表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
気まぐれ神のpeace maker  作者: ガオー!
12/16

噴水

 噴水の前に辿り着いた。何度も見たバカでかい、街のシンボルとも言える大きな噴水だ。


 噴水の真ん中にはよく分からないオブジェの形をした支柱が立っており、そこから水が流れている。光が反射してキラキラ輝いていてとても綺麗だ。ここに人が集まるのもうなずける。


 子供達が水に足をつけて遊んでいる声が何とも心地よい。みんなが笑顔で溢れかえっている。そんな俺も何故かここにいると元気が出るような気がする。


「ははっ!怪しい気配がするのに何だろう、この感じ!」


 まるで童心に戻ったような、くすぐったい気持ちが少しくすぐったい。


 噴水の水しぶきを浴びてると力がみなぎって……いや、おかしい!濡れても全く不快感が生まれない!きっと、いつもの俺ならだるいと思うに違いない!


「この水怪しいな……俺もちょっと入ってみるか」


 いや、怪しいと思ったから入るだけで子供達が楽しそうだから入るわけじゃない。ほら、入ってみないと分からない事だってあるだろ?


 そんな事を思いながら少しワクワクしながら靴を脱ぎ、中にはいる。深さは膝下まであって思いのほか深い。そして実に気持ちいい……疲れが取れる。このシュワシュワした感じが癒やしてくれているようだ。


「てか、なんだ?このシュワシュワ感……まるで炭酸みたいだな……」


 噴水の中に入ったまま少し歩いて行くとある事に気付いた。真ん中にある支柱に扉らしきものがある。水が噴き出しているから分かりにくいが間違いなく扉だ。


「怪し過ぎる……もはやフラグでしかないな……」


 濡れたくないし、入りたくないが早く解決しなくてはいけない!こんなところで足止めを食らうわけにはいけない!


 もはや世界を正すのが目的ではなく、セバスの認識を正すのが目的になっている節がある。


「俺の名誉のため、そして世界のために俺は……俺は……濡れるか……はぁ……」



 ざばっ……ざばっ……ざばっ……ざばっ……



 中心に近づくにつれ、どんどん深くなる……。まるで近づけたくないかのような作りだ。扉の前に着くと深さは腰辺りまで浸かっていた。


「嫌な気がしてならねぇが……入るか!」


 決意を固め、扉のノブに手をかける。どんなフラグが待ち構えていようと立ち向かってみせる!



 ガチャガチャガチャガチャ!



 ガチャガチャガチャガチャ!


「って、開かねぇのかよ!」


 しっかりフラグを回収出来たが体温とやる気がどんどん下がっていくのがわかる。



「もう、壊していいかな?クソだりぃわ……」



 

 


 





お久しぶりです!また、ボチボチ書いていきます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ