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絶対守護者の学園生活記  作者: 若鷺(わかさぎ)
第3章 学園 ~入学編~
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IFストーリー マルクは転生者!?

「入学試験」の回の後書きで述べた、没になった設定の話をIFストーリーとして書いてみました。

なぜ没になったかはこの回の後書きに書きます。

「なあレオン。女の子にモテるにはどうすりゃいいかね?」

「んなこと俺に言われても……」


 俺にそんなこと聞かれても、そもそもモテた経験が無いため答えられん。

 でもマルクは顔自体はそんな悪くないと思うし、性格も良いしな。

 うーん……。


「な、なあレオン。少しだけ話が変わるけどよ」

「ん? なんだ?」


 俺が友のために真面目に考えていたら、少し遠慮気に聞いてきた。


「お前って、転生とかって信じるか?」

「! 急に何を……!」

「信じられないかもしれないが、俺が転生者だって言ったらどうする?」

「!!」


 マルクが転生者だと……? 


「お前を疑おうとは思ってない。詳しく話してくれ」

「ありがとう。俺には前世の記憶があってだな。前世で死んだと思ったら知らない空間で目覚めて、神と名乗るやつにこう言われたんだ」


 ここまでは俺と同じだ。マルクの続きの言葉を待つ。


「親友を助けてやれ、ってな」

「親友……?」


 俺とは違った内容だった。待てよ? 異世界に親友なんているはずがない。親友が異世界にいるとしたら、それは同じ転生者ってことに……。それはつまり――


「俺には前世で親友と呼べる奴は一人だけいた。そしてさっき、レオンが考え事をしてる時に手を開いたり閉じたりしていた。それを見て確信した。お前、桐谷守だろ?」


 衝撃だった。前世の名前を当てられてしまったら、疑う余地もない。さらには、親しかったほんの一部の人しか知らないような俺の癖まで知っている。それでいて、ハーレム願望を持っているようなやつといえば一人しか思いつかない。


「お前……杉谷攻一(すぎやこういち)か?」

「ああ、そうだよ。久しぶりだな守」

 

 異世界に転生して、奇跡の再会を果たした。

 攻一は前世では親友と呼べるほどの長い付き合いをしており、俺にオタク文化を教えてくれた奴だ。


「それにしても異世界だぜ異世界。憧れのチーレム生活だぞ守」

「チーレムかは分からんが、お前は前から異世界に行ってみたいとか言ってたもんな」

「まあな。でもハーレム生活はもう諦めたよ……しかし、ロリ美少女が許嫁なら悔いはない! 羨ましいだろ守ぅ!」


 うわすっげぇドヤ顔。てかうざい。


「羨ましすぎて死にそうだ。だから一発殴らせろ。俺達親友だもんな!」

「え、ちょっ……」

「抹殺の、ラストブ○ットォォォォォォ!!!」

「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」


 攻一は窓を突き破り、遥か彼方へと飛んで行った。

 これからも長い付き合いになりそうだ。死んでしまったが。


「勝手に殺すな!」


 あ、生きてた。



マルクが実は前世での親友が転生体だったという設定でした。

「目覚めと力」の回でレオンが目覚めて考え事をしてる時に、手を開いたり閉じたりしてる描写や、ちょくちょく出る前世の友の話はこの設定に繋がるように書いたものでした。

名前も杉谷「攻」一と桐谷「守」で対称にした名前と戦い方というものです。

個人的にはかなり面白い設定かなと思ってたのですが、没にしたのにはいくつか理由があります。

一つ目としては、神が転生させる理由が世界を救ってという理由だったのに、そんなにぽんぽんと転生させていいのか。

二つ目は、そもそも攻一が死んでしまうというのは、あまりにも都合がよすぎると思ったからです。ご都合主義のタグが付いていますが、親友ポジの人間を転生させるために殺すというのもなんだかなぁという作者のエゴ的なものです。

三つ目が最も大きな理由で、攻一は前世のオタ知識を大量に持っているため、守がハーレムを(無意識に)形成すると、それを良しとせず邪魔をしてきたりするだろうと思ったからです。要はハーレム形成に時間がかかりそうだからです。むしろ、手助けしてくれる設定にすればと思うかもしれませんが、功一は許嫁がいるにせよ、ハーレムを形成したかったという強い欲望は変わらずあるため、手助けはしないであろうと思ったからです。非モテ同盟の親友がいつの間にかハーレム形成しそうなのを許さないといったほうが分かりやすいでしょうか。

他にも、オタク知識を持っている二人だから、普段の生活でも様々なネタを使うようになるでしょうが、それは筆者の知識が少ないため、ネタがすぐ尽きそうなので……。アイ○スなら少し自信はありますが。

今まで挙げたような理由により、この設定は没としました。

別にどうとでもなるだろと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは筆者の力不足故です。申し訳ありません。

この先も面白い内容になるように頑張っていきたいと思います。

長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました。


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