プロローグ:懐かしい夢
初投稿です。
拙い文章ですが、どうか応援よろしくお願いします。
「うちの弟が苦しんでんだぞ!なのに...なのになんであんたらはなにもしてやらないんだ!」
「姉さんの言うとおりです。おにいがあんなに弱ってるのに見てみぬ振りするなんて................このゴミ屑」
姉と妹がそう言っているのを聞いて俺は確信した。
.....俺は今、昔の夢を見ているのだと。
それも、今となってはあまりにも懐かしすぎる夢を。
「あんたらはあたしらと違って大人だろう!?なのになんであたしにも
わかる様なことが誰一人理解できないんだ!?」
「落ち着いて下さい、ひとまず座ってーーー」
「落ち着いていられるわけないだろう!?優しくて、可愛い私の裕弥が
あんなに辛そうな顔をしているんだ!姉として見過ごせるわけがない!」
姉として見過ごせない、か...
そんな俺の身を案じるような言葉も今となっては懐かしい。
「姉ちゃん、ありがとう。でもとりあえず落ち着いて?」
「...!ごめんね...ごめんねぇ裕弥ぁ!こんなことになってたのに...
気づくことも出来なかったこんなおねえちゃんでぇ!」
「おにいは良く頑張ったのです。楓が頭なでなでしてあげるです」
泣きながら俺に抱きつく姉と、優しく俺の頭を撫でる妹。
そうだ。この頃は二人は純粋に俺のことを心配してくれてたんだったな。
「二人がずっとこんなふうだったら良かったなあ。今の二人はもう
俺のことなんか心配してくれないからな」
そんな俺の呟きには誰も答えてくれない。
夢だし当たり前か。そんなことを思いながら
俺の意識は暗く沈んでいった--------------
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タイトルを回収するのは少し後になりそうです...




