表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶対守護者の学園生活記  作者: 若鷺(わかさぎ)
絶対守護者の新婚生活記
163/169

チート集団

 新婚旅行が始まって一週間が経った。こちらの世界の知識を頭に詰め込んだ嫁達は早速街へと買い物に繰り出し、服や小物を潤沢な資金によって買い集め、日本の生活に馴染み始めている。


 食事も近場のレストランや料亭などを中心に、様々なものを楽しんだ。俺にとっては懐かしいなあと思う料理も嫁達にとっては新鮮でかなり美味であったこともあり、驚きの連続だったらしい。カレンなんかは味を盗んでやろうとメモまでとっていた。


 そして今日。俺達は大型アミューズメントパークに遊びに来ていた。ボーリング場やバッティングセンター、ゲームセンターにカラオケ等々、学生時代にはよくお世話になった場所だ。物珍しさに皆はキョロキョロしている。


 当然ながら俺が先導して周ることとなる。カラオケは曲を知ってないと無理だから候補から外すとして……ボーリングにするか。


 軽くルールを説明し、すぐに始める。ミーナとリーゼさんは見学するようだ。隣り合った二レーンに四人ずつで分かれる。ちなみにこんな分かれ方だ。


・第一レーン 俺、アリス、リリィ、リーフェさん


・第二レーン カレン、シャル、ソフィ、クー


 そして折角二つに分かれたのだからと、ある提案をしてみる。


「スコアで勝負だ!」

「望むところよ!」


 どっちがより高スコアを出せるかの勝負。俺は経験者なので不参加、クーも子供だし不参加だ。それぞれのチームで最も高スコアを出した人のスコアを比べて勝敗を決める。敗北チームは勝者チームの言うことを一つ聞くという罰ゲーム付きだ。

 

 きっとワイワイと楽しいものになるだろう。俺はそんなことを思っていた。


 そしてそれは的中した。球を放り、倒れたピンを見て一喜一憂する嫁達はたしかに楽しそうだし輝いていた。


 だけど少しだけ待ってほしい。


「ふん!」


 ドーン!!!


 アリスの気合の一声と共に投げられた球が転がることなく(・・・・・・・)爆発音のような豪快な音をたててピンに命中。転がすというか、完全にピッチングになってる。この球であのピンを倒すって説明した俺が悪いのかな?でも普通転がすって考えに至るよね?そもそも重すぎて投げれないと思うんだけど?


「ほっ!」


 ソフィが球を投げる。アリスとは違って球はしっかりと転がすが、何かがおかしい。


 ヒュッ!


 俺の耳に風を切る音が届いた。ソフィが投げたと思った瞬間には既にピンが倒れていた。わずか瞬き程度の時間。どう考えても風魔法でブーストしている。


 そうだ、忘れていた。


 こいつらは異世界生まれのチートの集まりだったんだ。


 身体能力もずば抜けており、魔法という超常的な力を使う。こちらの常識で考えちゃいけなかったんだ。


 気まず過ぎて早く時間が過ぎることを祈った。神様の力によって認識阻害がかけられ、俺達の存在は認識されるが何をしているかについては認識が曖昧になるという。だからさっきから異次元ボーリングをしてても周りの人たちは反応しないのだ。


 それでも気まずいことに変わりはないけど。


 ついでにクーは二刀流(二球流?)だった。


 遊びに来てあまり時間は経ってないが、俺は既に疲れ切っていた。


 はぁ……


※※※


 最終的に勝ったのはカレンチームだった。罰ゲームは後回しにするとして、他を周ることになった。


 バッティングセンター。

 皆は球は目で追えるもののスイングがおぼつかない感じだったが、次第にコツ掴み始めガンガン前へ強烈な打球を飛ばしていた。


 ダーツ

 投げナイフに似た要領だとか言って皆はバシバシと的に当てていた。そんな簡単に出来るもんじゃないと思うんだけど……。


 ゲームセンターのガンシューティング。

 一面クリアするごとに交代でやった。全員反射神経が良すぎて敵が出てきた瞬間に攻撃、即撃破でゲームが恐ろしいほどの速さで進んでいった。


 他にも色々とやったがやはりこいつらチートだなという感想しか出なかった。


 ……平和だなあ。




 そして一通り遊び終わり、俺達は帰宅した。皆満足げな表情だ。


「こっちの世界は娯楽が多くて楽しいですねぇ」


 ミーナの尻尾をモフっているとシャルがそう言う。


「まあ時間はたくさんあるし他にも色んなところに連れてってやるよ」

「それは楽しみです。ねえリーゼ?」

「そうですね。レオン君、お茶をどうぞ」

「ありがとうリーゼさん」


 冷たいお茶を一飲みし、次の行き先を考える。そういえば日本に来る前に皆からリクエストを聞いたんだっけな。たしかカレンが料理が美味しいところが良いって言ってたような……


 ……よし、決めた。


 次の目的地は食い倒れの街。大阪に旅行だ!


 新婚旅行中に旅行とはこれ如何に。





 

お読みいただきありがとうございました。


なんか色々とおかしな内容になってしまった気が……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ