4
白い蛇がこちらをじっと睨んでいる、(見逃してくれないかな)そんなのんきなことを考えていると
蛇が口を開けこちらに向けて突っ込んでくる。
「おっと、あぶないな~」
(ここで食べられたら入れ物である体がなくなって強制的に元の世界に戻されちゃうよ、そうなったらイヴのお説教食らうことになるからな~)そう思い対策を立てるために考え始める
(この蛇どうしようかな倒しちゃってもいいけどこの世界にあまり干渉しすぎるのもよくないし無力化して逃げるのが一番かなぁ、目的である魔物を見ることもできたし)考えをまとめ行動に移す。
まずは色々ためしてみようかな「「パラライズ」麻痺の魔法だけどきくかな?」白蛇に向けて魔法を放つが白蛇は麻痺することなくそのまま突っ込んでくる。
(魔法自体きかないのかなぁ次は物理攻撃いってみよう)白蛇が突っ込んでくるのを横に飛んで避け無防備になった頭を素手で殴りつける。(これで脳震盪でも起きたら失神するだろう)そう思ったと同時に白蛇は壁に突っ込み動かなくなる。
「無力化完了」そういって白蛇に近づく
「流石にしんでないよね」白蛇に触れて息をしているか確認する。
「大丈夫そうだね、無力化も出来たし洞窟を出ようかなぁ」洞窟の出口に向かい歩いていく(帰りは思ったより早く出れそうだ)少し歩き洞窟をでて街を目指しまた歩き出す。
少し歩いたところで「そこの人ちょっと待ってー」どこからか呼び止める声が聞こえる。
声の主を探して周りを見渡すと後方に人影が見えこちらに向かってくる。
声の主は目の前まできて話しかけてくる。「ねぇあなたこの近くで大魔法か何か発動しなかったもしくは発動させた人知らない」近くまで来たその人は紺色の髪を後ろでまとめた少女でこちらを真っすぐ見つめている。「あぁ、それなら僕が発動させた「ディスペル」の魔法かもしれない」あっけらかんと言い放つ。
「んっ、あなたどこかで見たようなでもあの方なわけないし」少女は何か気づいた様子で一人ぶつぶついいながら考え始める。
その様子を見た僕はふと思い出した。
「君もしかしてリズじゃないか?」
そう聞くと少女はこちらを見る
「お父様?お父さまぁー」一瞬迷ったような顔をした後抱きついたてきた。