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異世界設定のまとめ

 そして、ウェスタが書き込んだホワイトボートは、その後、見やすいようにウェスタにっよって整理されて、大体こんな感じになった。



・世界観は中世ヨーロッパのような感じが基調。


・人種は人間の一種類。異世界ではあるが、エルフやドワーフみたいな種族は存在しない。


・魔法は存在するが、特殊な例を除いて、限定的な立場の人しか使用することができない。


・世界ではかつて戦争があった。現在は休戦状態である。


ウェスタとニト君が世界を創ったという神話が世界に残っている。



「……さて、ま、こんなものかなぁ。あまり設定しすぎても世界の変化に幅がなくなってしまったら面白くないからね」


「え……それって、後は世界ができてからどうなるか任せるってことか?」


「うん。神による世界の創造というのは、基本的に一から始めるものなんだ。だから、今ホワイトボードに書きだした設定を盛り込むけど、それが正確に反映されるかどうかは、実際に世界が完成してからでないとわからないね」


 随分といい加減なことを、結構さらっと言ってしまう神様である。


 しかし、俺としても、確かに俺とウェスタが設定したままの世界になってしまうというのもあまりおもしろくないとうのは本当だ。


「……わかった。じゃあ、さっそく創ってくれ」


 俺がそういうと、ウェスタはパチンと指を鳴らした。


 すると、いきなり俺とウェスタの間に、小さな光の玉のようなものが現れた。


「な……なんだこれ?」


「世界創造の第一歩さ。これはどんな神が世界を創造する際にも決まっているんだ。まず最初に光あれ、ってね」


 すると、ウェスタはなぜか俺に申し訳無さそうな顔を向ける。


「えっと……悪いんだけどさ、ニト君。世界の創造には大体一週間くらいかかっちゃうんだよね」


「一週間……結構掛かるんだな」


「うん……だからさ、ちょっと眠っていてよ。神様にとってはそんな時間は、一時間くらいのあっという間の出来事だからさ」


 よくわからなかったが、俺は言われるままに少しウェスタから少し離れた所にいき、そのまま横になる。


「……じゃあ、寝るからな」


「うん。世界ができたら起こすから」


 ウェスタはそう言って俺に手を振った。


 世界ができたら起こす……なんだか信じられなかったが、俺はとにかくそのまま目を瞑ったのだった。

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