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彼女は600メートル先しか見ない

冬だというのに、全身が暑い、脇の下や耳の裏かポタポタと汗が吹き出す。

トリガーにかける指はまるで競技時代に味わったことがない緊張と恐怖でがくがくと震える


「どうしてだ、何で、僕はこんな事をしてるんだろうか?」


「なんでオレはこんなライフルをかまえているんだ?」


「なんでだ?意味不明だ?現実かよ?」



そんな事を、まるで子供がくだらない悪戯の理由を学校の先生に言い訳するがごとく考えていた

しかし、耳元でそれをあざ笑うかのように、少女が語りかけてくる。



「早くしないと失敗ですよ。てか、終わりですよ」


まるで少女は僕の神経いや脳細胞を苛つかせるかのような、声質でささやいてくる

僕の脳内に直接伝わるその。彼女の冷徹な声は今まで感じたことのないような悪意に満ちたものだった。


何故なら、彼女は今握りしめている、そう、この凶器、ライフルなのだから。


彼女がこの仕事に躊躇してると、せかすように指示をだしてくる

君があんまりモタモタするから風かわりましたよ、グリット補正してくださいね


「右にプラス2」


「下にマイナス1」



まるで子供に諭すかのように、指示をだしてくる。

もう引けないいくしかない、体中の血液がまるで沸騰しそうだ。

目からは血の涙が流れてくる。


サイトを調整して俺は、血の涙で少し歪んだ、この血で歪んだ世界の先にいるそれに標準をおき

トリガーに指をかけた。


「やっとやる気になってくれました。安心しましたよ」

「君けっこう良い人だったから、サヨナラするの嫌だったのじゃあいきますよ」


「撃って」

「撃ちなさい!!」



こうなったのも全部一週間前のできごとだ、

悪魔は天使のような顔をして僕の前に現れたのだ。








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