣で話しやすかったので、テレビの話とか、ゲームの話とかをして、
それなりには仲良くなった。
そんな感じで、それから、しばらくはいい感じの雰囲気で過ごすことが出来ていた。
異変が起きたのは2学期が始まってしばらくした後だった。
傍から見ればそれまでと何ら変わりはないだろうが、俺は何か違和感を覚えた。
...翔に対して何人かのクラスメイトがよそよそしい態度をとっている感じがした。
まあ、流石に彼でもクラス全員から好かれるのは流石に無理だったんだろうと思っていたが、
日がたつごとに少しずつその人数が増えていった。
そうして数日たったある日、担任がとんでもないことを言った。
...翔が他の学校の生徒に対して暴力をふるっていると。
俺はそれを聞いてすぐに嘘だと思った。優等生だったというのもあるが、
それ以上に彼の人柄はそんなひどいことをするようなものじゃない。
普通、人からちやほやされたりしたら、その人は少なかれ調子に乗ってしまうだろう。
ただ...彼はそういうふうになったことがなかった。
勉強が出来ると言われても、運動が上手いと言われても「おおげさだよ」とか「たまたま得意だっただけ」とか、一切の嫌味もなく言っていた。
だからあいつが本当にやったなんてことは絶対にないはずだ。
でも、他のクラスメイトは、「マジ...?」とか「最低...」とか、すっかりその嘘を信じてしまっている。
そんな中...
「...ざまぁ」
正之がそう呟いたのを俺だけは聞き逃さなかった。
この問題には、絶対正之が裏で何か手をまわしたからおきたってことが俺でもすぐに理解できた。
何があっても絶対に翔の味方をしてあげようって。
関わりがあまり無かった俺でも、翔がそんなことしないって確信出来てしまうくらい、
優しくて、凄いやつだと。
正之やクラスメイト...あいつは優等生だから担任ですら正之側に回ってしまうこともあるかもしれないけど、それでも俺は翔の味方をする。
俺には親友と呼べる友達がいない。
俺の回りには人に薄っぺらい奴しかいないと思ってたから。まあそれも今回で確信に変わったけど。
...でもあいつは違う。どれだけ褒められたって、ずっと謙虚だった。
謙虚でいつづけていた。
人が聞いたら、小学生が何言ってるんだって思われるかもしれないけど
翔と友達になりたいって、初めてそう思えたから。
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書いてくれる方がいるかは分かりませんが...(苦笑)




