表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
気まぐれ神のpeace maker  作者: ガオー!
9/16

ザコーツ

 連行された先にあったのは、塀で覆われた大きな家だった。もう、これを家と呼んでいいのかわからないほどの大きさだ。見た感じは城や豪邸ではなく、刑務所のようなイメージだ。


 取り調べということは、きっと地下にある薄暗い拷問されるようなところなのだろう、俺はちょっと……ちょっとだけ、ビビっていた。……だって痛いの嫌いだし。


 だが、予想に反して連れて行かれたのは綺麗な応接室。派手さはないが、ふかふかのソファに腰を下ろし、俺は執事からの説明を聞いた。


「本日は、このようなお招き方をして申し訳ございません。私はザコーツ様にお仕えしております、セバスと申します。どうぞ、よろしくお願いお願い致します」


「俺に何の用だ?さっさとその、ザコーツ様とやらを連れてこいよ」


 出された紅茶とお菓子で空腹を満たし、イライラが少し落ち着いた頃に部屋の扉が開き、テンションの高い笑い声と共に現れた男。


――――このだりぃ笑い方、こいつ、どこかで……


「HAHAHAHAHAHAHAHA!!やぁやぁ!!よく来てくれたね!!お菓子食べた?これ美味しいよね!あ、みんな、二人で話したいから外してくれるかい?」


 金髪で背が高く、モデル体型のイケメンが部屋に入ってきた。やはりどこかで見たことがある気がする。どこだ……たしか、どこかで……。


 セバスたちが部屋から退室した途端、ザコーツは俺の目の前で姿勢を正し、頭を下げた。


「ガイン様、お久しぶりに御座います。あなた様の第一天使『コーツ』です。ご壮健で何よりです」


「ゲッ!お前コーツか、こんなとこで何してんだよ」


「いやいや、ふざけないでくださいよ。ガイン様がこの世界の管理をしろと、この世界に私を落とし、名前まで雑魚天使から文字ってザコーツって名付けたんですよ!忘れないでくださいよ!」


 こいつ、泣いてやがる、本当に嫌だったんだな。なんか悪いことしたな。でも、俺のネーミングセンスは完璧だな。


 まさかの部下との再開に喜びたいところだが、なによりまず、串や……いや、歪みの原因を探らないといけない。


「コーツ、お前が管理していたにも関わらず、この状況はなんだ、答えろ」


「はい、ご説明させて頂きます。まず、この異変を調べたのですが、どうやら2年前から始まっております。この街は貿易都市として賑わっていましたが、ある時期から出稼ぎに来る者たちで溢れ返りました。そこから競い合うように商売が激化していき、商人達は身体を酷使してでも働くようになりました。」


「それは多分、ゴルゾナの人達だろうな」


「はい、そんな中、私に出来るのは少しでも皆さんに元気になってほしくて、この街の名前を借りて『エナージ』と名付けました」


「なんでエナージなんだ?それならモンエ……むぐっ!」


「ガイン様!それ以上はダメです!いろんな意味で消されてしまいます!」


 よくわからないが、これが大人の事情なのだろう……気をつけよう。


「話を戻します。このドリンクのおかげで前よりは倒れる者は減りましたが、根本的な問題は解決されていないのです。出稼ぎに来ていた人達も何故か帰ろうとしないのです」


「私としても自身で調査に行きたいのですが、立場上、ここに滞在しなくてはならないのです。エナージを作るには私の神力が必要ですから」


「コーツ!?お前、神力を使えるのか!?」


 まさか、俺の神力を宿していたのはコーツなのか?いや、コーツは元、天使。元々力を使えても不思議ではない。






 くそ、コーツのおかげで楽出来ると思ったのに、だりぃな。


 


 

またまた遅くなりすみません。エナジードリンク飲んで頑張ります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ