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第二十九章 俺の想い

 今日は、土曜日だ。

そして、白崎がパリ飛びだっていくかもしれない日だ。


昨日も必死で呼び止める方法は考えたが、いい案は出てこなかった。


そして、今俺は空港のホームにいた。

もうすぐ、白崎が来るはずだ。


待つこと十分、やっと白崎が来た。

俺は急いで白崎の所へ駆け寄った。


「よう、白崎。俺はお前を迎えにきた」

「迎えにきたとはどういうことかしら?」

「すまん。言い方が悪かった。連れ戻しにきた」

「私は絶対にパリに行くの」

「俺はそんなこと絶対認めないぞ。俺はお前とずっといたい。どんなことがあろうと」

「その言葉は嬉しいのだけど、私は行くわ」

「お前がずっとそんなことを言い続けるんだったら、俺はここで大きな声で告白するぞ」

「ええ、構わないわ。お好きにどうぞ」


白崎は、俺が恥ずかしがり屋というのを知っているのでそんなことやらないと決め付けている。

だが、今の俺は違う。

白崎を手放したくないという強い思いがある。


俺は、ここにいる全員に聞こえるようにして叫んだ。


「俺は、お前のことがだいっすきーだー。この世で一番可愛いと思うし、世界の誰よりもお前のことが好きだ」


俺はそう叫ぶと、白崎に抱きついた。


「俺はお前のことが大好きだ。だから、お前をもう手放したくないんだ」


これは、嘘偽りのない事実だ。


「不覚にもこんな言葉に心が動かされている自分がいる。それに、もう飛行機が行ってしまったしね。あなたのせいね。そうと決まればさっさと帰りましょう」


あの後、さっさと帰ろうと思っていたが、空港で叫んだせいで警備員に厳重注意されてから帰った。


俺からしたらそんなことはどうでもよかった。

まず、警備員の話なんて聞いてもなかった。

白崎と一緒にいれるという嬉しさでいっぱい、いっぱいだった。


そして、また俺は仲直りの印としてデートすることになった……。

はいどうも、漆黒の帝王です。

今回も読んでいただきありがとうございます!

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