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詩集 寂しさにたへたる人の

ずるいよ

作者: 小日向冬子

「こっちは全然、大丈夫だよ」

って

あっけらかんと笑ってみせたけど


だってさ

あの場合なら

そうするよりほかないじゃない


それにね

思ってもみなかったよ

そんな言葉を

そのままあっさり信じるなんて


いつものキミは

あんなにも

疑り深いヒトなのにね



「まったくお前は元気だなあ」

なんて


褒めてるつもりかしれないけどさ


絶妙な位置に釘を刺されて

今日も弱音を吐けなくなった


気づいてるんだよ

いつだって

キミが見たがってるのは


幸せで

元気で

逞しくて


手間のかからないわたし



本物のわたしは

どこか遠くに

置き去りにされたまま

ひとりでこっそり泣いているなんて



キミって本当に

ずるいヒトだね

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